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【Ⅰ章】秀吉、暗号資産に全集中をする
3話 電話営業~かかれ柴口VS羽生~
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XRP落城寸前の報の1か月前のことだった。
織田証券株式会社では、社員たちが噂話をしていた。
「みて。`かかれ柴口`部長が、いつもの城攻めをしているぞ?」
「もう詰みが近いんじゃない?狙われたご老人も酷だねえ」
注目の的になっている`かかれ柴口`こと柴口は、織田証券四天王の一人だった。当初は戸惑っていたオンライン営業もなんのその。今や電話越しであっても対面と変わらぬ威圧感を出せるようになっている。
「もしもし、お客様。`現金預金`も投資の一種ですよ、あなたはそれをわかっておりますか?」
-え、どういうことでしょうか?-
「資産を全て日本円で持っているということは、日本円に投資をしている、ということなのです」
-投資?そんな感覚はないのですが…投資はお金が減りそうで怖いですし-
「現金預金は確かに元本が減りません。しかし、日本円の価値が下がれば、その元本で買えるものは少なくなりますよ?」
-日本円の価値が下がる、というのは、インフレって言うんでしたっけ?-
「そうです。インフレーションです。10年前には100円で購入できたジュースも今は150円前後。日本は確実にインフレが進んでいます。日銀の黒前総裁も、インフレ目標を…」
-ああ、私はどうしたらいいんでしょう-
「現金預金というものは、インフレに最も弱い資産。だからこそ、私たちの出番です。このまま現金預金を続けて、資産価値を減らし続けるか。お客様も投資を始めるか!?あなた、次第!!」
-うーん、それでは。織田証券株式会社で、口座を開設いたします。それで、あなたの名前はなんでしたっけ?-
「私ですか。織田証券株式会社 貴金属部部長 かかれ柴口こと、柴口勝家です!」
柴口勝家、老舗旅館のご隠居女将に口座を開設してもらうことに成功。
*
「おい、今度は負けじと羽生部長も電話営業をしているぞ」
「羽生部長は、柴口部長とはまた違った切り口だからなあ」
注目の的になっている羽生も、織田証券四天王の一人だった。債券が主な武器だが、大口ターゲット顧客には自ら電話をかけて口座開設に導く。
「もしもし、お客様。ああ、もったいないです」
-もったいないというのはどういうことでしょうか。私は、日本政府の借入金の多さ、信用ならない政治家に失望し、通貨に全財産を賭けることをやめています。米ドルやユーロなど、外貨に分散投資しているんですよ-
「お客様ほど勉強熱心で賢いお方でも、世界的なカネ余りの深刻さをご存じないだなんて…」
-いったいどういうことですか?-
「FRB、を知っていますか?」
-FBI Federal Bureau of Investigation。米国連邦捜査局のことですか?-
「いいえ、FRB The Federal Reserve Board。米国連邦準備理事会です。日本における日銀と同じ役割をしているこちらの期間で、2020年3月頃から、異次元の金融緩和が行われているのです」
-2020年はウイルスの影響で-世界経済が大打撃を受けたのですから、金融緩和は仕方がないでしょう-
「お客様が全資産を託している`紙幣・通貨`の価値が下がり続けていると知っても、そう言えますか?世界の基軸通貨、米ドルも、基軸通貨の座から転がり落ちつつあるのですよ」
-なんですって?-
「米ドルの相対的な価値を表すドルインデックスは、歴史的に見てかなり低い水準にあります。今や、世界の基軸通貨の米ドルでさえ、安泰とは言えません。第一次世界大戦後のドイツマルクのように紙切れになるとまでは言いませんが、今後も世界の基軸通貨であるという保証はできませんよ」
-そんな。私は、円、米ドル、ユーロなど、様々な紙幣を持っていますのに…-
「お客様、肩を落とさないでください。分散投資、という考え方はとてもいいんです。
ただ、紙幣だけに分散するのは危険です」
-でも、私は投資商品には疎いですし…-
「だからこそ、私たちがいるんです。
これから、紙幣、貴金属、株式、どの資産が覇権をとるのかわかりません。
もしかしたら、ビットコインが世界共通の決済通貨になるかもしれませんし、実証実験が進むデジタル人民元が使われることだってあります。ですが、わが社には、各金融商品のプロフェッショナルが、在籍しています。それぞれの分野の特徴を活かした資産運用をアドバイスさせていただくことができるのです」
-では、どうすればよいのですか?-
「まずは、わが織田証券株式会社に口座を開設してください。そして、今、銀行に預けているお金の一部を、わが社の口座にお預けください」
-でも、まだ株式や証券にアレルギーがあるんです。投資って元本が減るイメージがあるから-
「そんなお客様に、衝撃の情報をお伝えしましょう。
GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人のWebページです。
https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html
これをみれば、私たちの年金を、国はどのように運用しているかがわかります。
-2020年度の運用状況、国内と海外の株式で50%。残りの50%も債券じゃないですか!?-
「そうですよ。実は私たちの年金は、日本円で保管されているわけではなく、株式や債券で運用されているのです。日本人は株式にアレルギーがあるというのに、真逆のことが起こっているわけです。ちなみに、日本銀行も大量に株式を買っています。GPIFと日本銀行は、世界でも有数の株式を買っている政府系機関、なのです」
-知らなかった…-
「これを知ってもまだ、日本円や米ドル、紙幣だけに資産を託しますか?株式を含めて、様々な金融商品に資産を分けた方が安全だと思いませんか?」
