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【リーンハルト:10歳】
第335話 植えちゃった
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アトレが樹海から1時間ほどで帰ってきた。
コブリンがいた場所周辺にココットがいて、コブリンはいなかったらしい。
つまりコブリンが追い出されて、ココットが縄張りにしてしまったということ?
アトレも同じ考えのようだ。
「なぜ?」
「ドドリンとココツの実ではないですか」
マイヤーが私見ですかと前置きしてから、きっかけはドドリンの実で、ココツの実も食べられると認識したためココットが集まってきているのではないかと。
そうか、この周辺はドドリンの実はないからココットは定住しなかったが、ドドリンの実があるとなれば住みたいとなる。
さらにココツの実も食べられるようになったからココットが集まってきているということか。
「ここ、ココットのたまり場になりそう」
「別の意味で危ないのではないでしょうか?」
そうだよ。ここはエミニーラから新街、領都への通り道だ。
樹海からココットが出てこないとはいえないな。
「ここにココット牧場作る?」
「作っても他からもココットはやって来るのではないでしょうか?」
「牧場管理は誰がするのでしょうか」
マイヤーやジョルジュの指摘はもっともだ。
ヴァーシュがいるから人を勝手には増やせない。
問題になりそうなほどココットが増えたら討伐するしかないだろう。
「ココットなら倒せますよ」
「ベイルさん、回復魔法だよね」
「防御魔法と剣はある程度できます。樹海の中腹まで行っていましたから」
そうだった。ベイルさんはBランクグループにいた人で、個人でもCランクだった。
「あとは弟を鍛えます」
ベイルさんの弟君は水魔法だから足とか頭を狙えば気絶させられるか。
ココットが集まり過ぎたら間引きすることでベイルさんと話がついた。
でも冒険者ギルドには連絡しないといけないな。
ジョルジュに忘れないうちに冒険者ギルドに話しておいた方がいいですと言われ、帰りに冒険者ギルドに寄る。
受付にメビウスさんがちょうど立っていたので「メビウスさん」と声を掛けたと同じ時に、私に気づいたメビウスさんが、受付から慌てて出てきてあっという間に応接室へ連れていかれる。
「たいした話ではないから受付で話してもよかったのだけれど」
「ダメです。ここで待っていてください」
ぴしゃりと否定されて応接室を出ていった。
「ジョルジュ、大袈裟すぎない?」
「今までのことをお考え下さい」
応接室にマックベリーギルド長とギャビン副ギルド長とメビウスさんといつも対応してくれる3人が入ってきた。
「また、突然だな」
「ちょっと話しておいた方がいいかなっていう案件ができたので」
「ちょっと・・・というのが怪しいな」
マックベリーさんに警戒される。
「新街の近くにある砦にココットが出没しだしたので、ご連絡をと思って・・・・」
「「はぁ?」」「えー」
ココットの雛の孵化に成功したこと。
雛の餌のドドリンの実を砦周辺に植えたらココットが樹海に住みつきだしたことを話した。
「でも大丈夫です。砦にいる世話人は元Cランクの冒険者なので」
「そうじゃない。ココットの雛の孵化に成功したって」
「まだはっきりと確立したわけではないです」
雛は暖かい一定の温度の環境でないと育たないこと、温泉熱で育てるために砦で飼育を始めたことを話した。
「もし、その話が本当なら誰でも養鶏はできないということか」
「ある程度まで飼育できたら牧場で育てられると思いますが、それまでは我が家でとなるでしょうね」
「ちょっとの話ではないぞ」
「なぜココットが砦に現れたか説明するのに言わないといけなかったので」
「そうだな。領主様から発表あるまで口外しないと誓おう」
ギャビンさんとメビウスさんも頷いた。
ココットが街道に現れる可能性があるので注意をお願いしたいと改めてお願いする。
「わかった、樹海に出没しているのを見たと言って注意喚起しよう」
帰ろうとしたらジョルジュに全部話さないといけないです言われた。
「何を?」
「ココツの実です」
「なんだ、それは?」
「ココットが好きな実のひとつで樹海ではなかなか手に入らないのですよね」
「それがどうした」
「ココツの実、砦周辺に植えちゃったのですよねー」と軽ーい口調で話す。
「ココットが住み着いた原因、それじゃぁねぇか」と怒られてしまった。
「仕方ないではないですか、雛の大事な餌なのですから」
「なんでわかったんだ。いや、話さなくていい」
マックベリーさんが片手を前に出し掌を広げて、私にそれ以上言うなという仕草をする。
「話してもいいですよー。他では話せない、シークレット話ですけれど・・・・」
「だから話さなくていいと言っている」
「残念」
コブリンがいた場所周辺にココットがいて、コブリンはいなかったらしい。
つまりコブリンが追い出されて、ココットが縄張りにしてしまったということ?
