籠の中の私を救った、ちょっとSなCEOは、昔、私になついていたあの子だった
高畑時江は、38歳にして、人生最大の岐路に立たされている。
高台にある高級住宅街に住む主婦の時江の朝から話は始まる。
時江は、夫の為に、毎日家事に奮闘する主婦。低身長で可愛らしい容姿の彼女は、内向的な性格に人付き合いが苦手な性格が災いしたのか、大手IT会社に勤める43歳の夫・幸助が彼女が37歳して初めての男性となる。
幸せになる為に選んだ結婚のなのに、彼女の頑張りはいつも空回りしてばかりで、幸助の機嫌を損ねてばかり。
ある朝の事だった。朝食の目玉焼きを焦がしてしまった時江は夫に叱責されてしまう。時江が目玉焼きを焦がした原因は、昨夜の夫とのSEXの後の一言が原因。『お前……面白くないな……』の一言は、彼女の心を深く傷つけた。彼女は夫を送りだした後、静かンリビングに夫と選んだ物が1つもない事に寂しさを感じる。自然と愚痴をこぼしたくなる彼女の話相手は『HEART』という名の生成AI。日々の愚痴や相談事にのってくれたり、時には励ましてもくれる頼れる存在。
再び、事件は起こる。雨が降り出しそうな空模様のに寝室の窓を開けっぱなしで外出し水浸しにしてしまう。次の朝夫に謝る時江に「僕の人生をうっかりで乱さないでくれっ!」そこには、時江の存在はなかった。一瞬、頭に浮かぶ『離婚』の二文字。それども彼女は「頑張るから……」と言ってしまう。
そんな日々の中、若い頃からの知り合い『杉山美和』と再会する。時江の話に、彼女は夫の事を『モラハラ夫』と言い、時江の今の生活を『籠の中の鳥』だと表現する。時江が心に仕舞っていた真実。心が、静かに動揺し、動き始める。
密かに『モラハラ夫』と、離婚を決意する時江だが、主婦の時江にはその術がわからない。彼女はAIに相談すると生活する為に仕事を探す事を提案し夫から逃れる為の術を教えてくれる。そんな中、時江は掃除のパートを見つける。意を決して夫に話すと募集先を聞いた夫は意外にも承諾する。そこは、彼女が利用する生成AIを作った会社であった。
彼女が面接に行くと、会社内を徘徊するパジャマを着た若い男性と出会う。突然「牛乳を買ってきて」と要求する。戸惑うが時江は頼まれると嫌と言えない性格。彼女は牛乳を買いに出かける。
実は、パジャマ姿の男性は若きCEOの久我拓海であった。彼の仕事にかける情熱と人望、ちょっとSな拓海を1人の男性として心を惹かれる時江。それは拓海も同じであったが、彼には惹かれる理由があった。時江を求める拓海に年の差があるからと拒む時江だが、2人の間には確かな愛が芽生える。
道具のように扱う『モラハラ夫』と離婚をする決意をする時江は『SなCEO』と新しい人生を歩んでいくのか?
時江が、導きだす答えは……。
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