平凡な魔法剣士の異世界攻略

RyoLast

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バーボンの奴隷市場

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 ユウはバーボンのナイフから滴る血を辿りながら追跡した。
辿り着いたのは、怪しそうな奴隷市場だった。
鎖に繋がれた奴隷達が高値で売られている。

「リオさんがいない」とユウは奴隷達の中から必死にリオを探した。


 ♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢


「最高の女が売られてるらしいぜ」と男達は会話しながら奴隷市場の奥深くに進んでいた。
ユウはリオの事かもしれないと男達の後を追った。

頑丈な檻の中にリオの姿を見つけた。
他の奴隷達とは比べ物にならないくらい高値が付いている。
沢山の悪そうな男達がリオに群がっていた。
リオは泣いていた。

「俺はバーボン!この奴隷市場のボスだ。今日は最高の女を仕入れた。早い者勝ちだぜ」とバーボンはニヤケながらリオを紹介した。
「買った!」「買う!」と男達は騒ぎ始めた。

ユウはお金を一銭も持ってなく、右足を負傷した状態でこの集団を相手に戦えるのか不安になってしまった。

「俺様は10億円で買うぜ」と貴族の男が名乗りを上げた。
その高額な金額に現場は静まり返った。

「決まりだ!お前に女を売ろう」とバーボンは檻の鍵を貴族の男に渡した。

「今からお前は俺様の大切な貢ぎ物になる。きっとイルミナ様もお喜びになるだろう」と貴族の男は嫌がるリオの鎖を強く引っ張った。

 「リオさんを離せ!」とユウは勇気を振り絞って声を出した。
悪そうな男達はユウに注目している。

「さっきのガキじゃねぇか。10億円以上を出せるのか?」とバーボンは笑いながらユウに言った。
「お金はない。だけど僕には剣がある」とユウは剣を貴族の男に向けた。

「このガキ震えてるぜ」「俺らが殺してやるよ」とバーボンの手下達が言った。

ユウはその圧倒的な恐怖に負けそうになりながらも逃げださなかった。

「殺していいぜ」とバーボンが伝えると、男達はユウに一斉に殴りかかってきた。
ユウは、目の前の相手を切りつけようと剣を大きく振り上げたが、背後にいる男に気付かず、腕を掴まれ身動きが取れなくなってしまった。
ユウはそのまま殴られ続けた。


ユウが死にかけたその時、リオが口を開いた。
「やめてあげて!ユウは私の仲間なの。ユウに何かしたら私は絶対に貴方に従わないわ」

貴族の男は「ちっ。ガキは殺すな。これでいいんだな?」とリオに言った。

  「リオさんだめだ!そんな奴の言う事を聞いたら…」

「…いいの」とリオは優しい表情で貴族の男について行った。


♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢

 曇天が空を覆い、雨が降り始めてきた。

 ユウは奴隷市場の外れにある死体の山に捨てられていた。

「僕は何も出来なかった。僕は平凡な魔法剣士だったんだ。もっと僕に力があれば…」とユウは雨に打たれながら言った。
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