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【リーンハルト:11歳】
第505話 新街散策(5)
いつもお読みいただきありがとうございます。
「異世界でゆるゆる生活を満喫す」第2巻 本日出荷予定ですが、書店や地域によって数日ずれるようです。
第2巻には書き下ろしの閑話付きです。
第56話~第103話まで引き下げになり、本日中にレンタル版との差し替えになるようです。
今のうちに読み直ししていただいて、書籍との違いを楽しんでいただけら嬉しいです。
引き続き、よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
広場に戻ってきてバンブス村の店に入る。
「いらっしゃいませ。お食事なら2階で注文になります。お土産なら1階ですからどうぞ見て回ってください」
店員さんから声が掛かったから、私たちは2階に上がる。
「オーク肉入りのミニサイズを13人分」
席につくと店員さんが注文を聞きに来たので、私がまとめてした。
一緒に水を持ってきてくれたので飲む、口当たりが柔らかく感じる。
「この水は、今までと違う味に感じるのだが・・・・」
ラファエルも同じように感じたようだった。
「これは竹炭を入れて作った水です。お土産品売り場にもありますから、よかったらどうぞ」
店員さんが竹炭をアピールして下がっていった。
ここはバンブスの村人が従業員だと聞いていて、数か月交代と聞いているが商売熱心なようだ。
出てきた料理は前世で言う、小籠包が入っているくらいのサイズの蒸し器に入ったものが目の前に置かれた。
蓋を開けると野菜や肉からの湯気が立ち上る。
アトレたちはロザリーナたちが専用皿に移し替えてから食べている。
「蒸しただけで野菜がこんなにも甘くなるのか?」
野菜を食べたラファエルが、驚いた顔をしながら呟いた。
「バンブス村の野菜は他よりも甘い野菜が多いようだよ。この温泉熱で蒸すとさらに甘みが増しているかな?」
私がラファエルに説明していると、男性が慌ててやって来た。
「リーンハルト様、お久しぶりです」
私に頭を下げて挨拶してきたのはディーノさんだった。
細い竹で流線型の花瓶を展覧会に出品して、私が茶筅を作ってもらった人だ。
「ディーノさん、来ていたんだね。売れ行きはどう?」
「村で順番にここに来ていまして、今回俺の番だったんです」
蒸し料理は野菜が甘く、肉が柔らかいと評判だそうだ。
ここの野菜はすべてバンブス村産だ。
食べ終わると1階に降りて竹細工やお土産品を見て回るが、蒸し器が売られていることに気づいた。
「ディーノさん、蒸し器を販売しているんだね」
蒸し器は1人用、2人用、4人用が売られていた。
「はい、竹があればどこでも作れる物なので、先に売れるだけ売ってしまおうと、村で話し合ったんです」
ただここで蒸し器を買って帰った冒険者が、家で食べるよりここで食べる方が断然美味しいと言ってくれたらしく、バンブス村は野菜畑を拡大中だそうだ。
「あと村長が竹皮の件で、お礼を言って欲しいと言っていました」
「村長さんからは、丁寧な礼状を受け取っているけれど?」
「リーンハルト様には何度お礼を言っても足りません。本当に村が凄く活気づいていますから」
ディーノさんたちも楽しそうでよかった。
ここでは竹炭や靴の消臭剤などを購入して店を出た。
次はウエストランド商会直営の展覧会で入賞したお土産販売店に寄って、私はお菓子類を全部の種類を上限でと注文すると、用意されていたのかすぐに渡される。
「用意いいね。私が買うことわかっていたの?」
店員が緊張した顔で話し出す。
「実はお菓子全種類、上限でくださいという方は多いので、事前にセットしたものを用意しています」
あまり顧客を待たせずに販売する工夫を、自分たちで考えていってくれるのは嬉しい。
これからもみんなで考えて、この街を盛り上げてもらいたい。
