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【リーンハルト:10歳】
第314話 作ってみましょう
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いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は今日の午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○
「料理人も今日初めて作るから失敗しても怒らないでよ」
「わかったよ」「わかりました」
「了解」「承知した」「はーい」
ナナリーさんとマリア、アトレとルーカスにチェリーだ。
他の従魔たちも来ているが会話ができないので頷くか片手をあげて了解と言っている。
アトレたちが作るところをみたいのか魔道具を囲んでいるし、料理長も見守っているから作る料理人は若干緊張気味だ。
どうやらどら焼き担当者のようだ。
まずは慣れていないから、餡入れるを細長い道具に盛ってもらう。
左右と上を平らにならすように指示する。
最初はなかなか餡が細長い道具で上手く取れなかったようだが、何回か練習するとコツを掴んだようで合格を出した。
そして今度は銅板の油引きをする。
マリアが作った油引きは新品の木綿のロープの一部を解いたもの何本も束ねて棒のようにしたものを、同じロープでグルグル巻きにして手に持つところを作っていた。
てっきり、木綿のロープを解いたのと手に持つ木を別の糸で縛ったものを持ってくると思っていたから感心した。
そしてどら焼きの生地を作ってもらった道具に入れて、銅板に流し込む。
流し込んだ4列のうち2列に餡をのせていく。
餡を入れる量が多くなったり、少なくなったりしている。
「餡を入れる道具の外側に印をつけた方が餡が均一になりそうだ」
「そうね。商売するなら餡は均一に入れていかないといけないわ」
餡を入れる細長い道具2つに餡を盛っていたが、20個分は足りなくて餡を入れるのに手間取っていた。
生地がぶくぶくと泡が出てきたので餡が入っていない生地を餡が入っている生地にかぶせていかないといけない。
別の料理人が加勢してかぶせていくが、生地が銅板に張り付いたりしていたものもあった。
これは熟練の技がいるな。
練習をさせてあげればよかったよ、ごめんね。
どうにか出来上がったものの試食タイムだ。
うーむ、どら焼きの生地だから、形を変えたどら焼きだ。
料理長も何も言わない。
おそらく同じことを思っていると思う。
これでもいいけれど、どら焼きとは区別させたいから違った生地にしたい。
できれはもちっと感がほしい。もち米ないしなぁー。
「リーンハルト様、ツヴァイ町のパンとサヴァイ村から貰ってきた料理どうしましょうか」とエドガーが調理場にやってきた。
「エドガーおかえりとご苦労様。100人前はクリス兄様たちに、300人分は料理人に、100人分はジョルジュに分けてね」と言いながら大判焼きをお礼に渡す。
一口食べたエドガーが「どら焼きの形を変えたのですか?」
そう思うよね、何も知らないから。
どう答えようかと悩んでいると、大判焼きを食べ終わったエドガーが
「サヴァイ村からプチ麦自体も貰って来たのですが、料理長に渡せばいいでしょうか」
「エドガー、えらい。よくやった」と私はエドガーの肩を叩く。
作ってくれた料理人と料理長にプチ麦パンとプチ麦を渡す。
料理長はプチ麦パンを食べたあと
「どら焼きの生地にプチ麦粉を混ぜるのですね」
私の考えたことがわかったようだ。
「すぐにできる?」
「出来ます」
配合は料理長たちに任せた。
今度はプチ麦を混ぜた生地で大判焼きを作ると生地がもちっとしていて、どら焼きとも味が変わった。
「これ美味しいです。生地がもちもちしていてさっきとは全く違います」
「約束通り、このお菓子のお土産用も頂戴よ」
アトレたちも美味しいと、今度は違う餡(白あんと抹茶あん)を要求したので、料理人はせっせと作っている。
「魔道具と専用道具が足りないか」
「ナナリー、1回で30個作れるようにしたほうがよくない?」
「マリアが言うようにそれぐらいなら増やしてもよさそうだ。リーンハルト様、追加で作るから、作った時にお土産用とその場でも焼きたて食べさせてよ」
「いいよ。30個作れる魔道具を5つ追加で作ってもらっていい?」
「わかった。急いでつくるぞー」
試食会はお開きになったが、神様向けと家族分は作ってもらわないといけないから2人の料理人は続けて作っている。
従業員向けはナナリーさんが追加で道具を作ってからだね。
大判焼きは家族にも好評だった。
「ハルト、プチ麦を使っているとなるとプチ麦が必要になるのではないか?」
そうだった。
料理長にどれだけ使用したか聞かないといけないし、量次第だがクリス兄様たちや従業員向けが作れない可能性が出てくる?
