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【リーンハルト:11歳】
第544話 宰相室で
セシリアとミニョンがいなくなった部屋で、私からエイダン殿下の媚薬事件以外の王城での出来事を話した。
家族も思った以上の話だったらしく、家族でどうしようと頭を悩ませていたら、母上が口を開く。
「まずはフローリアが無事でよかった。でもディアンヌ嬢やブリジット嬢には、怖い思いをさせてしまったわね」
私もお見舞いに行こうと思っているが、母上がフローリアの様子を含め、2人にもお見舞いをしてくれると言う。
私には気づけない部分もあると思うから助かる。
「しかし王城の警備はどうなっているのだ。いくらパーティー会場周辺を重点に警備するにしてもおかしいだろう」
父上が疑問を呈せば、ジェラ兄上が話しだす。
「外部からの侵入ではなく、すでに内部にいたとのではないでしょうか?」
ジェラ兄上の読みは、他国の貴族が連れて来ていたのではないかということだった。
「グランデ帝国以外の他国も、このパーティーを利用して暗躍している者がいるかもということですか?」
私が尋ねるとジェラ兄上は頷く。
「あくまでも俺の予想だがな」
ジェラ兄上の話はあり得る。
家族に話していないエイダン殿下の媚薬事件があるからだ。
他国のしかも王城で起こった事件なら、犯人の素性がバレなければ我が国の責任問題になる可能性は高い。
特に今回は展覧会の視察の名目で数か国が集まっているため、普通よりも王城に他国からの滞在者は多く、展覧会の視察など外出する機会も多い。
途中で入れ替わりとか、王城に引き入れることは可能のような気もする。
「他国の問題を我が国で起こさなくても・・・・」
私が愚痴れば、父上が口を開く。
「王家もその辺りは警戒しているはずだ。もしかしたらわざと隙を作っていたとも考えられる」
父上の読みは、問題を起こそうとしている相手が動きやすいように誘導していたということだ。
そして犯人を現行犯逮捕し、他国に引き渡すことで、逆に我が国が優位に立って交渉、もしくは貸しを作るのではないかということだ。
父上の予想通りだとしたら、それに引っかかったのがソレイユ帝国のリア絡みのハモンド様たちや、セシリアとエイダン殿下を襲った者だったということか?
宰相閣下の疲れたような態度は演技だったらすごい、私はすっかり騙されたよ。
「これはあくまで私の考えだ。王家がどのように考え動いていたかは不明だ」
翌日、宰相室に案内されると、クロンデール公爵閣下が少し遅れてやって来た。
クロンデール公爵は、ソレイユ帝国のハモンド様たちの尋問報告とのことだった。
まずは私から昨日ミニョンに聞いた話をすると2人は納得したらしく、新たな質問はなかった。
クロンデール公爵閣下が口を開く。
「次は私から報告をしよう」
ハモンド様たちはパーティー会場でリアがそっけない態度を取るのは想定内だったらしく、あれは周囲に見せるためのパフォーマンスだったそうだ。
そして本命は、ジュースに混ぜられたお酒を飲み、気分の悪くなったリアが、休憩室で休む途中で攫われそうになるところを、ハモンド様たちが偶然通りかかって騒いで助けるシナリオだったらしい。
パーティー会場で従業員に化けていた人たちは、仕事を終えて逃げる途中、誰かに襲われ、気づいたら私が出会った廊下に倒れていたということだ。
ハモンド様たちもリアが襲われ始めたときに、出ていこうというタイミングでミニョンが突如現れて、覆面の者たちを倒したため、急いであの場所から離れたらしいが、なぜか気づいたら廊下に倒れていたということだった。
「ミニョンがすべてに関わっていると思われているのでしょうか?」
クロンデール公爵閣下はうなずく。
「先ほどのリーンハルト君の話で確信を持ったね」
ミニョン、話が違うよ。
君、ハモンド様たちを見張っていたとしか言わなかったよね。
「申し訳ありません。ミニョンはハモンド様たちを見張っていたとしか、私には言わなかったのです」
「1か所に集めて見張っていたということでしょうな」
宰相閣下がまとめようとしたが、私から質問をする。
「なぜハモンド様たちは、リアとの関係改善にこだわったのでしょうか?」
ハモンド様たちの実家は、元皇太子殿下の側妃に近かったらしく、現在派閥の中で肩身が狭いらしい。
だからリアが帝国に戻らないのであれば、父親のグランデ公爵が王族派に復帰、もしくは私から帝国に利になるものを引き出すつもりだったらしい。
でもこれだけ大掛かりなことを、貴族の子息ができるか?
実家が協力しているにしても、同行者にも協力者がいないと難しいだろう。
「他に協力者はいないのですか?」
「それは現在調べ中だよ」
私の疑問に公爵閣下が答えてくれた。
「では私から」
宰相閣下はエイダン殿下を襲った者たちの尋問結果だ。
エイダン殿下を襲った者たちは、スーベリア王国の人間ではない暗殺集団だったそうだ。
王城に引き入れた貴族は判明したらしく、本当の黒幕である依頼者の特定を急いでいるとのことだった。
「かれらは素直に訊問に応じているのだよ」
宰相閣下が意味深な話し方をすれば、公爵閣下もうなずく。
「実はこちらもなんだ。我々が思い当たるのはひとつ。リーンハルト君がかれらの口の中に入れた物のせいではないかということなんだ」
2人から白状しろと疑いの目で見られた。
そんなの知らない、私は無実だ!!