午後からは、アトレたちのあっち向いてホイ選手権に付き合うので、リアと交代するため、催し会場に向かった。
「義姉弟で新街を回ればいい、食べ歩きや買い物を楽しんでよ」
「いや、私は新街を回れて十分楽しんだ。だから催しに参加するよ」
私の提案に、ラファエルは断ってきた。
「ラファエル、正式にはまだだけれど、お義姉様のために、色々買ってくれたら嬉しいわ」
リアが笑いながら、ラファエルに向かってお願いした。
「2人から言われたら断れないね。両親へのお土産をフローリアに選んでもらおうかな」
ラファエルが私たちに押し切られた形で同意してくれたので、私は2人を見送った。
催し会場はお昼休みのため、人はまばらだった。
私はあっち向いてホイをする場所の壁に、アトレたちの名前を縦横に書いた総当たり戦の紙を貼る。
わら半紙を張り付けて大きな紙にした力作だ。
私がマイヤーたちに手伝ってもらいながら、総当たり戦の紙を貼り終え、満足していると、子供たちが集まってくる。
「リーンハルト様、何するの?」
「アトレたちが、あっち向いてホイという遊びをするんだよ」
「「「知ってるー」」」
「「知っているわ」」
「「やったことあるー」」
子供たちが片手をあげて答えてくれた。
また知っている子供たちで、あっち向いてホイを始めるのだが、指示役も一緒に顔を上下左右に振っている。
なぜだ?私は指示役が指で上下左右にするように説明したはずだ。
子供たちに違うよと説明する。
「えー、違うのー」
「今のままでいいよ」
覚えたから今のままがいいという子供が多い中で、私は真剣に説得を始める。
「人数が多ければどちらが勝ったか教えてくれるが、2人でしている場合は、結果が分かりにくいだろう」
私はめんどくさいという子供たちに根気強く説明を繰り返した。
将来、間違った遊び方が残って発案者として私の名前が残るのは絶対いやだ!
もし私のような転生者が知ったら、絶対「悪ふざけもほどがある」と思うだろう。
ここで徹底して、正しい遊び方を覚え、広めてもらわなくてはいけない。
「異世界でゆるゆる生活を満喫す」第2巻 本日出荷予定ですが、書店や地域によって数日ずれるようです。
第2巻には書き下ろしの閑話付きです。
第56話~第103話まで引き下げになり、本日中にレンタル版との差し替えになるようです。
今のうちに読み直ししていただいて、書籍との違いを楽しんでいただけら嬉しいです。
引き続き、よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
広場に戻ってきてバンブス村の店に入る。
「いらっしゃいませ。お食事なら2階で注文になります。お土産なら1階ですからどうぞ見て回ってください」
店員さんから声が掛かったから、私たちは2階に上がる。
「オーク肉入りのミニサイズを13人分」
席につくと店員さんが注文を聞きに来たので、私がまとめてした。
一緒に水を持ってきてくれたので飲む、口当たりが柔らかく感じる。
「この水は、今までと違う味に感じるのだが・・・・」
ラファエルも同じように感じたようだった。
「これは竹炭を入れて作った水です。お土産品売り場にもありますから、よかったらどうぞ」
店員さんが竹炭をアピールして下がっていった。
ここはバンブスの村人が従業員だと聞いていて、数か月交代と聞いているが商売熱心なようだ。
出てきた料理は前世で言う、小籠包が入っているくらいのサイズの蒸し器に入ったものが目の前に置かれた。
蓋を開けると野菜や肉からの湯気が立ち上る。
アトレたちはロザリーナたちが専用皿に移し替えてから食べている。
「蒸しただけで野菜がこんなにも甘くなるのか?」
野菜を食べたラファエルが、驚いた顔をしながら呟いた。
「バンブス村の野菜は他よりも甘い野菜が多いようだよ。この温泉熱で蒸すとさらに甘みが増しているかな?」
私がラファエルに説明していると、男性が慌ててやって来た。
「リーンハルト様、お久しぶりです」
