異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:10歳】

第346話 悪役令嬢らしいの

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は今日の午後の予定です。

よろしくお願いいたします。

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お祖母様にドアを開けた状態でいいので2人だけで話がしたいと私がお願いする。

ドアは全開で会話が外部と遮断する魔道具を使い、ジョルジュやフローリア嬢の侍女と護衛は部屋の内部のドア付近で待機することが条件で了承してくれた。


魔道具で外部と遮断されると

「助かったわ、同郷でなかったらどうしようかと思ったわ」

「なぜ、わかったの?」

ガラスペン、ティーパック、トンボ玉とソレイユに新しい道具がラファエルから届いて、もしかしたらアランフェス王国に転生者がいるのではと思っていたそうだ。

ラファエルからくる手紙で途中から私が転生者ではないかと思いはじめていたらしい。


「確信したのはカレーとお米よ」

「カレーライス?」

「そうよ。カレーライスは日本の国民食よ」


クロンデールに行かずに直接ここに来たからカレーライス食べられるのなら食べたいともいう。

「なぜ?」

「クロンデールに行ったら、帝国に連れ戻されるか、クロンデールの屋敷からは出られないもの」

そうなるとあなたに会えないではないのと言われてしまった。


「もしかして家出?」

「失礼ね。家出ではないわよ。ちゃんとクロンデール公爵家に行くと言って出てきたから」

「公爵令嬢の同伴者として侍女と護衛の2人って少ないし危なくなかったの?」

「信頼できるのはあの2人だけ。汽車移動だからと押し切ったの」

「それでもそれが許されるなんて」

「・・・・だから私の立場わかるでしょ」


フローリアが前世を思い出したのは1年前。

屋敷の階段から落ち、3日ほど意識不明の重体だったそうだ。

階段から落ちたのは、義理の妹を崇拝する侍女がフローリアを突き落としたという。

義理の妹は後妻の子供でピンクの髪に金色の瞳。

ただ浮気相手の子供ではなく後妻の連れ子らしい。


「ピンクの髪って・・・・もしかして」

「そうなのよ。お約束の異世界小説、君恋のヒロインなのよ」

何度も君に恋をすると前世ではアニメ化されたヒットした異世界恋愛小説の設定にそっくりで、しかもフローリアはソレイユ帝国第2王子の婚約者で悪役令嬢らしい。


「君を階段から突き落としたのはなぜ?」

侍女は、フローリアが義理の妹を虐めているのが我慢できなかったと言っているそうだ。

「虐めているわけではなくて、公爵令嬢としてマナーをもっと勉強するように注意していたのだけれど・・・・」

それを虐めだと言ったわけだ。


義理の妹は伯爵家の人間で、ご主人を亡くした夫人が子供を連れて実家に戻っていた所に、公爵家の後妻の話が舞い込んできたということらしい。

「なぜ義理の妹たちは伯爵家に居られなかったの」


亡くなった父親は伯爵家を継ぐ前で、亡くなった父親の弟が跡継ぎになったそうだ。

実家に戻っても出戻りだから義理の妹は最低限の教育しか受けていないらしく公爵令嬢としては不合格だったらしい。

それを虐めというのか。


しかも階段から落とした侍女は、義理の妹の嘆願を聞き入れてお咎めなしだと。

「だから私を悪役令嬢にするため、小説の強制が入っているのよ」

フローリア、わたくしから私に変わっているぞ。


「だから第2王子と義理の妹が恋仲になると」

「そうよ。だからざまぁーされる前に舞台から降りればいいと閃いたのよ」

「君、第2王子の婚約者なの?」


「まだよ。しかもまったく喋ったこともないわ。第1王子のギルバート様が優秀だし、第2王子とは異母兄弟なのよ。メリットがないわ」

「でも、小説では婚約者って。悪役令嬢なら第2王子が好きなのでは?」

「小説の中でも好きというより義務よ。政略に決まっているじゃないの」

「だからまだ婚約はしていないと」


「そうよ。だから逃げてきたのよ。どうせなら最初から義理妹がなればいいのよ」

「それなら、クロンデール公爵に話してこの国に居ればいいのでは」

「解っていないわね。誰が信じてくれるというのよ。前世を思い出しました。ここは前世の小説の世界です。頭がおかしくなったとしか思われないわ」


確かに。

私も家族に前世の記憶があると話すとき怖かったものな。

受け入れてくれたのは奇跡にちかい。


「私もこの1年必死に色々考えたのよ」

悪役令嬢になってざまぁーされる前に他国へ嫁に行くのが一番いい。

それなら公爵である伯父がいるアランフェス王国、血縁者がいて安心できる。


従弟の手紙に出てくる私なら結婚相手としていいのでは?

しかも私は同郷の転生者かもしれない。

どうしようと悩んでいるときに「カレーとお米」で転生者だと確信して決意したらしい。


「だから私はあなたと恋仲になったから、クロンデール公爵家の養女になってあなたと婚約者しますと宣言するのよ」
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