家族も思った以上の話だったらしく、家族でどうしようと頭を悩ませていたら、母上が口を開く。
「まずはフローリアが無事でよかった。でもディアンヌ嬢やブリジット嬢には、怖い思いをさせてしまったわね」
私もお見舞いに行こうと思っているが、母上がフローリアの様子を含め、2人にもお見舞いをしてくれると言う。
私には気づけない部分もあると思うから助かる。
「しかし王城の警備はどうなっているのだ。いくらパーティー会場周辺を重点に警備するにしてもおかしいだろう」
父上が疑問を呈せば、ジェラ兄上が話しだす。
「外部からの侵入ではなく、すでに内部にいたとのではないでしょうか?」
ジェラ兄上の読みは、他国の貴族が連れて来ていたのではないかということだった。
「グランデ帝国以外の他国も、このパーティーを利用して暗躍している者がいるかもということですか?」
私が尋ねるとジェラ兄上は頷く。
「あくまでも俺の予想だがな」
ジェラ兄上の話はあり得る。
家族に話していないエイダン殿下の媚薬事件があるからだ。
他国のしかも王城で起こった事件なら、犯人の素性がバレなければ我が国の責任問題になる可能性は高い。
特に今回は展覧会の視察の名目で数か国が集まっているため、普通よりも王城に他国からの滞在者は多く、展覧会の視察など外出する機会も多い。
途中で入れ替わりとか、王城に引き入れることは可能のような気もする。
「他国の問題を我が国で起こさなくても・・・・」
私が愚痴れば、父上が口を開く。
「王家もその辺りは警戒しているはずだ。もしかしたらわざと隙を作っていたとも考えられる」
父上の読みは、問題を起こそうとしている相手が動きやすいように誘導していたということだ。
そして犯人を現行犯逮捕し、他国に引き渡すことで、逆に我が国が優位に立って交渉、もしくは貸しを作るのではないかということだ。
父上の予想通りだとしたら、それに引っかかったのがソレイユ帝国のリア絡みのハモンド様たちや、セシリアとエイダン殿下を襲った者だったということか?
宰相閣下の疲れたような態度は演技だったらすごい、私はすっかり騙されたよ。
「これはあくまで私の考えだ。王家がどのように考え動いていたかは不明だ」
翌日、宰相室に案内されると、クロンデール公爵閣下が少し遅れてやって来た。
クロンデール公爵は、ソレイユ帝国のハモンド様たちの尋問報告とのことだった。
まずは私から昨日ミニョンに聞いた話をすると2人は納得したらしく、新たな質問はなかった。
クロンデール公爵閣下が口を開く。
「次は私から報告をしよう」
ハモンド様たちはパーティー会場でリアがそっけない態度を取るのは想定内だったらしく、あれは周囲に見せるためのパフォーマンスだったそうだ。
そして本命は、ジュースに混ぜられたお酒を飲み、気分の悪くなったリアが、休憩室で休む途中で攫われそうになるところを、ハモンド様たちが偶然通りかかって騒いで助けるシナリオだったらしい。
パーティー会場で従業員に化けていた人たちは、仕事を終えて逃げる途中、誰かに襲われ、気づいたら私が出会った廊下に倒れていたということだ。
ハモンド様たちもリアが襲われ始めたときに、出ていこうというタイミングでミニョンが突如現れて、覆面の者たちを倒したため、急いであの場所から離れたらしいが、なぜか気づいたら廊下に倒れていたということだった。
「ミニョンがすべてに関わっていると思われているのでしょうか?」
クロンデール公爵閣下はうなずく。
「先ほどのリーンハルト君の話で確信を持ったね」
ミニョン、話が違うよ。
君、ハモンド様たちを見張っていたとしか言わなかったよね。
「申し訳ありません。ミニョンはハモンド様たちを見張っていたとしか、私には言わなかったのです」
「1か所に集めて見張っていたということでしょうな」
宰相閣下がまとめようとしたが、私から質問をする。
「なぜハモンド様たちは、リアとの関係改善にこだわったのでしょうか?」
ハモンド様たちの実家は、元皇太子殿下の側妃に近かったらしく、現在派閥の中で肩身が狭いらしい。
だからリアが帝国に戻らないのであれば、父親のグランデ公爵が王族派に復帰、もしくは私から帝国に利になるものを引き出すつもりだったらしい。
でもこれだけ大掛かりなことを、貴族の子息ができるか?
実家が協力しているにしても、同行者にも協力者がいないと難しいだろう。
「他に協力者はいないのですか?」
「それは現在調べ中だよ」
私の疑問に公爵閣下が答えてくれた。
「では私から」
宰相閣下はエイダン殿下を襲った者たちの尋問結果だ。
エイダン殿下を襲った者たちは、スーベリア王国の人間ではない暗殺集団だったそうだ。
王城に引き入れた貴族は判明したらしく、本当の黒幕である依頼者の特定を急いでいるとのことだった。
「かれらは素直に訊問に応じているのだよ」
宰相閣下が意味深な話し方をすれば、公爵閣下もうなずく。
「実はこちらもなんだ。我々が思い当たるのはひとつ。リーンハルト君がかれらの口の中に入れた物のせいではないかということなんだ」
2人から白状しろと疑いの目で見られた。
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