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【Ⅱ章】光秀、謀反をやめて転職をする
1話 光秀、謀反やめたってよ
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6月2日早朝
「ときは今あめが下知る五月…
ちょっ、利三ー!おい、利三!」
…
返事がない、ただのしかばねのようだ。
「起きろって!利三ー!」
光秀が利三の背中を叩くと、利三はむくっと体を起こした。
「あ!殿、どうかいたしましたか?」
「どうかしたじゃねえよ。何で寝てるんだよ?」
光秀子飼いの部下の利三はぶるんぶるんとかぶりをふった。
「いえ、大事な時に寝るはずがありません。これは幽体離脱です!それより殿!兵達は出陣の号令を、今か今かと待ちわびておりますぞ!」
その言葉を聞いた光秀はあたりを見渡したが、見事に全員が熟睡していた 。
その様子をみた光秀は、顔をしかめる。
「みんな寝てるしさ。もうやめよう…?」
「やめる…と言うのは?」
「謀反起こすことを、やめよう」
「とぉの!?何を今更!?先月、酒に酔った勢いで口走った愚かすぎる一言、
`謀反起こす俺、カッコよくね?とか、大きな河を泳いで、麒麟とかきちゃうんじゃね?`
を撤回するのですか!?」
光秀はその言葉を聞いて顔を赤らめる。
「冷静になったらさ。信長様って、結構どころかめっちゃ怖いやん」
口をすぼめる光秀を軽蔑するかのように、利三は眉をひそめる。
「殿、酔ったときの言葉こそ本心ですぞ?信長様からキンカ頭と叱責されて、ママに言いつけてやる~と、悔しがっていたではないですか!? 」
「そんな台詞は…」
「家臣の私は、殿が織田家に転職してからの不遇を近くでみてきました。長宗我部家や省庁との関係でもメンツを潰されて。出世レースでも秀吉に抜かれて…もう不憫で…」
「利三、もういい。俺だって信長様へのストレスはたまってる。けどさ、ちっぽけなプライドはもう捨てようや?家を守るためには、信長様に従うしか…」
ピチ!その時、利三の平手が光秀の頬を叩いた、というよりも触れた。
「光秀様!!目を覚ましてくだされ!此度の謀反にて、殿が織田証券の実権を握るのではないですか!?」
「利三。もっと冷静になろう。これは成功確率の問題なんや」
「ほう」利三は、次の一手を考える棋士のようにあごを手に置いた。
「たしかに夜中に会社に忍び込んで、システムをハッキングするのはできそうだ」
「そのためにこの数か月部下たちにプログラミングを学ばせましたものね。私たちが抱えるなんちゃってハッカーたちはたくさんいます」
「けど、そいつらは寝てるじゃねえか!」
「睡魔には勝てません…」
「システムをハッキングした後は、株式を買い占めて、信長様を取締役の座から引きづりおろす、予定だったよな?」
「そうですね。そして、息子の信忠様も村貞勝も、執行役員から引きづりおろす。織田証券の中枢を明地軍団のメンバーで固める、と」
「この計画、ちょっとムチャなんだよなー」
「やっと気付いたんですか?」と利三は笑った。
「え、知ってたら止めてよ?」
「冗談だと思ってました…まさかマジで計画の準備をしてるので焦りましたよ」
「やっぱりなあ。
それにさ。株式を買い占めたとしてその後。勝家、一益、秀吉たちが俺の味方をしてくれると思うか?」
「思えませんね。外堀を埋められて光秀様が社外に追放されそうです…」
「はっきり言うなあ、お前…」
「けど、もしかすると、筒井や細川など関連子会社が光秀様に味方するかもしれませんよ?!」
「ほんま?あいつら、あんまり信頼できんで…?」光秀はか細い声を出す。
「これを見てください!」
そう言って、利三は、数枚の書状を取り出した。
「なんだ、これ?」
