295 / 431
第15章 進むべき道へ
293話 時間に追われて
しおりを挟む
夏のコンサートに向けて、スタッフたちの熱量はすごいものがある。
なんせ、時間がない。
アーティストたちは揃えたものの、バックの人材がほとんどゼロ。
舞台監督とダンストレーナーしかいない。
舞台装置を作る人、大事な照明係も必要だ。
音響の人間も必要だろう。
それで、早々にライブ制作のプロ集団にお願いすることになったそうだ。
それを見て、みんなで動きの勉強をしようということらしい。
そして、全体の記録係を専任でやってもらうために1名採用した。
名前は松井誠君、24歳。ニックネームは「まこ」(笑)
元は舞台装置などの専門学校を出た子だ。
そして、夏が今回のコンサートを無事に乗り切れたら、
継続してバックを支える別会社を作ってやっていこうという話に……。
はっ? また話がデカくなってる。
まだほとんど利益もない歌手に、別会社を作って人を採用して道具を揃える?
ははっ、しかも全部、夏次第だよ。
俺は最初、写真集を売るためのサービスコンサートみたいなものだと思っていた。
でも、素人の歌の発表会じゃないもんね。
舞台の中央にライトがついて、端っこに盛り花が立ってるだけじゃダメなんだ。
2000人規模だから、最低でもショーの時間は90分を目指すそうだ。
3曲しかネタがない人に、90分保たせる?
目標は13曲だそうだ。
でも、みんなで動き始めたから、嘆いている時間はない。
まず曲と構成を決めないと、衣装もできないし、舞台装置も照明も動けない。
「絶対今日中に決める」と言っていた。
ピアニストは2階の練習用個室に籠って、作曲に取り組んでいた。
とにかく、物販に12人、交通整理に15人、裏方に4人。
インスタで6月5日と6日、両日のアルバイトを募集した。
レオさんとみずきさんが、必死で構成を練っていた。
それと、MCを誰にするか? を考えていた。
MCとしての知名度と華が欲しいそうだ。
上のフロアがまだ空いてるからグッズの倉庫になりそうだ。
その管理や、ここのブースの管理もお願いする人がいるよね。
練習場が空いていたら、人にレンタルしてもいいしね。
それより、エリナさんが大変そうだった。
衣装をいっぱい考えたり、オリジナルで注文しないといけないから、急ぐんだよ。
とりあえず、弦楽器の演奏者たちは——
上が白、下は黒のロングスカートかパンツで決定。
何しろ正式に名前が決まったんだよ。
弦楽器の皆さんは、<ナツ・アンサンブル>
エリナさんは専属契約をしてから、他の仕事を断ったそうだ。
やる時間がないんだって。そりゃそうだよね。
舞台はこれから何回もあるからね。
バンドメンバーも着替えるし、夏も何回か着替える。
バンドメンバーの新たな名前は<ナツ・サウンド・クルー>
ダンサー10人の名前は<ステラ・ビート>
将来は独立しても活動できるように、頭にナツを付けなかったそうだ。
ダンサーたちは、曲によって着替えるらしい。
90分の中で、観客を飽きさせないようにするためだって。
コンサートのパンフレットも作るから、
そこに載せる写真を撮るために、全員整えないといけないそうだ。
そのためにも、順番に美容院に行くと言っていた。
なんて大変なんだろう……。
聞くたびに、俺は面白いんだけど、目が回って疲れる。
整体師を呼んで、ダンサーたちを整えてもらった。
俺はみんなの踊りぶりを見て、故障者はいないかと見張っている。
夏が追い込まれている気がする。
寝室に来たと思ったら、ベッドにバタンと倒れて、あっという間に眠っている。
でも、どうにもしてやれない。
眠っている夏の頬を触り、髪を手で梳いてやったり——
ただ、そんな毎日だ。
早く終わってくれと思うよ。
なんせ、時間がない。
アーティストたちは揃えたものの、バックの人材がほとんどゼロ。
舞台監督とダンストレーナーしかいない。
舞台装置を作る人、大事な照明係も必要だ。
音響の人間も必要だろう。
それで、早々にライブ制作のプロ集団にお願いすることになったそうだ。
それを見て、みんなで動きの勉強をしようということらしい。
そして、全体の記録係を専任でやってもらうために1名採用した。
名前は松井誠君、24歳。ニックネームは「まこ」(笑)
元は舞台装置などの専門学校を出た子だ。
そして、夏が今回のコンサートを無事に乗り切れたら、
継続してバックを支える別会社を作ってやっていこうという話に……。
はっ? また話がデカくなってる。
まだほとんど利益もない歌手に、別会社を作って人を採用して道具を揃える?
ははっ、しかも全部、夏次第だよ。
俺は最初、写真集を売るためのサービスコンサートみたいなものだと思っていた。
でも、素人の歌の発表会じゃないもんね。
舞台の中央にライトがついて、端っこに盛り花が立ってるだけじゃダメなんだ。
2000人規模だから、最低でもショーの時間は90分を目指すそうだ。
3曲しかネタがない人に、90分保たせる?
目標は13曲だそうだ。
でも、みんなで動き始めたから、嘆いている時間はない。
まず曲と構成を決めないと、衣装もできないし、舞台装置も照明も動けない。
「絶対今日中に決める」と言っていた。
ピアニストは2階の練習用個室に籠って、作曲に取り組んでいた。
とにかく、物販に12人、交通整理に15人、裏方に4人。
インスタで6月5日と6日、両日のアルバイトを募集した。
レオさんとみずきさんが、必死で構成を練っていた。
それと、MCを誰にするか? を考えていた。
MCとしての知名度と華が欲しいそうだ。
上のフロアがまだ空いてるからグッズの倉庫になりそうだ。
その管理や、ここのブースの管理もお願いする人がいるよね。
練習場が空いていたら、人にレンタルしてもいいしね。
それより、エリナさんが大変そうだった。
衣装をいっぱい考えたり、オリジナルで注文しないといけないから、急ぐんだよ。
とりあえず、弦楽器の演奏者たちは——
上が白、下は黒のロングスカートかパンツで決定。
何しろ正式に名前が決まったんだよ。
弦楽器の皆さんは、<ナツ・アンサンブル>
エリナさんは専属契約をしてから、他の仕事を断ったそうだ。
やる時間がないんだって。そりゃそうだよね。
舞台はこれから何回もあるからね。
バンドメンバーも着替えるし、夏も何回か着替える。
バンドメンバーの新たな名前は<ナツ・サウンド・クルー>
ダンサー10人の名前は<ステラ・ビート>
将来は独立しても活動できるように、頭にナツを付けなかったそうだ。
ダンサーたちは、曲によって着替えるらしい。
90分の中で、観客を飽きさせないようにするためだって。
コンサートのパンフレットも作るから、
そこに載せる写真を撮るために、全員整えないといけないそうだ。
そのためにも、順番に美容院に行くと言っていた。
なんて大変なんだろう……。
聞くたびに、俺は面白いんだけど、目が回って疲れる。
整体師を呼んで、ダンサーたちを整えてもらった。
俺はみんなの踊りぶりを見て、故障者はいないかと見張っている。
夏が追い込まれている気がする。
寝室に来たと思ったら、ベッドにバタンと倒れて、あっという間に眠っている。
でも、どうにもしてやれない。
眠っている夏の頬を触り、髪を手で梳いてやったり——
ただ、そんな毎日だ。
早く終わってくれと思うよ。
4
あなたにおすすめの小説
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
月弥総合病院
僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる