異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:10歳】

第328話 決まりだね

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は今日の午後の予定です。

よろしくお願いいたします。

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もしかしてルーカスが液体を飲む回数が増えていたから魔力強化のために世界樹の葉が必要だったってこと?

スライムに尋ねるとピョンピョン跳ねて空中で一回転した。

たぶん正解と言っているのだろうと思う。


ルーカスがもっと早くに力を蓄えるなら私の魔力をそれなりに渡せばいいみたいだけど、本人は急いでいないようだし、私もいつたくさん使うかわからないから魔力を渡してはいない。

というかアトレとルーカスは勝手に私から魔力を取っているらしい。


「ルーカス、スライムになにか言った」

「何も言っていないぞ」

となるとルーカスの液体を飲む回数が増えたから対策を考えたということかな。


スライムって意思表示とかできないと思っていたけれど、我が家にいる特殊な個体たちは自分の意思を持っている。

「世界樹の葉っぱは足りる、次に来るのは半年後だよ」

するとスライムは世界樹の所へいく。


「半年はもたないようですね、ハルト様どうされますか」

「世界樹に頼んでもらうしかないよ」

スライムについて世界樹のところへ行き一緒にお願いすると、葉っぱがパラパラと落ちてきた。

「世界樹ありがとう、ルーカスもお礼言いなよ」

「なぜ、我が・・・・」

「ルーカスの食事改善のためなのだから」

せかすと世界樹とスライムに向かって「・・・・助かる」と言っただけだった。


スライムは世界樹の葉っぱを食べないので今はいらないようだ。

ジョルジュと一緒に世界樹の葉っぱを全部拾い終わり、ジョルジュに渡す。

「私が管理してもいいのですか」

「スライムが欲しい時に渡してもらわないといけないからね」

「わかりました」


「ジョルジュ、この際、従魔契約できなくてもこのスライムに名前つけたら」

「名前ですか」

「そう、これからも面倒見るのをお願いするし、スライムも信頼しているようだから」


私たちの言葉を理解しているのかスライムがジャンプして空中で一回転する。

「喜んでいるようだし、いいのでは?」

「そうですね、フェン、クラルとかどうですかね」

「本人に聞いたら?」

ジョルジュがスライムに向かって「フェン」と呼びかけたが無反応。

「クラル」と呼びかけるとピョンピョン跳ねる。

「クラルで決まりだね」



樹海から戻り、ゆっくり本を読む時間が確保できたので温室に向かう。

リクライニングチェアに座り本を読もうとテーブルに本を出すと、反対側の温室のソファーに2匹のスライムがいた。

トンミとウガ好きのスライムだとは思うが、分裂して2匹ずつになったと聞いたのでどれが来ているのかわからない。

私が気づいたのが解ったのか、ソファーから降りてやってきたということはトンミとウガのいつもコンビだろう。

スライム小屋は閉めてあるはずなのに、どうやって脱走してくるのかいつも不思議に思う。


「何かあったの?」

2匹のスライムの体の一部が変形して腕のようなものになり腕を組み左右に揺れる。

「怒っているようですよ」

ジョルジュが教えてくれる。


怒るようなことなんてしていないけれどな。

手招きすると1匹が近寄ってきた。

いつものように私の魔力を渡してアトレに通訳をお願いする。


「ズルイ。つき合いは我々の方が長いのに、先に新入りに名前をつけるなんて」

「名前?クラルにつけたこと?」

「そうだ」

「君たちもつけていいの?」

2匹ともが片手をあげる。


トンミが好きな子の名前、ミントにしたら怒るよな。

「ハッカとジンジャーはどう?」

2匹からの反応がない。


「ハルト、どっちがハッカで、どっちがジンジャーなの」

アトレの言葉でスライムの反応がない理由が解かりホッとする。

嫌だという反応かと思ったよ。


「トンミ好きな子がハッカで、ウガ好きな子がジンジャー、どうかな?」

スライム2匹がお互いの手らしきものを握ってピョンピョン回っている。


そばにいるジョルジュに「気に入ってくれたということでいいのだよね」

「そうだと思います。しかしクラルに名前をつけたとどうして知ったのでしょうか?」

聞かれてもわからないよ。

魔獣のつながりがどうなっているかなんて知らないから。
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