勇者と魔王の間に生まれた、僕の心中は、穏やかでない

 優れた力を持つ者同士の間に、生まれた子供は、周囲からは、過度な、期待をされる。

それは、この世界も、異世界でも、同じ。

 勇者と魔王の間に、生まれた子供の『蒼天』は、何を期待される?

 ここは、異世界グラミエールの荒れた大地。

『虹の勇者 勇斗』が、率いる多人種の『連合軍』と『血涙の魔王 マリー・ブラッディ』が、率いる『魔王軍』の長き戦い。今、勇者と魔王が、1対1で対峙し、最後の時を迎えようとしている。

 先に、攻撃を仕掛けたのは、勇斗であった。

「俺と結婚してくれ!!」

 勇者勇斗が、繰り出した技は『プロポーズ』だった。

「うれしい……」

 魔王マリーは、頬を赤らめ、勇斗のプロポーズを受け入れる。

勇斗20歳、マリー……(魔王とはいえ、女性なので、年齢は、伏せておく)の春の戦場での事……。

 とにかく、長き戦いは、2人の結婚という形で、終わりを迎える。

 時は、17年後。

 ここは、日本のとある田舎町。

 高校生の『蒼天』は、祖母の『時枝』と、慎ましく、暮らしていた。彼には、両親は、いない。

 天が、小学2年の頃、「仕事に行ってくる」と、家を出たっきり、帰っては、こなかった。

 天が、16歳の誕生日を迎えた夜だった。

 知らない世界で、繰り広げられる夢を見る。夢の中で戦っているのは、突然、いなくなった両親の姿。

「どうして……」

 その時だった、部屋の窓かの外が、明るい。
家の裏にある納屋から、光が漏れ出ているのに気づく。

 納屋を開けると、光は消え、そこには、傷だらけの胸当てを着け、腕から血を流す銀髪の女性が、倒れていた。

「行方が、わからなくなった2人に代わって、世界を救って欲しい……」

 彼女を手当てをしていると、天の手を握り、思いを伝え、気を失ってしまう。

 天は、幼いころから両親に、異世界の話を聞かされていた。彼女は、その話に出てくるエルフと、特徴が似ていた。

 幼い頃は、その話に、心をときめかせていたが、成長するにつれて、子供ながらに『痛い話』をする両親だと、相手に、しなくなった。

 1週間後、回復した彼女が、水晶を取り出すと、目の前に、映像が映しだされる。そこには、様々な人種の戦士と、共に戦う両親の姿。夢で見た映像そのものだった。

 父さんの言ってた事は本当だった……。

 両親を探し出し、世界を救う為に、天は、異世界に、行く事を決意する。

 天は、両親を見つけ出し、家族として、世界を救えるのか?

 第1部 蒼勇斗編
 第2部 蒼天編
 第3部 家族の戦い編へと、物語は続く。
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