こちら織田証券(株)清州営業所

喜多ばぐじ・逆境を笑いに変える道楽作家

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【Ⅱ章】光秀、謀反をやめて転職をする

2話 衝撃のアンケート結果

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≪光秀が謀反したら、味方になりますか?アンケート≫

「お前、何勝手にそんなことしてるんだよ!?」光秀は眉を潜めた。

「てへ…副業です!光秀様が我々へのインセンティブをケチるから、私も懐が少々寒くて…」と、利三は舌を出した。

「だって、仕方がないだろ?信長様が俺の管轄エリアから、近江と丹波を取り上げてきたんだ。さらにまだ弊社で新規開拓していない出雲や石見への出向を命じられて…」光秀は駄々をこねる。

「まあ、殿の気持ちもわかります」と、利三はうなづいた。

「それで利三。そのアンケート、お前が直接聞いたん?」

「いや、違いますよー。間者を放ったんです!間者の人件費がかさんじゃって、副業のつもりが大赤字ですよ…」

「お前、アホなんかええ奴なんかわからへんわ!けど大丈夫か?そんなアンケートを答えたら、みんな光秀が謀反を考えてると怪しむんじゃ?」

「その危険を防ぐために、私は先に手を打っておきました!これです!」

利三はそう言って、カードを取り出した。

「ん?なんだこれ?」

「誰にも言いませんよカードですよ!このアンケートに関わったということは、誰にも言わないという保証書ですね。左下には、一応印鑑を押しています。っは!」

「この印鑑、明地光秀じゃねえか!!それじゃまるで俺がこのアンケートの首謀者みたいに…」

「大丈夫です。よくみてください。明地 元 秀 になってますから!」

「誰やそれ!?ってか、渡された武将はこんなカードで安心するのか?」

「はい、このカードがもらいたくて、たまらなかったと叫びだす方もいましたよ!」

「なんて奴らだ。ウイルスも蔓延するし、省庁の威光も陰っているし、もう世も末だなあ…」

そのとき、利三は、光秀をじっと見つめてこう言った。
「あなたが謀反を起こして、信長様を討てば…さらに混沌が訪れるんですよ?」

光秀はバツの悪い顔を見せた。「とにかく、そのアンケートの結果を見せてくれ!?」

「わかりました!では発表します!

≪光秀が謀反したら、味方になりますか?アンケート≫

まず、中 清秀さん・高山 左近さんからいただきました回答は…

味方にはならない!ということでした!」

「うっわー、つらいなあ。まああいつらは秀吉の部下だし..
で、他は?ってか、利三、お前テンション高いなあ」

光秀は前のめりで尋ねる。

「筒 順慶さんは、仲間になったフリをして何もしない、だったのですが、
細 藤孝・忠興父子さんからいただいた回答は…」

「お、あいつらは影響力あるで…動かせる軍資金も多いし、顧客もたくさん抱えてる…」

「適当にごまかして中立の態度をとる、でした!」

この答えを聞いた光秀は頭を抱えた。

「あかん!仲間になってくれる人おらんやん!ってか細父子は親戚やのにぃ...」

「光秀様、そうなんですよ…殿は優秀ですが、親戚からも見放されるほど、人望がないのですね…」

「うすうす気づいてたけど、言葉にされると傷つくわ…むうむぅぅ」
光秀はそう言って、目頭を熱くする。

そして、数秒後。光秀は声をあげた。

「やーめた!自棄になって信長様に逆らうなんて、無謀すぎるわ!」
 
光秀の言葉を聞いた利三は、七福神めいた笑みを見せた。

「やめましょ…か!」

「せや、やめよう!」光秀はご機嫌そうにそう答えると、利三にハイタッチを求めた。

パチン!

響き渡る渇いた音...命を長らえることになる信長への祝音か。

利三は、大きく息を吐き、光秀に尋ねた。

「殿が正気に戻ってくれてよかったー。けど、本当にいいんですか?本当は、謀反を起こして独立したかったんですよね。このままじゃ織田証券で酷使されたまま一生を終えますよ?」

光秀は、目線を逸らし、不機嫌そうに答えた。

「別に…」 
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