私に頭を下げて挨拶してきたのはディーノさんだった。
細い竹で流線型の花瓶を展覧会に出品して、私が茶筅を作ってもらった人だ。
「ディーノさん、来ていたんだね。売れ行きはどう?」
「村で順番にここに来ていまして、今回俺の番だったんです」
蒸し料理は野菜が甘く、肉が柔らかいと評判だそうだ。
ここの野菜はすべてバンブス村産だ。
食べ終わると1階に降りて竹細工やお土産品を見て回るが、蒸し器が売られていることに気づいた。
「ディーノさん、蒸し器を販売しているんだね」
蒸し器は1人用、2人用、4人用が売られていた。
「はい、竹があればどこでも作れる物なので、先に売れるだけ売ってしまおうと、村で話し合ったんです」
ただここで蒸し器を買って帰った冒険者が、家で食べるよりここで食べる方が断然美味しいと言ってくれたらしく、バンブス村は野菜畑を拡大中だそうだ。
「あと村長が竹皮の件で、お礼を言って欲しいと言っていました」
「村長さんからは、丁寧な礼状を受け取っているけれど?」
「リーンハルト様には何度お礼を言っても足りません。本当に村が凄く活気づいていますから」
ディーノさんたちも楽しそうでよかった。
ここでは竹炭や靴の消臭剤などを購入して店を出た。
次はウエストランド商会直営の展覧会で入賞したお土産販売店に寄って、私はお菓子類を全部の種類を上限でと注文すると、用意されていたのかすぐに渡される。
「用意いいね。私が買うことわかっていたの?」
店員が緊張した顔で話し出す。
「実はお菓子全種類、上限でくださいという方は多いので、事前にセットしたものを用意しています」
あまり顧客を待たせずに販売する工夫を、自分たちで考えていってくれるのは嬉しい。
これからもみんなで考えて、この街を盛り上げてもらいたい。
午後からは、アトレたちのあっち向いてホイ選手権に付き合うので、リアと交代するため、催し会場に向かった。
「義姉弟で新街を回ればいい、食べ歩きや買い物を楽しんでよ」
「いや、私は新街を回れて十分楽しんだ。だから催しに参加するよ」
私の提案に、ラファエルは断ってきた。
「ラファエル、正式にはまだだけれど、お義姉様のために、色々買ってくれたら嬉しいわ」
リアが笑いながら、ラファエルに向かってお願いした。
「2人から言われたら断れないね。両親へのお土産をフローリアに選んでもらおうかな」
ラファエルが私たちに押し切られた形で同意してくれたので、私は2人を見送った。
催し会場はお昼休みのため、人はまばらだった。
私はあっち向いてホイをする場所の壁に、アトレたちの名前を縦横に書いた総当たり戦の紙を貼る。
わら半紙を張り付けて大きな紙にした力作だ。
私がマイヤーたちに手伝ってもらいながら、総当たり戦の紙を貼り終え、満足していると、子供たちが集まってくる。
「リーンハルト様、何するの?」
「アトレたちが、あっち向いてホイという遊びをするんだよ」
「「「知ってるー」」」
「「知っているわ」」
「「やったことあるー」」
子供たちが片手をあげて答えてくれた。
また知っている子供たちで、あっち向いてホイを始めるのだが、指示役も一緒に顔を上下左右に振っている。
なぜだ?私は指示役が指で上下左右にするように説明したはずだ。
子供たちに違うよと説明する。
「えー、違うのー」
「今のままでいいよ」
覚えたから今のままがいいという子供が多い中で、私は真剣に説得を始める。
「人数が多ければどちらが勝ったか教えてくれるが、2人でしている場合は、結果が分かりにくいだろう」
私はめんどくさいという子供たちに根気強く説明を繰り返した。
将来、間違った遊び方が残って発案者として私の名前が残るのは絶対いやだ!
もし私のような転生者が知ったら、絶対「悪ふざけもほどがある」と思うだろう。
ここで徹底して、正しい遊び方を覚え、広めてもらわなくてはいけない。
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