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二章_本編
九話
しおりを挟む「アラン。」
「はっ。直ぐに他のものを呼び調べさせます。」
そう言ったアランは馬に跨り屋敷へと走らせる。
俺はそこで転がっている賊の腰についてある布を見た。
それは魔法で黒く焦げ見にくくなっているものの何処かでみた紋章が書かれていたからだ。
それを魔法でコピーし持っていた紙に映し出しそれを見比べる。
(これはマリーゴールドの紋章…。どこかで、、)
見覚えのある紋章を片手に横から服を引っ張られる。
「……兄上。」
そこには下を向きながらか細い声で俺の名前を呼ぶヴィンセントがいた。
「ヴィン…?」
「…兄上。少し泉の方まで行きませんか、?」
そう言うヴィンセントの顔はいつもの明るい笑顔とはかけ離れ、暗く沈んだ表情をしていた。
当たり前か…。
なにせ、目の前にこんなに死体があるのだ。
それを初めてみるヴィンセントからすると異様な光景な訳で気分を悪くするのも当然の事だ。
なにより、俺も初めて見た時はその場で吐いてしまったからな。
あの時は異世界に来て初めて見る死体に初めて人をこの手で殺めた感触。
全てにおいて気持ち悪かった。
あの一件で慣れたものの人が死ぬ瞬間を見るのはまだ慣れないものだな。
そう思いながら、俺は引かれた手を慰めるように強く握り、泉の方まで一緒に向かった。
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2018/10/7.23時25分確認。BLランキング1位だと・・・?
2018/10/24.話がワンパターン化してきた気がするのでまた意欲が湧き、書きたいネタができるまでとりあえず完結といたします。
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