それはまずい、クリス兄様から食べ物の恨みの手紙が来る。
サヴァイ村に再度プチ麦栽培の拡大をお願いしないといけない。
私の植物神の加護で作るわけにはいかないからなぁー。
待てよ、ヘリオス村でするか。
とにかくサヴァイ村に急いで行かないといけないようだ。
次の投稿は今日の午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
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「料理人も今日初めて作るから失敗しても怒らないでよ」
「わかったよ」「わかりました」
「了解」「承知した」「はーい」
ナナリーさんとマリア、アトレとルーカスにチェリーだ。
他の従魔たちも来ているが会話ができないので頷くか片手をあげて了解と言っている。
アトレたちが作るところをみたいのか魔道具を囲んでいるし、料理長も見守っているから作る料理人は若干緊張気味だ。
どうやらどら焼き担当者のようだ。
まずは慣れていないから、餡入れるを細長い道具に盛ってもらう。
左右と上を平らにならすように指示する。
最初はなかなか餡が細長い道具で上手く取れなかったようだが、何回か練習するとコツを掴んだようで合格を出した。
そして今度は銅板の油引きをする。
マリアが作った油引きは新品の木綿のロープの一部を解いたもの何本も束ねて棒のようにしたものを、同じロープでグルグル巻きにして手に持つところを作っていた。
てっきり、木綿のロープを解いたのと手に持つ木を別の糸で縛ったものを持ってくると思っていたから感心した。
そしてどら焼きの生地を作ってもらった道具に入れて、銅板に流し込む。
流し込んだ4列のうち2列に餡をのせていく。
餡を入れる量が多くなったり、少なくなったりしている。
「餡を入れる道具の外側に印をつけた方が餡が均一になりそうだ」
「そうね。商売するなら餡は均一に入れていかないといけないわ」
餡を入れる細長い道具2つに餡を盛っていたが、20個分は足りなくて餡を入れるのに手間取っていた。
生地がぶくぶくと泡が出てきたので餡が入っていない生地を餡が入っている生地にかぶせていかないといけない。
別の料理人が加勢してかぶせていくが、生地が銅板に張り付いたりしていたものもあった。
これは熟練の技がいるな。
練習をさせてあげればよかったよ、ごめんね。
どうにか出来上がったものの試食タイムだ。
うーむ、どら焼きの生地だから、形を変えたどら焼きだ。
料理長も何も言わない。
おそらく同じことを思っていると思う。
これでもいいけれど、どら焼きとは区別させたいから違った生地にしたい。
できれはもちっと感がほしい。もち米ないしなぁー。
「リーンハルト様、ツヴァイ町のパンとサヴァイ村から貰ってきた料理どうしましょうか」とエドガーが調理場にやってきた。
「エドガーおかえりとご苦労様。100人前はクリス兄様たちに、300人分は料理人に、100人分はジョルジュに分けてね」と言いながら大判焼きをお礼に渡す。
一口食べたエドガーが「どら焼きの形を変えたのですか?」
そう思うよね、何も知らないから。
どう答えようかと悩んでいると、大判焼きを食べ終わったエドガーが
「サヴァイ村からプチ麦自体も貰って来たのですが、料理長に渡せばいいでしょうか」
「エドガー、えらい。よくやった」と私はエドガーの肩を叩く。
作ってくれた料理人と料理長にプチ麦パンとプチ麦を渡す。
料理長はプチ麦パンを食べたあと
「どら焼きの生地にプチ麦粉を混ぜるのですね」
私の考えたことがわかったようだ。
「すぐにできる?」
「出来ます」
配合は料理長たちに任せた。
今度はプチ麦を混ぜた生地で大判焼きを作ると生地がもちっとしていて、どら焼きとも味が変わった。
「これ美味しいです。生地がもちもちしていてさっきとは全く違います」
「約束通り、このお菓子のお土産用も頂戴よ」
アトレたちも美味しいと、今度は違う餡(白あんと抹茶あん)を要求したので、料理人はせっせと作っている。
「魔道具と専用道具が足りないか」
「ナナリー、1回で30個作れるようにしたほうがよくない?」
「マリアが言うようにそれぐらいなら増やしてもよさそうだ。リーンハルト様、追加で作るから、作った時にお土産用とその場でも焼きたて食べさせてよ」
「いいよ。30個作れる魔道具を5つ追加で作ってもらっていい?」
「わかった。急いでつくるぞー」
試食会はお開きになったが、神様向けと家族分は作ってもらわないといけないから2人の料理人は続けて作っている。
従業員向けはナナリーさんが追加で道具を作ってからだね。
大判焼きは家族にも好評だった。
「ハルト、プチ麦を使っているとなるとプチ麦が必要になるのではないか?」
そうだった。
料理長にどれだけ使用したか聞かないといけないし、量次第だがクリス兄様たちや従業員向けが作れない可能性が出てくる?
それはまずい、クリス兄様から食べ物の恨みの手紙が来る。
サヴァイ村に再度プチ麦栽培の拡大をお願いしないといけない。
私の植物神の加護で作るわけにはいかないからなぁー。
待てよ、ヘリオス村でするか。
とにかくサヴァイ村に急いで行かないといけないようだ。
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