-織田証券株式会社さんに、口座を開設します-
羽生長秀、老舗飲食店のご隠居社長に口座を開設してもらうことに成功。
織田証券株式会社では、社員たちが噂話をしていた。
「みて。`かかれ柴口`部長が、いつもの城攻めをしているぞ?」
「もう詰みが近いんじゃない?狙われたご老人も酷だねえ」
注目の的になっている`かかれ柴口`こと柴口は、織田証券四天王の一人だった。当初は戸惑っていたオンライン営業もなんのその。今や電話越しであっても対面と変わらぬ威圧感を出せるようになっている。
「もしもし、お客様。`現金預金`も投資の一種ですよ、あなたはそれをわかっておりますか?」
-え、どういうことでしょうか?-
「資産を全て日本円で持っているということは、日本円に投資をしている、ということなのです」
-投資?そんな感覚はないのですが…投資はお金が減りそうで怖いですし-
「現金預金は確かに元本が減りません。しかし、日本円の価値が下がれば、その元本で買えるものは少なくなりますよ?」
-日本円の価値が下がる、というのは、インフレって言うんでしたっけ?-
「そうです。インフレーションです。10年前には100円で購入できたジュースも今は150円前後。日本は確実にインフレが進んでいます。日銀の黒前総裁も、インフレ目標を…」
-ああ、私はどうしたらいいんでしょう-
「現金預金というものは、インフレに最も弱い資産。だからこそ、私たちの出番です。このまま現金預金を続けて、資産価値を減らし続けるか。お客様も投資を始めるか!?あなた、次第!!」
-うーん、それでは。織田証券株式会社で、口座を開設いたします。それで、あなたの名前はなんでしたっけ?-
「私ですか。織田証券株式会社 貴金属部部長 かかれ柴口こと、柴口勝家です!」
柴口勝家、老舗旅館のご隠居女将に口座を開設してもらうことに成功。
*
「おい、今度は負けじと羽生部長も電話営業をしているぞ」
「羽生部長は、柴口部長とはまた違った切り口だからなあ」
注目の的になっている羽生も、織田証券四天王の一人だった。債券が主な武器だが、大口ターゲット顧客には自ら電話をかけて口座開設に導く。
「もしもし、お客様。ああ、もったいないです」
-もったいないというのはどういうことでしょうか。私は、日本政府の借入金の多さ、信用ならない政治家に失望し、通貨に全財産を賭けることをやめています。米ドルやユーロなど、外貨に分散投資しているんですよ-
「お客様ほど勉強熱心で賢いお方でも、世界的なカネ余りの深刻さをご存じないだなんて…」
-いったいどういうことですか?-
「FRB、を知っていますか?」
-FBI Federal Bureau of Investigation。米国連邦捜査局のことですか?-
「いいえ、FRB The Federal Reserve Board。米国連邦準備理事会です。日本における日銀と同じ役割をしているこちらの期間で、2020年3月頃から、異次元の金融緩和が行われているのです」
-2020年はウイルスの影響で-世界経済が大打撃を受けたのですから、金融緩和は仕方がないでしょう-
「お客様が全資産を託している`紙幣・通貨`の価値が下がり続けていると知っても、そう言えますか?世界の基軸通貨、米ドルも、基軸通貨の座から転がり落ちつつあるのですよ」
-なんですって?-
「米ドルの相対的な価値を表すドルインデックスは、歴史的に見てかなり低い水準にあります。今や、世界の基軸通貨の米ドルでさえ、安泰とは言えません。第一次世界大戦後のドイツマルクのように紙切れになるとまでは言いませんが、今後も世界の基軸通貨であるという保証はできませんよ」
-そんな。私は、円、米ドル、ユーロなど、様々な紙幣を持っていますのに…-
「お客様、肩を落とさないでください。分散投資、という考え方はとてもいいんです。
ただ、紙幣だけに分散するのは危険です」
-でも、私は投資商品には疎いですし…-
「だからこそ、私たちがいるんです。
これから、紙幣、貴金属、株式、どの資産が覇権をとるのかわかりません。
もしかしたら、ビットコインが世界共通の決済通貨になるかもしれませんし、実証実験が進むデジタル人民元が使われることだってあります。ですが、わが社には、各金融商品のプロフェッショナルが、在籍しています。それぞれの分野の特徴を活かした資産運用をアドバイスさせていただくことができるのです」
-では、どうすればよいのですか?-
「まずは、わが織田証券株式会社に口座を開設してください。そして、今、銀行に預けているお金の一部を、わが社の口座にお預けください」
-でも、まだ株式や証券にアレルギーがあるんです。投資って元本が減るイメージがあるから-
「そんなお客様に、衝撃の情報をお伝えしましょう。
GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人のWebページです。
https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html
これをみれば、私たちの年金を、国はどのように運用しているかがわかります。
-2020年度の運用状況、国内と海外の株式で50%。残りの50%も債券じゃないですか!?-
「そうですよ。実は私たちの年金は、日本円で保管されているわけではなく、株式や債券で運用されているのです。日本人は株式にアレルギーがあるというのに、真逆のことが起こっているわけです。ちなみに、日本銀行も大量に株式を買っています。GPIFと日本銀行は、世界でも有数の株式を買っている政府系機関、なのです」
-知らなかった…-
「これを知ってもまだ、日本円や米ドル、紙幣だけに資産を託しますか?株式を含めて、様々な金融商品に資産を分けた方が安全だと思いませんか?」
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