診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第12章 夏デビューへ

233話 熱狂の朝礼

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  翌日火曜日。ようやくへ平日に戻った。

夏や桐生さんと朝礼の為に6階に入ると、一斉に大拍手が沸き起こった。

すごい!! ピューピューと歓声やら口笛やらで、まるでライブ会場みたいだ。

夏が頭をかいて照れまくっていた。

「乗れよ」と指でツンツンと台を指した。

「おはようございます。コンサートへ皆さんにお越しいただいて、本当にありがとうございました。うれしかったです!」

また拍手と歓声が沸き起こった。

どうすればこの騒ぎを止められるんだ? 
それくらい、みんな感動してくれたようだ。

「もっとなんか言えよ」と夏にけしかけた。面白い。

誰かが「歌手になるんですかー??」と大声で叫んだ。

またまた拍手が起きる。長いなあ……もう終わろうか?

夏はなんと言っていいか分からないようで、ただ笑いながら照れていた。

しょうがない。交代だ。

「では主役が照れまくりなので、私が代わります。

日曜のコンサートには本当にたくさんの方が来てくださって、ありがとうございました。

この朝礼は2号館にも救命センターにも同時放映されています。

2号館や救命センターの皆さんも、本当にありがとうございました。

理事にとっては、忘れられない感動のステージになりました。

あと、歌手になるかどうかということですが__なります!」

またワーッと盛り上がって、拍手喝采が起きた。

「今は音楽事務所との交渉中ですので、まだ何も発表できません。

理事は他にも事業をいろいろやっているので、それをこなしながら歌の練習をしていきます。

ですので、すぐにグループに参加して何かをするわけではありません。

これからは最小限度の露出と、グループとのコラボを少々。動画配信などでやっていくと思います。

ただ、おそらく事務所としては“最初からあまり出たくないよ”という新人を、持て余している状態だろうと思います。

またはっきり決まったら、皆さんにお話ししますので、よろしくお願いします。

本当にありがとうございました。では解散です」

皆一列になって夏の前を通り、「頑張って!」なんて声をかけたり、握手したりで、ようやく皆戻っていった。

ふっ、大人気だなあ。歌の力ってすごいんだね。

桐生「すごいことになりましたね。私も覚悟して、いろいろ考えてきましたよ」

「へえ~助かるよ。ありがとう。早速会議をするから、想君もパソコン持参で会議室に呼んでくれる?」

そのまますぐ会議室に行った。そこへ想君も駆けつけてくれて、会議を開始。皆でパソコンを広げる。

「今日は問い合わせが殺到すると思うので、HPに断り書きを出してほしいんですよ」

桐生「あっ、僭越ながら、もう日曜の夜のうちにUPしておきました。だから今日はそんなにうるさくはないはずです。ちなみにHPで確認していただけますか?」

すぐ開いた。



【浅田夏輝氏に関するお問い合わせについて】
現在、夏輝氏の芸能活動に関する契約調整期間につき、
出演依頼・取材・企画等のご相談は、一時的に受付を保留させていただいております。
正式な窓口が整い次第、改めてご案内いたします。
なお、病院業務に関するご連絡は従来通り対応しております。
芸能活動に関するお問い合わせは、メールのみで受け付けております。
内容により、返信までお時間をいただく場合がございます。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
【芸能活動専用メール窓口】
info@〇〇hospital.jp
※病院窓口・電話での芸能活動に関する対応は行っておりません。
※夏輝氏の活動に関する情報は、契約締結後に公式に発表いたします。



「あっ、すごいね!」

夏も感心していた。「桐生さん、早いなあ~」

でも、まだまだ驚くことがあったんだよ。

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