医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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29話 結婚・9 (莉子サイド)

大好きなお兄ちゃんにプロポーズされたのに断ってしまい、
後悔してお布団の中でわあわあと泣いていた。

しばらくして、出掛けていたお兄ちゃんが帰ってきたようで、
ケーキを食べないか?と声を掛けてくれた。

でも寝た振りをして返事をしなかった。今は顔を合わせるのがつらい。

怒っていないのかな?? そんなはずはないのに......。 
絶対お兄ちゃんを傷つけたはずなのに、なんでそんなに優しくしてくれるの?
駄目な莉子だからだよね?

そっとトイレに行って出てきたら、なぜかお兄ちゃんが目の前にいた!!

驚いたような顔で私を見て絶句していた。えっ? なんで??

そしたら、急に手を引っ張られて、ぎゅっと抱きしめられた。

「何も言わなくていいから。莉子の気持ちはわかっているから」と言ってくれて、
私は気持ちを抑えることが出来なくて、わあわあと泣いてしまった。

さっきまでお兄ちゃんのこと、諦めようとしていたのに。
なんでそんなに優しくするの?

自分に自信がなくて、お兄ちゃんの気持ちに申し訳ないとしか思えなかった。
誰だって振り返るほどイケメンで素敵なお兄ちゃん。

私なんかよりふさわしい人がいっぱいいるよね。

そう思って、ずっとお布団の中で泣いていたのに、
なんで私の気持ちが分かったの? 

そこまで優しくしてくれなくてもいいのに……と思うと、
余計に申し訳なくて、涙が止まらなかった。

お兄ちゃんが私をお嫁さんにするって決心したんだって。

それだけじゃなくて、今夜私を抱きたいって言われた。頭が真っ白。

私、今何を言われている? 信じられない。

さっきまで、諦めなきゃって思っていたのに、急に念願が叶ったの?

私で良いの?? こんな手間がかかる義妹で良いの??
おむつまで替えさせる私なのに……。

もう頭がぐしゃぐしゃで考えられなかった。

でも私でいいんだったら、もう考えるのをやめた。
お兄ちゃんの言うとおりにする。

私より14歳も年上なんだから、ずっと大人だもんね。
お兄ちゃんの言うことに間違いはないと思う。

その夜、お兄ちゃんは大人のキスをいっぱいして私を抱いてくれた。
息ができないくらいのキスってあるんだね。もう頭がくらくらした。

今まで具合が悪い時は、口移しでお水を飲ませてくれていたけれど、
あれはやっぱりキスじゃなかったんだな。

いつもとは雰囲気が違うお兄ちゃん。身体にいっぱい触られて、恥ずかしくって
本当に消えていなくなりたかったけど、これが大人になるってことなのかなあ?。

お嫁さんになるなら、お兄ちゃんを信じないと駄目だよね。

結ばれる時、やっぱり痛くて悲鳴をあげた。大人ってこんなに痛いことをしているの?
ごめんね。お兄ちゃん。でも、お願いだから、何とかしてください。

お医者さんだからきっと何とかしてくれるって信じている。

その三日後、今度こそ本当にお兄ちゃんと結ばれた。

私はお兄ちゃんのお嫁さんになれたんだね。

幸せで幸せで……、お兄ちゃんがきつく抱きしめてくれて、本当に涙が止まらなかった。


それにしても、ちょっと変になったことがあるの。

今までは朝の診察で、身体を見られるのは全く平気だったし、足を開くのだってすぐ出来ていたのに、
今はなんだか、それが出来なくなってきた。

なぜだか、今は下着を見られるのも恥ずかしくなってしまった。

着替えるのを見られるのも嫌だし、トイレを見られるのはもっと嫌だなあ......。
だって恥ずかしいんだもん。

私、どうなっちゃったんだろう? 自分でもわからないよ。

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