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-邂逅-
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当てもなく彷徨い歩いて、
一体幾日が過ぎただろう…
俺はとある館に辿り着いた…
ほんの少しの期待を込め、 呼び掛ける。
中は薄暗く、人の気配等はしない…
「おーい、誰かいないか!?」
ほんの僅かな静寂が長く感じられたその時、
館の奥から声が聞こえた。
「はーい。」
明るい声のする方を振り向くと、
一人の天使が そこにはいた。
「すまない、 道に迷ってな。
今夜一晩泊めて 貰えないだろうか…?」
申し訳なさそうに尋ねた俺に、
彼女は嬉しそうな声で
「大丈夫ですよ(笑)」
と屈託のない笑みを浮かべ答えてくれた。
それからは彼女の案内で屋敷中を見て回った。
その途中に彼女が、
「あっ、そういえば自己紹介がまだでしたね。
私はここに住むARISA໒꒱と言います。
宜しくお願いしますね。」
と、笑顔で自己紹介をした。
「俺はMORION∴Ψだ、 宜しく。 」
彼女の明るい自己紹介に反して何て俺は愛想が無いと自己嫌悪し、少し申し訳なさそうにしていたが、
彼女は気にする必要も無いと言わんばかりに
「はい(笑)」
と明るい笑顔を俺に向けた。
まるで疑う事を知らない様な真っ直ぐなその瞳に
俺は吸い込まれそうになった・・・
それを彼女に悟られまいと俺は今夜泊まる部屋は
何処かと確認をした。
すると彼女は申し訳なさそうに
「あっ、そうですね…御案内します。」
と、そそくさと歩き出した…
俺が通された部屋は館の最も端の部屋。
「すみません、この部屋しか空いてなくて…」
申し訳なさそうにARISA໒꒱は言ったが、
一宿一飯の恩を 受ける身として、
贅沢は言えないし、 元より言うつもりもない。
「良い部屋じゃないか、日当たりも程良い。
有難うな…(笑)」
そう言った俺の言葉に彼女は満面の笑みで
微笑んだ…
部屋に荷物を置き、屋敷内をぶらついていると
ARISA໒꒱とは違う影が現れた。
「ん?誰だ…?」
物陰から出て来たのはARISA໒꒱よりも
少し大人びた天使。
「あら、新入りさん …? 宜しくね。
私はROSE໒꒱。」
「MORION∴Ψだ、宜しく。」
互いに愛想の無い自己紹介の後、
「そういえばさっき、 ARISA໒꒱に会った。
聞きそびれたんだが、この館は何なんだ…?」
そう問いかけた俺に、 ROSE໒꒱が答えた。
「ここ?ここは天使と悪魔が互いの種族を超えて
交流を深める場だよ。 アンタは何故ここに…?」
「俺か…?行くあてもなく彷徨っていたら
偶然辿り着いてな…
暫く世話になるかも知れない。」
「そう、改めて宜しく頼むよ。」
立ち去ろうとした俺に、 ROSE໒꒱が後ろから
釘を刺した。
「それと、 ARISA໒꒱泣かしたら
ただじゃおかないよ…?
あの子は私の妹みたいなもんなんだ。」
まだ会ったばかりの俺に敵意剥き出しでそう言うと、 ROSE໒꒱はその場を立ち去った。 ARISA໒꒱
とも出逢って間もない俺が、 彼女と親密になると、 ROSE໒꒱はそう思ったのだろうか…?
一体幾日が過ぎただろう…
俺はとある館に辿り着いた…
ほんの少しの期待を込め、 呼び掛ける。
中は薄暗く、人の気配等はしない…
「おーい、誰かいないか!?」
ほんの僅かな静寂が長く感じられたその時、
館の奥から声が聞こえた。
「はーい。」
明るい声のする方を振り向くと、
一人の天使が そこにはいた。
「すまない、 道に迷ってな。
今夜一晩泊めて 貰えないだろうか…?」
申し訳なさそうに尋ねた俺に、
彼女は嬉しそうな声で
「大丈夫ですよ(笑)」
と屈託のない笑みを浮かべ答えてくれた。
それからは彼女の案内で屋敷中を見て回った。
その途中に彼女が、
「あっ、そういえば自己紹介がまだでしたね。
私はここに住むARISA໒꒱と言います。
宜しくお願いしますね。」
と、笑顔で自己紹介をした。
「俺はMORION∴Ψだ、 宜しく。 」
彼女の明るい自己紹介に反して何て俺は愛想が無いと自己嫌悪し、少し申し訳なさそうにしていたが、
彼女は気にする必要も無いと言わんばかりに
「はい(笑)」
と明るい笑顔を俺に向けた。
まるで疑う事を知らない様な真っ直ぐなその瞳に
俺は吸い込まれそうになった・・・
それを彼女に悟られまいと俺は今夜泊まる部屋は
何処かと確認をした。
すると彼女は申し訳なさそうに
「あっ、そうですね…御案内します。」
と、そそくさと歩き出した…
俺が通された部屋は館の最も端の部屋。
「すみません、この部屋しか空いてなくて…」
申し訳なさそうにARISA໒꒱は言ったが、
一宿一飯の恩を 受ける身として、
贅沢は言えないし、 元より言うつもりもない。
「良い部屋じゃないか、日当たりも程良い。
有難うな…(笑)」
そう言った俺の言葉に彼女は満面の笑みで
微笑んだ…
部屋に荷物を置き、屋敷内をぶらついていると
ARISA໒꒱とは違う影が現れた。
「ん?誰だ…?」
物陰から出て来たのはARISA໒꒱よりも
少し大人びた天使。
「あら、新入りさん …? 宜しくね。
私はROSE໒꒱。」
「MORION∴Ψだ、宜しく。」
互いに愛想の無い自己紹介の後、
「そういえばさっき、 ARISA໒꒱に会った。
聞きそびれたんだが、この館は何なんだ…?」
そう問いかけた俺に、 ROSE໒꒱が答えた。
「ここ?ここは天使と悪魔が互いの種族を超えて
交流を深める場だよ。 アンタは何故ここに…?」
「俺か…?行くあてもなく彷徨っていたら
偶然辿り着いてな…
暫く世話になるかも知れない。」
「そう、改めて宜しく頼むよ。」
立ち去ろうとした俺に、 ROSE໒꒱が後ろから
釘を刺した。
「それと、 ARISA໒꒱泣かしたら
ただじゃおかないよ…?
あの子は私の妹みたいなもんなんだ。」
まだ会ったばかりの俺に敵意剥き出しでそう言うと、 ROSE໒꒱はその場を立ち去った。 ARISA໒꒱
とも出逢って間もない俺が、 彼女と親密になると、 ROSE໒꒱はそう思ったのだろうか…?
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