籠の中の私を救った、ちょっとSなCEOは、昔、私になついていたあの子だった

megi

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プロローグ

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  あの頃の自分は、こんな事を想像しただろうか。38歳になって、夫以外の一回り年下の男性に、自ら恥ずかしい部分をさらけ出す日が来るなんて。

(恥ずかしい……)

 彼と秘密の関係になるなら、むしろベッドの上で全裸で抱かれた方が潔くて良かったと思う。

 拓海は、時江の顎をくいっと上げると上半身を折り曲げ、唇を重ねてくる。

「ねぇ……また、ここで抱くの?」
「そうだよ……ここで抱くよ……」
「誰か来たら……それに、私には、夫が……」

 拓海は「僕に、無理やり奪われたんだと、言ったらいい」と、目を細めてニコリと笑みを浮かべると、両肩に手をかけ、身体の向きを変え、時江の小さな背中に身体をピタリと密着させてくる。背中越しに伝わってくる彼の速い胸の鼓動。後ろから伸びた手が、胸の前で腕を小さく折り曲げた彼女の手首を掴むと、木目調デザインのL字型エグゼクティブデスクの端に誘導する。

 デスクの端に手を付き、小さな身体をモジモジさせ立ち尽くす時江の背後から、彼の長い腕が下腹部へと伸びてきて、手慣れた手つきで、ズボンのフックを外しファスナーを下ろしていく。

(ウッ……)

 静かな部屋に響くジッジッジジジと小刻みに聞こえるファスナーが下がる金属音。それは、時江が彼に、抗えない事を意味する。

「ヒャッ!」

 ズボンのウエストに彼の指がかかったと思った瞬間だった。汗ばんだ太腿が、エアコンの冷たい風に、さらされてしまう。

(もう……恥ずかしいから見ないで……)

 熱い背中が急に冷たくなり、次の瞬間、太腿にかかるエアコンの風の中に生暖かい風を混じる。

 生暖かい風の正体は、拓海の熱い吐息……。

 きっと、白いショーツに包まれた熟れた桃の目の前に、彼の顔がある……。

「濡れてるね……」

 拓海は、時江の腰を後ろに引くと、耳をくすぐる少しトーンの低い声で、クロッチにできた花びらのような染みをみて囁く。

(だって……こんな格好で……)

 彼の意地悪な一言は、時江の身体を熱くさせるのには充分すぎる。エアコンが効いている部屋のはずなのに、全身から汗が噴き出てきて、意識は徐々に奪われていく。

「あっ!?」

 ネイビーのポロシャツを着たままで、うつむく視線の先に履いていたはずの白いショーツが、ベージュのズボンと、左の足首で丸まっている。

 一糸まとっていない下半身、デスクに両手を着いて突き出していた腰がひとりでに、艶めかしくクネクネと動き始めるのは、羞恥心と天を仰ぐ彼の肉棒を欲しがる自分の欲情の所為。

「興奮してるんだ……?」
「だって……するって……」
「するよっ!」
「アッ……」

 彼は熟れた桃を鷲掴みにすると、その弾力を確かめる様に、指を立て揉み始めた。軽い痛みにこそばゆい感覚。歪む下半身に濡れた秘部が淫らな音を奏で始める。

「アッ、アァ……」

 プクリと膨らみに走る淫裂を数本の指が、リズミカルに撫で上げる。今まで、聞いたことのない淫靡な水音と、途切れ途切れに溢れる彼女の喘ぎ声だけが、部屋の中に響く。

(ねぇ……ダメだよ……そんな顔で見ないでよっ……恥ずかしい……)

 時江は、顔を後ろに向けると、端正な顔立ちの彼は、表情一つ変える事なく、彼女の隠せる事のできない発情した姿を、ニヤリと静かな笑みを浮かべて楽しむ彼の姿に、ゾッゾッと身体中の毛穴が開き、産毛までが逆立つのが分かる。

(拓海君……いじわるだな……いつもそうやって、じらすんだから……)

「ねぇ……」
「我慢できない?」
「……うん……」

 拓海の意地悪な問いに時江は、素直に答える。

 彼は硬い先端を肉襞にあてると撫でる様に上下に動かす。

「アッ……アァ……」

 拓海は、いつだってそうだ!

 挿入する前は、散々じらしておきながら、挿入する時は、一気に奥まで入れてくる。ズブズブと狭い肉道を押し広げながら、彼の若く硬い肉棒が奥へと進んでくるのがわかる。

 やがて、彼女の中が、拓海の肉棒で、いっぱいに満たされた時、目の前に星のような閃光がいくつも見える。

「アアアアア……」

 彼の先端が、子宮口の形を変えた時、刺激電流が、全身へと瞬く間に走り、自分の常識を吹き飛ばす。上半身が折れるほど背後に反り返し、天へと獣のような咆哮を上げ、彼の肉棒を締めあげる。

「ハッハッ……」

 拓海は、時江の細腰を両腕で掴むと、最初はゆっくりと張った亀頭で肉壁を擦る。

 デスクの上のペンスタンドとパソコンの画面がガタガタと揺れる。彼の腰の動きがだんだんと速くなるにつれて、背後から聞こえる彼の息づかいも速くなっていく。

 彼の前で、夫に尽くす健気な人妻でいることは無駄な事。時江の中を何度も往復する亀頭が肉壁を擦るたび、夫に聞かせた事のない喘ぎ声を上げ、膝から崩れ落ちないように、爪先に力を入れて耐える事しかできない。

「イイ……イキそうだよ……」
「ねぇ……一応、聞くけど……外がいいんだよね?」
「アッ、ごめん……そっ、そうして……」
「いいよ……っ! 外に出してあげる!」

 彼の肉棒が引き抜かれるとかき出された淫汁が太腿を伝い、お尻には、生暖かい彼の体液が飛び散るのが分かる。

「気持ち……よかった……?」
「うん……」

 彼女は、丸まったショーツとズボンを上げ衣服を整える。何食わぬ顔をしてパソコンの画面を見つめる拓海。

 時江は、何気ない顔の下に、ためらいを残し、部屋を出る。

「お疲れ様です……」
「お疲れ様です。暑い日の掃除って、大変ですね……」

 清掃カートを押す時江に、若い女性社員が声を掛けてくる。

「でも、この建物は、どこもエアコンが効いてるから……」
「エアコンの効きが弱いのかな……?」

 若い女性社員は廊下の天井にあるエアコンの送風口を見ながら頭をひねる。

「そっ、そうですか?」
「だって、高畑さん……汗が……」
「あっ……!?」
「温度、下げるように、事務所に言っときますね……」

 帽子からはみ出た濡れたはぐれ髪。頬に流れる汗を手の甲で拭いながら「ありがとうございます」と、顔を赤らめた。
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