異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:8歳】

第145話 楽しそうです

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は12月19日7:00です。

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お祖父様の魔法は雷と風。
風はアトレとビアンカがいるから、雷で強い魔獣を本で探してトニトルスを見つけただけなのに、飾りナイフ、本物を引き寄せる力があるのだろうか?

「あのトニトルスは強そうだ。さっきの雷魔法、本気は出していないだろうからな」ジェラ兄様も僕の所にきて話す。

お祖父様のほうを向いたら、目が輝いていますよ。
お祖父様どうする気だろう?

「トニトルスよ。わたしと勝負しないか?わたしが勝ったらわたしが死ぬまで一緒に相棒として過ごしてほしい。わたしが負けたらできる範囲で望みを叶えよう」

「ウォーン、ウォーン」
アトレの通訳だと、興味ない、人間と一緒に過ごすなんて御免だと言っている。

そうだよね。普通はトニトルスの反応だよ。
しかしお祖父様には新しい街造りの采配をしてもらわないといけないのだ。

「トニトルス、僕たちは新たに温泉の街の造るんだ。その采配をするのは、君に声をかけたこの人。様々な温泉を造るし、なんなら君専用の温泉を造ってもらえるよ。それでも興味ない」

温泉に入っているくらいだから温泉好きなはず、今入っている温泉はドラゴンサイズだからトニトルスの足が底についていないのではと思ったので見ると、犬かきみたいに足を動かして浸かっているのが見えたから言ってみたのだ。

しばらく考え込んでいたがトニトルスが
「ウォーン、ウォーン」と返事してきた。

わかった。負けたら相棒になるが、自分が勝ったらこの場所にトニトルス好みのお風呂を造ることと言っているとアトレが教えてくれる。
お祖父様はその条件でいいと言ってくれた。


トニトルスは温泉からあがって体をブルブルしてお湯を飛ばす。
筋肉は引き締まっていて黒い毛並みも艶やかだし、普通の狼より一回り以上大きい。

「このトニトルス、トニトルスの中でも上位種ではないですかね」
「マイヤーはトニトルス見るのは初めてだったよね」
「そうですが、迫力がありますし、体に纏っている魔力の感じからの推測です」
常に魔獣と対戦しているマイヤーがいうのだから間違いないだろうな。


僕たちはお祖父様とトニトルスの邪魔にならないように下がる。念のために魔法師が防壁を作ってくれた。
さぁ、お祖父様とトニトルスの対戦だ。


しばらくお互いにらみ合っていたが、先に仕掛けたのはお祖父様。
「ウィンドボール」と野球ボールぐらいの大きさを5つ同時に放つが、トニトルスはあっさりと避けながら雷を纏った矢をお祖父様に向けて10本以上放ってきた。

お祖父様も風魔法で矢を弾き飛ばす。弾き飛ばされた矢がこっちに当たったよ。防壁があってよかった。
その後もお互いに譲らない攻防が続いた。

「そろそろ決着をつけようかのぅ」
それを聞いたトニトルスも頷いたように見えた。

お互いが魔力を込め始め、そして同時に雷魔法をぶつける。
トニトルスが優勢かと思ったら、お祖父様が押し返す。

「いい勝負だな。お祖父様と同じぐらいの力か。このトニトルスは強い」
「ジェラ兄様、本当ですね。でもお祖父様楽しそうです」
「この国でお祖父様より強い魔法師はいないからな。強い魔獣と出会えて楽しいのだろう」とクリス兄様。

するとトニトルスに黒っぽい小さなものが近づく、トニトルスがその物体に気が向いて魔力が弱まり、お祖父様の魔法で吹き飛ばされた。

慌ててトニトルスが飛ばされたところへ行き、トニトルスが大丈夫か確認すると、気を失っていてお腹から血が出ていた。
慌てて僕は回復魔法をかけると、トニトルスの意識が戻る。これ以上は回復魔法をかけられないので、ポーションを飲ませた。

するとトニトルスは立ち上がったのでほっとするが、トニトルスが走ってお祖父様の所へ戻っていくから、僕も走って追いかけた。

トニトルスはお祖父様の所ではなく、黒っぽい小さなものの所へ行っていた。
もしかして子供か?
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