エリート魔法使い様の童貞を奪ったら、人生が変わってしまった!

おもちDX

文字の大きさ
53 / 56
番外編

初夜って、いまさら 中

しおりを挟む





 顔を起こしてやっと状況を把握した。例の夜着を身につけた僕は膝を立て大きく開脚していて、その間にセレスがいる。そして……僕の股間に顔をうずめていた。
 にゅくにゅくとぬめったものが後孔から入り込み、入り口を広げ、濡らす。捲りあげられたドレスで隠れてよく見えないけど、きっとこれは、セレスの……舌だ。
 
「だめ、ねぇっ、せ、せれす……ひゃぁん!」
 
 そんなとこ、たとえ浄化してたって舐める場所じゃない。しかし弱い否定の言葉は無視され、セレスの長い舌が僕を拓いていく。はち切れんばかりになっている陰茎を片手で握りこまれ、上下に扱かれる。
 
 ただでさえ気持ちいいのに、その倒錯的な光景にくらりと目眩がした。スカートが上がっているせいで、よく見えるのだ。透けるストッキングと、それを留めるガーターベルトが。
 女物じゃないかと思うほど小さな下穿きは、膝辺りに引っかかっている。女装趣味はないはずなのに、興奮して、身体が高まっていく。

「あっ、だめ。いく……いっちゃう~~~っっ!」
 
 射精の快感が身体を走り抜け、舌をきゅうっと締めつける。精液はきっと、夜着にかかってしまった。
 はぁはぁ、荒い息をつきながら放心していると、やっとセレスが起き上がった。
 
 こっちはこんな格好なのに、セレスは黒いシルクのパジャマ姿だ。まだ乱れてもいないのが悔しい。やっぱり黒が似合うなぁ……じゃなくて。不公平だ!
 理不尽な文句を頭に浮かべていた僕は、視線を合わせてきたセレスが幸せそうに目を細めて放った一言に撃沈した。

「ウェスタ……かわいい。俺の奥さん」
「っ…………好き」

 お気に召したってこと? セレスに可愛いと言ってもらえるなら、ふわふわもスケスケも、僕は何度だって着てしまうだろう。くそぅ。
 抱き起こしてもらって間近で見つめ合う。ランプの光を反射して、アメシストが優しく煌めいた。手を繋いで、ゆっくりと……唇を重ねる。そのまま、いつも通りに……なんてさせるはずがない。

 夫夫ふうふ生活を円満に保つ秘訣のひとつは、夜の営みを飽きさせないことだ。と、酔っ払ったクリュメさんに今日教えてもらった。ほんとあの人、涼しげな見た目に反してお酒を飲んだときのキャラが違いすぎない?
 僕は反省した。いつもこんな風に序盤からふにゃふにゃに蕩かされて、セレスのされるがままになってしまう。僕だってセレスのを舐めたりするけど、それはごくごく短時間で、我慢のできなくなったセレスに形勢逆転されるのだ。

 あの日を思い出すんだ! 僕の流れるようなリードに翻弄されていたセレス。すぐ達してしまいそうになるのを我慢していて可愛かった。
 
 キスをしながら、セレスの硬くなったペニスを取り出して軽く扱いた。にちゅにちゅ、先端からあふれる先走りを塗り込める。
 「んっ、」と聞こえる声に勇気をもらって、僕は向かい合わせに座った状態からセレスの肩に手を置き腰を上げた。
 
 膝まで下りてきたドレスに隠れてしまったけど、サイズだけは可愛くない屹立の先端に、僕の蕾がキスをした。香油は使ってないものの、セレスの唾液でそこはしとどに濡れている。お互いのぬめりを利用して、僕は腰をゆっくりと落としていった。

「セレス、僕の旦那さん……あっ」

 夫夫に奥さんも旦那さんもないと思うのだが、その響きが甘くてどきどきする。挿れてもらうのと自ら挿れるのとでは何かが違って、セレスを見下ろしながら、僕は少しだけ優位な気持ちになる。……ねぇ、いつもより大きくない?
 先端が孔を通り抜けるときに感じる、ぞわぞわとする快感と少しの苦しさ。腰が引けそうになるのを我慢しつつ飲み込んでいく。

