診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第14章 2号館がオープンへ

262話 物流、限界突破!

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 あとは、川瀬の産婦人科エリアはどうかな?

見に行くと、みんなでシミュレーションをしていた。
川瀬って、ああいう時はなかなか良い感じになるんだね。感心した。

上から目線で指示するわけでもなく、放っておくわけでもない。
タイミングよく、さらっとアドバイスをしている。

周りが居心地いいんじゃないかと思ったよ。

それは、助産師たちの目つきでわかった。
もう、完全に信頼している表情だった。


さて、人事の正式発表は正月明けの1月6日だ。

それからは、実際の患者を受け入れる訓練をすることになる。

誰かが「本館から患者を呼ぼうか?」と言っていた(笑)

最後は、サテの4階の物流だ。

年末になるから、みんなの発注漏れはないか?
それは朝礼でも念押しをした。
その結果、多めに納品されていて、足の踏み場もない。

物流に行くと、川瀬主任と物流主任候補のナース山口君が小林えりかさんや福田陸さんと、頭を悩ませているようだった。

「どうしました? なにか問題?」

川瀬「えー? だって周りを見ればわかるでしょう? 全然場所が足りないんですよ」

「そうだね。地下の倉庫もいっぱいなの?」
川瀬「もちろんです。詰め込むだけ詰め込みました」

「主に何が嵩張ってるの?」

「ペーパー類ですね。あとはおむつ類とリネンです」

「うん、分かった。場所をよそにいったん預けられるような場所を考えよう……」

「うん? 待てよ……あーっ、閃いた!」

「えっ、なんですか?」

「ほら、本館の屋上の厨房! あそこは用が済んだら取り壊しでしょう?
もったいないと思わない?」

「思いまーす!」
3人の声が揃った(笑)

「じゃあ、あそこの中身を撤収して、何がどれくらい収納できるのか、ちょっと計算してみてくれますか?
もしさらに足りないなら、拡張してもらいましょうよ」

川瀬「素敵! 最高です。そうしてほしいです」

早速、社長にお願いしてみた。

すると「構わない」とのこと。
それでも足りないなら、拡張してくれると言ってくれた。

早速、それを川瀬主任に伝えると——

「じゃあ、すみませんが今から拡張していただけないでしょうか?
今は場所がないせいで、ぎりぎりに抑えてるんです。
でも、万が一災害でもあったら、話にならないくらい、あっという間に尽きてしまいます。
だから、少しは余分にストックしておいた方がいいと思うんです」

「うん、わかった。社長に伝えておくよ」

川瀬主任の判断に間違いはない。俺は100%信じている。

早速、建築会社に依頼して、場所を見に来てくれた。
「なるべく大きなものをお願いします」と伝えておいた。

出来上がりは、1月15日くらいだそうだ。

まあ、それでも良かったね。


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