アトレも同じ考えのようだ。
「なぜ?」
「ドドリンとココツの実ではないですか」
マイヤーが私見ですかと前置きしてから、きっかけはドドリンの実で、ココツの実も食べられると認識したためココットが集まってきているのではないかと。
そうか、この周辺はドドリンの実はないからココットは定住しなかったが、ドドリンの実があるとなれば住みたいとなる。
さらにココツの実も食べられるようになったからココットが集まってきているということか。
「ここ、ココットのたまり場になりそう」
「別の意味で危ないのではないでしょうか?」
そうだよ。ここはエミニーラから新街、領都への通り道だ。
樹海からココットが出てこないとはいえないな。
「ここにココット牧場作る?」
「作っても他からもココットはやって来るのではないでしょうか?」
「牧場管理は誰がするのでしょうか」
マイヤーやジョルジュの指摘はもっともだ。
ヴァーシュがいるから人を勝手には増やせない。
問題になりそうなほどココットが増えたら討伐するしかないだろう。
「ココットなら倒せますよ」
「ベイルさん、回復魔法だよね」
「防御魔法と剣はある程度できます。樹海の中腹まで行っていましたから」
そうだった。ベイルさんはBランクグループにいた人で、個人でもCランクだった。
「あとは弟を鍛えます」
ベイルさんの弟君は水魔法だから足とか頭を狙えば気絶させられるか。
ココットが集まり過ぎたら間引きすることでベイルさんと話がついた。
でも冒険者ギルドには連絡しないといけないな。
ジョルジュに忘れないうちに冒険者ギルドに話しておいた方がいいですと言われ、帰りに冒険者ギルドに寄る。
受付にメビウスさんがちょうど立っていたので「メビウスさん」と声を掛けたと同じ時に、私に気づいたメビウスさんが、受付から慌てて出てきてあっという間に応接室へ連れていかれる。
「たいした話ではないから受付で話してもよかったのだけれど」
「ダメです。ここで待っていてください」
ぴしゃりと否定されて応接室を出ていった。
「ジョルジュ、大袈裟すぎない?」
「今までのことをお考え下さい」
応接室にマックベリーギルド長とギャビン副ギルド長とメビウスさんといつも対応してくれる3人が入ってきた。
「また、突然だな」
「ちょっと話しておいた方がいいかなっていう案件ができたので」
「ちょっと・・・というのが怪しいな」
マックベリーさんに警戒される。
「新街の近くにある砦にココットが出没しだしたので、ご連絡をと思って・・・・」
「「はぁ?」」「えー」
ココットの雛の孵化に成功したこと。
雛の餌のドドリンの実を砦周辺に植えたらココットが樹海に住みつきだしたことを話した。
「でも大丈夫です。砦にいる世話人は元Cランクの冒険者なので」
「そうじゃない。ココットの雛の孵化に成功したって」
「まだはっきりと確立したわけではないです」
雛は暖かい一定の温度の環境でないと育たないこと、温泉熱で育てるために砦で飼育を始めたことを話した。
「もし、その話が本当なら誰でも養鶏はできないということか」
「ある程度まで飼育できたら牧場で育てられると思いますが、それまでは我が家でとなるでしょうね」
「ちょっとの話ではないぞ」
「なぜココットが砦に現れたか説明するのに言わないといけなかったので」
「そうだな。領主様から発表あるまで口外しないと誓おう」
ギャビンさんとメビウスさんも頷いた。
ココットが街道に現れる可能性があるので注意をお願いしたいと改めてお願いする。
「わかった、樹海に出没しているのを見たと言って注意喚起しよう」
帰ろうとしたらジョルジュに全部話さないといけないです言われた。
「何を?」
「ココツの実です」
「なんだ、それは?」
「ココットが好きな実のひとつで樹海ではなかなか手に入らないのですよね」
「それがどうした」
「ココツの実、砦周辺に植えちゃったのですよねー」と軽ーい口調で話す。
「ココットが住み着いた原因、それじゃぁねぇか」と怒られてしまった。
「仕方ないではないですか、雛の大事な餌なのですから」
「なんでわかったんだ。いや、話さなくていい」
マックベリーさんが片手を前に出し掌を広げて、私にそれ以上言うなという仕草をする。
「話してもいいですよー。他では話せない、シークレット話ですけれど・・・・」
「だから話さなくていいと言っている」
「残念」
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