「くぅッ。ウェスタ……」
「あっ、あ、んん~っ……はぁっ。せれす、きもちいね……」

 なんとか行けるところまで飲み込んで、息をつく。自分の中にセレスの一部が納まっていることが、こんなにも嬉しくて愛おしいなんて、初めて肌を合わせたときには知らなかった感情だ。
 一度達したおかげで僕のほうが余裕もあるはず。そう自分に言い聞かせて、上下に律動を開始した。

 香油じゃないぶん摩擦がいつもより大きくて、動きはちょっと鈍い。けれどお互いの体液だけで繋がっているというのは……なんか……滾った。お腹の中がいつも以上に熱い。
 だんだん、気持ちよさに頭がぼうっとしてくる。自分の良いところにセレスの昂ぶりを擦りつけて、力を抜くだけで奥まで突かれるのがたまらなかった。

 僕がキスをねだると、胸元で揺れるペンダントを見ていたセレスが応えてくれる。舌を甘く吸われた瞬間、夜着の上から乳首をキュッとつままれた。

「んひゃッ、あぁ! ~~~~~!!」

 内腔が震え、快感が背筋をつたって脳天まで突き抜ける。脚が脱力したことで奥にドン! と亀頭が叩きつけられ、もう一度全身が震えた。
 射精はしていない。けれど甘く達した身体はさらに敏感になり、キュンキュンと中の雄を締めつけて刺激を求めている。ふわふわのギャザーに包まれた薄い胸をやわく揉まれて、高い嬌声が寝室に響く。
 息をつく間も与えられず、セレスが下から突き上げ始めた。

「あっ、まって……あ! っはぁ! ぁあん!」
「むり、待たない」
 
 押し出されるように大きな声がでてしまって、こんなの屋敷中に響いてるんじゃないかという考えが一瞬頭をよぎる。けれど声にして出さないと、この身体中に渦巻く快感が溢れてどうにかなりそうだ。
 腰の動きに合わせて、お尻が跳ねる。大きな手で胸を覆われて、乳嘴がシルクに擦れる。セレスの首に必死でしがみついた。そうじゃないと、どこかへ飛んでいってしまいそう。

 きもちよすぎて涙が零れる。セレスが動きを止めて低いうめき声を出したとき、お腹の奥にじわっと熱が広がった。それを塗り込めるように何度かゆさゆさと揺らされ、素直な媚肉は子種を絞りとるように収縮した。
 やっとのことで息を整えたとき、僕は思った。初夜って……こんな感じだっけ?




しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜

たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話 騎士団長とのじれったい不器用BL

【完結】義妹(いもうと)を応援してたら、俺が騎士に溺愛されました

未希かずは(Miki)
BL
第13回BL大賞 奨励賞 受賞しました。 皆さまありがとうございます。 「ねえ、私だけを見て」 これは受けを愛しすぎて様子のおかしい攻めのフィンと、攻めが気になる受けエリゼオの恋のお話です。 エリゼオは母の再婚により、義妹(いもうと)ができた。彼には前世の記憶があり、その前世の後悔から、エリゼオは今度こそ義妹を守ると誓う。そこに現れた一人の騎士、フィン。彼は何と、義妹と両想いらしい。まだ付き合えていない義妹とフィンの恋を応援しようとするエリゼオ。けれどフィンの優しさに触れ、気付けば自分がフィンを好きになってしまった。 「この恋、早く諦めなくちゃ……」 本人の思いとはうらはらに、フィンはエリゼオを放っておかない。 この恋、どうなる!? じれキュン転生ファンタジー。ハピエンです。 番外編。 リナルド×ガルディア。王族と近衞騎士の恋。 ――忠誠を誓った相手を、愛してはいけないと思っていた。切ない身分差、年の差の恋。恋の自覚は、相手が成人してからになります。

【完結】ただの狼です?神の使いです??

野々宮なつの
BL
気が付いたら高い山の上にいた白狼のディン。気ままに狼暮らしを満喫かと思いきや、どうやら白い生き物は神の使いらしい? 司祭×白狼(人間の姿になります) 神の使いなんて壮大な話と思いきや、好きな人を救いに来ただけのお話です。 全15話+おまけ+番外編 !地震と津波表現がさらっとですがあります。ご注意ください! 番外編更新中です。土日に更新します。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

寄るな。触るな。近付くな。

きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。 頭を打って? 病気で生死を彷徨って? いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。 見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。 シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。 しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。 ーーーーーーーーーーー 初めての投稿です。 結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。 ※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。

処理中です...