嫌われ者のオメガ領主は今日も夫に片想い

おもちDX

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「あ、ん……なんでぇ……?」
「医者が、薬の影響で擬似発情期が起こるかもしれないと言っていた。大丈夫、すぐ収まるはずだ」

 番である俺に抱かれればな、と耳元で囁かれてしまった。理解の追いついた事実にシェリールは口をぱくぱくとさせて、僅かに口角を上げたルイを見上げた。
 
 どうしてかすっきりした面持ちのルイは、なんだか楽しそうだ。眉間の皺も見当たらず、いつも以上に素敵に見える。

 じわじわと顔が熱くなる。ルイにはきっと、真っ赤になったシェリールの間抜け顔が見えているに違いない。だから、そんな風に愛おしげな表情で見るのはおかしいと思うんだ。

 ルイは着々とシェリールの寝間着を脱がそうとしてくる。下履きにまで手をかけられて、つい口からは静止の声が出てしまった。

「ひゃぁっ、え、待って……」
「嫌か? 身体がつらいなら、なるべく負担の無いようにする」

(嫌なわけないんですけどぉぉぉ!? でもっ、でも……!)

 なんというか、いつもの発情期は理性なんて全く働かなくて、気づけば抱かれている感じなのだ。記憶も曖昧になるくらい熱に溺れて、だからこそシェリールは恥じらっている暇もない。

 しかし今は疑似発情期と言われたとおり、本物の発情期とは違う。理性も残っているし恥ずかしくってたまらない。
 その原因のひとつは、ルイの見たこともないほどの甘い雰囲気なんだろうけど。

 シェリールは躊躇いもあらわに視線を彷徨わせた。身体は明らかにたかぶっていて、一人だったら迷いなく自慰に走っていただろう。
 怪我があちこち痛いけれど、ルイと接吻していたときはそれを上回るほどの興奮と快感があった。

「…………」
「嫌じゃないなら……俺に、させてくれ」
「んんっ、あ……!」

 黙ってしまったシェリールに何を思ったのか、ルイは切なげに目を細めた。

 下履きを取り払ったかと思うと大きな手でペニスを掴んでくる。優しく擦り立てられるだけで腰が浮いた。「あっ、あっ」とあられもない声が出て、理性がどこかに押しやられてしまう。

 すぐに射精感が込み上げてきて、あっけなくシェリールは達した。

「どうだ?」
「……え? あ……っん!」
「やっぱりこれだけでは収まらないか」

 余韻に浸る間もなく、ルイの指が触れたのはシェリールの後孔だった。くちゅ、と濡れた感覚がして、周囲をなぞるように指を動かされるだけでひくひくと震える。

 カッと身体が熱くなる。発情期のときにしか濡れないそこは、まるでルイを誘っているみたいにとろとろと愛液にまみれていた。
 恥ずかしいのに、次の快楽を我慢できない。最中の記憶はないはずなのに、身体はルイを受け入れたときの感覚を知っているのだ。

「ルイ……欲しっ」
「……うん」
「ああっ。あん! そ、それじゃな……」

 ルイの逞しいものが欲しいのに、挿入されたのは彼の指だった。騎士としていつも訓練を欠かさない、節くれだった長い指はシェリールの柔らかな内壁を撫でて奥まで進む。

 違う、と思っても気持ちいいものは気持ちいい。びくびくと背を逸らせば、差し出すようになった胸の尖りを口で吸われる。器用な指がいいところばかりを刺激する。

 シェリールはルイの頭を掻き抱いて栗色の髪を遠慮なく乱しながら、複数箇所からもたらされる快感に浸った。

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