「これは、私が収集した
≪光秀が謀反したら、味方になりますか?アンケート≫
です!」
「ときは今あめが下知る五月…
ちょっ、利三ー!おい、利三!」
…
返事がない、ただのしかばねのようだ。
「起きろって!利三ー!」
光秀が利三の背中を叩くと、利三はむくっと体を起こした。
「あ!殿、どうかいたしましたか?」
「どうかしたじゃねえよ。何で寝てるんだよ?」
光秀子飼いの部下の利三はぶるんぶるんとかぶりをふった。
「いえ、大事な時に寝るはずがありません。これは幽体離脱です!それより殿!兵達は出陣の号令を、今か今かと待ちわびておりますぞ!」
その言葉を聞いた光秀はあたりを見渡したが、見事に全員が熟睡していた 。
その様子をみた光秀は、顔をしかめる。
「みんな寝てるしさ。もうやめよう…?」
「やめる…と言うのは?」
「謀反起こすことを、やめよう」
「とぉの!?何を今更!?先月、酒に酔った勢いで口走った愚かすぎる一言、
`謀反起こす俺、カッコよくね?とか、大きな河を泳いで、麒麟とかきちゃうんじゃね?`
を撤回するのですか!?」
光秀はその言葉を聞いて顔を赤らめる。
「冷静になったらさ。信長様って、結構どころかめっちゃ怖いやん」
口をすぼめる光秀を軽蔑するかのように、利三は眉をひそめる。
「殿、酔ったときの言葉こそ本心ですぞ?信長様からキンカ頭と叱責されて、ママに言いつけてやる~と、悔しがっていたではないですか!? 」
「そんな台詞は…」
「家臣の私は、殿が織田家に転職してからの不遇を近くでみてきました。長宗我部家や省庁との関係でもメンツを潰されて。出世レースでも秀吉に抜かれて…もう不憫で…」
「利三、もういい。俺だって信長様へのストレスはたまってる。けどさ、ちっぽけなプライドはもう捨てようや?家を守るためには、信長様に従うしか…」
ピチ!その時、利三の平手が光秀の頬を叩いた、というよりも触れた。
「光秀様!!目を覚ましてくだされ!此度の謀反にて、殿が織田証券の実権を握るのではないですか!?」
「利三。もっと冷静になろう。これは成功確率の問題なんや」
「ほう」利三は、次の一手を考える棋士のようにあごを手に置いた。
「たしかに夜中に会社に忍び込んで、システムをハッキングするのはできそうだ」
「そのためにこの数か月部下たちにプログラミングを学ばせましたものね。私たちが抱えるなんちゃってハッカーたちはたくさんいます」
「けど、そいつらは寝てるじゃねえか!」
「睡魔には勝てません…」
「システムをハッキングした後は、株式を買い占めて、信長様を取締役の座から引きづりおろす、予定だったよな?」
「そうですね。そして、息子の信忠様も村貞勝も、執行役員から引きづりおろす。織田証券の中枢を明地軍団のメンバーで固める、と」
「この計画、ちょっとムチャなんだよなー」
「やっと気付いたんですか?」と利三は笑った。
「え、知ってたら止めてよ?」
「冗談だと思ってました…まさかマジで計画の準備をしてるので焦りましたよ」
「やっぱりなあ。
それにさ。株式を買い占めたとしてその後。勝家、一益、秀吉たちが俺の味方をしてくれると思うか?」
「思えませんね。外堀を埋められて光秀様が社外に追放されそうです…」
「はっきり言うなあ、お前…」
「けど、もしかすると、筒井や細川など関連子会社が光秀様に味方するかもしれませんよ?!」
「ほんま?あいつら、あんまり信頼できんで…?」光秀はか細い声を出す。
「これを見てください!」
そう言って、利三は、数枚の書状を取り出した。
「なんだ、これ?」
「これは、私が収集した
≪光秀が謀反したら、味方になりますか?アンケート≫
です!」
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