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第1章 サテライトオープン
13話 朗報
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桐生さんから「話がある」と言われた。
珍しいこともあるもんだ。
俺と夏は、また何を言われるのかと緊張していた。
桐生「人材募集の件なのですが、理事は履歴書をご覧になりましたか?」
理事「ああ~、忙しくてまだ見ていないんだ。ごめんね」
桐生「実は、信じられないほどのキャリアを持った医師や技師、ナース、助手たちがたくさん応募してきているんで
すよ」
「えっ、そうだったの?」
夏は申し訳なさそうに、少し小さくなった。
桐生「それで、先日の初日のパニックを見て感じたのですが——宮本師長は3階にいて、下から呼ばれて対応したんですよね?
まだ全体を見る余裕がないのだと思います。
もし1階にも師長並みにリードして指示できるベテランがいたら、もっとスムーズに運んだのではないかと。
後で看護部長が来てからはどんどん進んだので、特にそう感じました。
それでも、あの喧騒の中で光っていた人がいたんです」
「えっ?誰?」
夏と目を合わせた。
桐生「西村さんです。
彼女の履歴書を見ると、長く救急にいて、20年ものキャリアがある方ですよね?どうりでと思いました。
だから彼女がトリアージをして指示を出していれば、もっと早く、もっとスムーズに運んだのではないかと。
すみません、僭越ながら申し上げました……」
理事「ああ~いやいや、本当にその通りだね」
「確かに、俺も患者を診るのに必死で、全体を見る余裕はなかった。
看護部長の声が聞こえ始めたときは、本当にホッとしたよ」
桐生「それで、師長が3階を気にされるのであれば、1階には西村さんにチーフのような形で——
サテライトに限定した主任の立場にはなれないでしょうか?
そうすれば指示系統がスムーズになりますよね。
確か、もう医療関係は嫌だとおっしゃっていたと思いますが……
夜勤は一切なしにして、日中の半分だけでもトリアージと指示をお願いできれば、すごく助かると思うんです」
「ああ~そうだねえ。西村さんなら完璧だよ。
あの物流の倉庫を見ればわかる。事前の準備が最高だった。
すべてが計算されていたね」
理事「そうだね。ここは何とか、西村さんをバックアップできる方法をこちらで考えないといけないね」
桐生「それとですね、実は花井部長から紹介がありまして。
履歴書が届いているのですが、持ってきました。こちらです」
見せてもらった履歴書を見て、俺は目を疑った。
「えっ?ウソだろ?何この経歴の人は?一体どうしたの?」
桐生「そうなんですよ。信じられないくらい素晴らしいキャリアなんです。
どうも、変な政治力で排除されてしまったというか、人間関係に疲れて辞めたらしいんですよね。
花井部長の知り合いで、あまりにも勿体ないからと紹介されたんです。
しかも、ちょうどご家族の介護が必要になって、夜しか働けない。
だからサテライトに合うんじゃないかと言われたんです。
これはまたとない話ですよね?」
履歴書を夏にも見せた。
理事「ええ……信じられない。こんな素晴らしい人が、うちに来てくれるの?」
「すぐ頼もうよ!明日にでも来てもらって、条件をいろいろ聞こう!」
桐生「えっと……まだ続きがあるんですよ」
珍しいこともあるもんだ。
俺と夏は、また何を言われるのかと緊張していた。
桐生「人材募集の件なのですが、理事は履歴書をご覧になりましたか?」
理事「ああ~、忙しくてまだ見ていないんだ。ごめんね」
桐生「実は、信じられないほどのキャリアを持った医師や技師、ナース、助手たちがたくさん応募してきているんで
すよ」
「えっ、そうだったの?」
夏は申し訳なさそうに、少し小さくなった。
桐生「それで、先日の初日のパニックを見て感じたのですが——宮本師長は3階にいて、下から呼ばれて対応したんですよね?
まだ全体を見る余裕がないのだと思います。
もし1階にも師長並みにリードして指示できるベテランがいたら、もっとスムーズに運んだのではないかと。
後で看護部長が来てからはどんどん進んだので、特にそう感じました。
それでも、あの喧騒の中で光っていた人がいたんです」
「えっ?誰?」
夏と目を合わせた。
桐生「西村さんです。
彼女の履歴書を見ると、長く救急にいて、20年ものキャリアがある方ですよね?どうりでと思いました。
だから彼女がトリアージをして指示を出していれば、もっと早く、もっとスムーズに運んだのではないかと。
すみません、僭越ながら申し上げました……」
理事「ああ~いやいや、本当にその通りだね」
「確かに、俺も患者を診るのに必死で、全体を見る余裕はなかった。
看護部長の声が聞こえ始めたときは、本当にホッとしたよ」
桐生「それで、師長が3階を気にされるのであれば、1階には西村さんにチーフのような形で——
サテライトに限定した主任の立場にはなれないでしょうか?
そうすれば指示系統がスムーズになりますよね。
確か、もう医療関係は嫌だとおっしゃっていたと思いますが……
夜勤は一切なしにして、日中の半分だけでもトリアージと指示をお願いできれば、すごく助かると思うんです」
「ああ~そうだねえ。西村さんなら完璧だよ。
あの物流の倉庫を見ればわかる。事前の準備が最高だった。
すべてが計算されていたね」
理事「そうだね。ここは何とか、西村さんをバックアップできる方法をこちらで考えないといけないね」
桐生「それとですね、実は花井部長から紹介がありまして。
履歴書が届いているのですが、持ってきました。こちらです」
見せてもらった履歴書を見て、俺は目を疑った。
「えっ?ウソだろ?何この経歴の人は?一体どうしたの?」
桐生「そうなんですよ。信じられないくらい素晴らしいキャリアなんです。
どうも、変な政治力で排除されてしまったというか、人間関係に疲れて辞めたらしいんですよね。
花井部長の知り合いで、あまりにも勿体ないからと紹介されたんです。
しかも、ちょうどご家族の介護が必要になって、夜しか働けない。
だからサテライトに合うんじゃないかと言われたんです。
これはまたとない話ですよね?」
履歴書を夏にも見せた。
理事「ええ……信じられない。こんな素晴らしい人が、うちに来てくれるの?」
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桐生「えっと……まだ続きがあるんですよ」
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