365通りのエッセイ vol.2

蒼井托都(あおいたくと)

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05.言葉って相手の受け取り方次第って忘れちゃいけないと思った件

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先日怪物みたいなエッセイ的な何かを書いた。

そちらはこの365通りのエッセイに含めず単発エッセイとして載せている。

なんかあれだけエネルギーがやばすぎたのでなんとなく分けた。公開に後悔はしていない。

なおあれから、こそこそネット上にうpってるだけもあれに感じたので、いろいろ表現を変えて「要約:果てしなくありがとう」な長文もご本人へ送らせていただいた。

基本は南海の黒豹レイ・セフォー並みのノーガードスタイルなのだ、と思い出して、ありったけの感謝を投げまくった。はず。

なおレイ・セフォーって誰だよと思った方は、K‐1と合わせて検索してもらえたら幸い。



ときどき傷つきやすいくせに、どこか無防備に言葉を届けてしまうことはある。

言葉は伝えられるうちに伝えないと、いざ離れてしまったら、連絡手段を失ってしまったら、伝えたい相手が天使になったら、何も届けたい人へ届けられない派。

恥や躊躇いを捨てて、レスポンスの想定なんて考えず、その時伝えたい言葉を伝えてしまう。

まあそれによって凹むこともあるんだけれど。

うん絶賛ちょっと凹んでるタイミングでこれを打っているんだけど。

ただそれも、自分が自分の中から外の世界に解き放った言葉によって知った気持ちのため、大事に吟味したいと思う。



言葉は相手の受け取り方次第だと感じることが、歳を重ねるごとに増えた。

その上で、届けた先で言葉がどう受け取られても、僕が僕らしくいることは何も揺らぐことがないんだ、というスタンスも必要だと感じることも増えた。

僕はありがたいことに、ここまでクソリプらしいクソリプを受け取ることなく生きて、創作活動を続けさせていただいている。

感想をいただくことも稀ではあるけれど、そっと評価を入れていただける機会も増え、ときどき見てはどこかで読んで評価をしてくれた方へありがとうと念を送っている。

読んでくれた方がどんな想いやイメージで捉えていただいてもいいように、どうも僕の言葉は抽象的過ぎる連なりが多いようにも感じている。

それゆえもしかしたら反応を返しづらいものがあったりするんだろうか、ともぐるぐる考えつつ。



おそらく僕は批判やクソリプには弱いタイプだと思っている。

現に、新卒で勤めた会社で「お前の言葉は薄っぺらい」と上司に言われたのを、どこかでずっと十年以上引きずり続けながら生きている。

まあ、「何をもってして薄っぺらい薄っぺらくないかを定義出来るのだろうか?」

といった逆クソリプ(?)で思考の転換ができるようになってからは、こういうこともあったなと思えるようになってきたけれど。

あまりにも言葉を届けることが怖くなると、何も言えなくなってしまう。

かといって好き勝手に送ったとしても、受け取ってもらえるかは相手次第だってことも忘れてはいけない。

自由と責任を手にして投稿ボタンを押すときの重さで、それはたまにそのことへの本気度も試されているような、そんな気もしてならないんだな。
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