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【リーンハルト:11歳】
第545話 予想外
「あれはエイダン殿下を襲った者たちの自殺防止で、とっさに思いつき作ったものです。自白剤なんて入っていません」
私が襲った者たちの口の中に入れた物のことを言っているのだろうと思い、強く否定した。
「では今回の対策で、事前に作り出した物ではないということかね」
「フローリアに珍しい物を持たせていたから、こちらもと思ったのだが・・・・」
宰相閣下と公爵閣下が、それぞれ思ったことを口にした。
「魔法師団長様に疑いの元を渡しています。お調べになればわかるかと思います」
私が断言するからか、2人ともこれ以上聞いてこなかったので話題を変える。
「私の父が今回、王家側は警備にわざと隙を作っていたのではと言っていましたが、本当でしょうか?」
色々と巻き込まれているのだから、聞く権利はあるはずだ。
私から問題ごとに関わる気はないが、知っておいたほうがいい情報は聞きたい。
「そうだ、ただこうも動くとは思わなくてね・・・・」
宰相閣下が苦虫を噛み潰したような顔をした。
「私が関わった以外も起こったということでしょうか?」
「そうだ。相手の思惑に乗ったと見せかけたのだが、思わぬ方向に進んでいってね」
宰相閣下は疲れたような声だった。
公爵閣下が苦笑いをする。
「これはこちらの話だから気にしなくていい」
私が関わった事件については、調査が完了したら報告があるそうだ。
「あと念のためだが、エイダン殿下に渡した媚薬の解毒薬の出所を確認させてほしい」
「セシリアです」
宰相閣下たちはやっぱりなという顔をして頷いていた。
「あとおおやけにはできないが、問題を起こした国に対して我が国は貸しを作った。非公式だが、何か要望はあるかね」
宰相閣下からセシリアやミニョンの暴れっぷりは目をつぶっても、それ以上の成果があったということか?
ちょうど提案があったからそれを話そう。
「ありがたい話なのだが、さらに忙しくなるのか・・・・」
宰相閣下がため息をつき、その横で公爵閣下も苦笑いしていた。
愚痴にも聞こえるが、宰相閣下が断らないところを見ると引き受けてくれるということだろう。
話し合いは終わったので、私はエイダン殿下のお見舞いに行くと話して、宰相室を後にした。
エイダン殿下のところへ行くと、すぐにエイダン殿下付きの侍従がやってきて、案内してくれた。
2人っきりになった応接室で、昨日のお礼を言われる。
「用心のために用意していた物が、役に立ってよかったです」
エイダン殿下は解毒薬を飲んだ後は、すぐに体調が良くなり、パーティー会場に戻ったらしい。
私がマジでという顔をしたからか、侍従が教えてくれる。
「敵に思い通りになったと思わせるわけにはいきませんから」
エイダン殿下も大変だな。
しばらくしてエイダン殿下が部屋に入ってきた。
「昨日は2度も危ないところを・・・・本当に助かった。礼を言う」
「こちらこそ、セシリアが庭に殿下を誘わなければ防げたはずです。こちらこそ、申し訳ありません」
私は座ったままにはなるが頭を下げたが、エイダン殿下は首を軽く左右に振る。
「セシリア嬢に誘われなくても、何らかの方法で誘導されただろう」
エイダン殿下の話だと、手引きした者はエイダン殿下に長く仕えている一人だったそうだ。
あと媚薬についてだが、本来エイダン殿下に飲ませる予定のものは遅効性の毒薬だったらしく、なぜ媚薬だったかは犯人たちもわからないらしい。
そしてパーティー会場で、エイダン殿下の体調が悪くならないのを見て失敗したと判断し、庭で襲そったらしい。
「つまりパーティー会場の飲み物に毒薬が混ざっていたと思わせたかったらしいこと。毒殺に失敗すれば庭で私を襲う計画だったそうだ」
私はエイダン殿下の話に感心する。
「スーベリア王国には、簡単に自白する自白剤があるのですね」
エイダン殿下がまた軽く首を振る。
「違うよ、アランフィス王国の宰相から報告があったんだ。しかも証拠まで揃っていて、首謀者までたどりつけるか尋問していると言われたよ」
藪蛇だった。そうだった、さっき宰相閣下たちに私がしたのではないかと疑われていたのに・・・・。
しかし思ったよりも、凄い計画だったようだ。
突っ込まれると大変だから話を変えよう。
「そうだったのですか。私は詳しく知りませんから。ところでエイダン殿下、私がセシリアを諦めてもらう代わりの提案を変えたいのです」
私の前回の提案は、飴玉もどきを誰も使用していないのが前提だった。
しかしミニョンがソレイユ帝国のハモンド様たちに使用してしまったから、エイダン殿下が我が国からの帰り道に使うのは避けたほうがいい。
極秘とはいえ、ソレイユ帝国の話を入手している者がいるかもしれないからだ。
「私は危ないところを助けてもらっている。これ以上の借りは作りたくない!」
しぶるエイダン殿下に、私は話を聞いてから判断してほしいと説得した。
私が襲った者たちの口の中に入れた物のことを言っているのだろうと思い、強く否定した。
「では今回の対策で、事前に作り出した物ではないということかね」
「フローリアに珍しい物を持たせていたから、こちらもと思ったのだが・・・・」
宰相閣下と公爵閣下が、それぞれ思ったことを口にした。
「魔法師団長様に疑いの元を渡しています。お調べになればわかるかと思います」
私が断言するからか、2人ともこれ以上聞いてこなかったので話題を変える。
「私の父が今回、王家側は警備にわざと隙を作っていたのではと言っていましたが、本当でしょうか?」
色々と巻き込まれているのだから、聞く権利はあるはずだ。
私から問題ごとに関わる気はないが、知っておいたほうがいい情報は聞きたい。
「そうだ、ただこうも動くとは思わなくてね・・・・」
宰相閣下が苦虫を噛み潰したような顔をした。
「私が関わった以外も起こったということでしょうか?」
「そうだ。相手の思惑に乗ったと見せかけたのだが、思わぬ方向に進んでいってね」
宰相閣下は疲れたような声だった。
公爵閣下が苦笑いをする。
「これはこちらの話だから気にしなくていい」
私が関わった事件については、調査が完了したら報告があるそうだ。
「あと念のためだが、エイダン殿下に渡した媚薬の解毒薬の出所を確認させてほしい」
「セシリアです」
宰相閣下たちはやっぱりなという顔をして頷いていた。
「あとおおやけにはできないが、問題を起こした国に対して我が国は貸しを作った。非公式だが、何か要望はあるかね」
宰相閣下からセシリアやミニョンの暴れっぷりは目をつぶっても、それ以上の成果があったということか?
ちょうど提案があったからそれを話そう。
「ありがたい話なのだが、さらに忙しくなるのか・・・・」
宰相閣下がため息をつき、その横で公爵閣下も苦笑いしていた。
愚痴にも聞こえるが、宰相閣下が断らないところを見ると引き受けてくれるということだろう。
話し合いは終わったので、私はエイダン殿下のお見舞いに行くと話して、宰相室を後にした。
エイダン殿下のところへ行くと、すぐにエイダン殿下付きの侍従がやってきて、案内してくれた。
2人っきりになった応接室で、昨日のお礼を言われる。
「用心のために用意していた物が、役に立ってよかったです」
エイダン殿下は解毒薬を飲んだ後は、すぐに体調が良くなり、パーティー会場に戻ったらしい。
私がマジでという顔をしたからか、侍従が教えてくれる。
「敵に思い通りになったと思わせるわけにはいきませんから」
エイダン殿下も大変だな。
しばらくしてエイダン殿下が部屋に入ってきた。
「昨日は2度も危ないところを・・・・本当に助かった。礼を言う」
「こちらこそ、セシリアが庭に殿下を誘わなければ防げたはずです。こちらこそ、申し訳ありません」
私は座ったままにはなるが頭を下げたが、エイダン殿下は首を軽く左右に振る。
「セシリア嬢に誘われなくても、何らかの方法で誘導されただろう」
エイダン殿下の話だと、手引きした者はエイダン殿下に長く仕えている一人だったそうだ。
あと媚薬についてだが、本来エイダン殿下に飲ませる予定のものは遅効性の毒薬だったらしく、なぜ媚薬だったかは犯人たちもわからないらしい。
そしてパーティー会場で、エイダン殿下の体調が悪くならないのを見て失敗したと判断し、庭で襲そったらしい。
「つまりパーティー会場の飲み物に毒薬が混ざっていたと思わせたかったらしいこと。毒殺に失敗すれば庭で私を襲う計画だったそうだ」
私はエイダン殿下の話に感心する。
「スーベリア王国には、簡単に自白する自白剤があるのですね」
エイダン殿下がまた軽く首を振る。
「違うよ、アランフィス王国の宰相から報告があったんだ。しかも証拠まで揃っていて、首謀者までたどりつけるか尋問していると言われたよ」
藪蛇だった。そうだった、さっき宰相閣下たちに私がしたのではないかと疑われていたのに・・・・。
しかし思ったよりも、凄い計画だったようだ。
突っ込まれると大変だから話を変えよう。
「そうだったのですか。私は詳しく知りませんから。ところでエイダン殿下、私がセシリアを諦めてもらう代わりの提案を変えたいのです」
私の前回の提案は、飴玉もどきを誰も使用していないのが前提だった。
しかしミニョンがソレイユ帝国のハモンド様たちに使用してしまったから、エイダン殿下が我が国からの帰り道に使うのは避けたほうがいい。
極秘とはいえ、ソレイユ帝国の話を入手している者がいるかもしれないからだ。
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