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54話 うちで仲間とタコパ
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あれからなんとか無事に莉子は大学に通っている。
実はどういう話でそうなったのか?はわからないが、莉子の絵画部の仲良しが集まって、たこ焼きパーティーをうちでしたいって言うんだ。ふ~ん。
それは構わないが、俺が病院に行っている間にするそうだ。いいなあ~大学は休みがいっぱいあるんだな。うらやましいよ。とりあえず、タコ焼き器をネットで注文したら、翌日にはもう届いた。
で、早速材料も買ってきて、一度うちでシミュレーションをすることになった。面白そうだね。でも莉子は目玉焼きしか作れないからなあ~。大丈夫か?
「大丈夫。詩音ちゃんや部長と裕司君も作れるって。作れないのは私だけだったよ」はっはーなるほどね。
ドリンクは何か買っておこうか? ううん。いいの。みんなが持ってくるんだってさ。
じゃあ、莉子は未成年だから酒なんか飲むなよ。分かってるか?
うん、大丈夫だよ。大人は部長だけだから。
早速たこ焼きを使ってみた。
「これは生地や具にバリエーションを出すとおいしくて面白いらしいよ。デザートも最後に作るんだって」
ふ~ん。早速ネットで調べて、いくつかのレシピを調べた。
とりあえず、オーソドックスなやり方をやってみる。
中身の具は、小麦粉、タコ、キャベツ、揚げ玉、紅ショウガ、ネギ、青のり、ソースにマヨネーズ、卵、鰹節。あと、とろけるチーズも良いらしい。
デザートはホットケーキミックスでいいか?デザートの中身は、チョコレートやジャム、あんこもあるよ。
材料を全部揃えて、ネットを見ながら二人で作ってみた。
おもしろ~い! 莉子が大喜びだった。作り方は動画で調べた。デザートもうまくできた。
良し、これなら本番も大丈夫そうだね。俺も楽しかったよ。
さて、タコパの日がやってきた!
部長の車で、詩音ちゃんと裕司君も一緒に乗ってやってきた。
ドリンクや材料も持ってきてくれた。
ヤッホー楽しそうだねえ!!
春ちゃんは仕事に行ってる。
「ごめんね。私たちだけ楽しくて。なんか余分に作って取っておくね!」そんなことを莉子が言っていた。(笑)
ワイワイと材料を切ったり揃えたり、ダイニングテーブルがいっぱいになった。
それを部長がどんどん焼いていく。みんなもそれぞれに好きな具材を入れて作るみたい。
私はやっぱりオーソドックスなヤツがいいなあ。
ひっくり返すのは部長や詩音ちゃんがうまかった。器用だねえ。
やっぱり私が一番下手だった。フフフ。いつも春ちゃんがやってくれるからねえ~。
苦労知らずだもん。自覚しているよ。
そういうわけで、いつの間にか私は食べる専門になっていた。
「おいしいよ~! めちゃくちゃおいしくて楽しいよ~最高」
皆も作りながら食べて喋りまくっていた。なんでこんなに楽しいの?? あははは。
「かんぱーい!」何回乾杯したかわからないね。ふふふ。
部長が「それにしても良いマンションだねえ。エントランスは豪華だし、リビングはゆったりして広いし、おまけにベランダまでも広いし、さらに個室は2つあるの?」
莉子「はい、そうです。奥が私の部屋で、リビングの横がお兄ちゃんの部屋。ネット診療もそこでやっているから、ちょっと広い部屋になっているんですよ。他に医療器材のキャビネットや、酸素ボンベに点滴台もあるし、ベッドもダブルだから場所を取ってますけど」
「ダブル?」はい、お兄ちゃんは身体が大きいからね。
「それに私の具合が悪い時は、お兄ちゃんの部屋に医療器具がいっぱい置いてあるから、私がそこで寝かされている時もあるんですよ」
「ふ~ん。お兄さんも大変だねえ」と詩音ちゃんが言った。
部長が「それにしてもお兄さんがお医者さんって助かるねえ。だってわざわざ病院に行かなくてもいいんだもんね」
裕司君「そうそう、凄いよなあ~。なんだか莉子がうらやましいなあ~。だって専属のお医者さん付きの生活だよ。最高だろ?」
莉子「へへへ、その通りです。8歳の時からこういう環境だったから、不思議にも思わなかったよ。
お母さんの再婚した相手が内科医院の先生だから、普通にそんなもんだと思っていたかも。その時はお兄ちゃんはもう医大の4年生だったしね。
私も小さな子供だったし、すごく病弱だったんだよね。で、毎日お兄ちゃんが診察してくれていたし、
お父さんと一緒に治療してくれていたんだよね」
「へえ~」と三人が声をそろえて言う。
「莉子はそんな恵まれた環境にいて、今更他の奴と結婚なんてできないだろう?」と部長が言った。
一瞬頭が真っ白になって言葉に詰まった莉子。
「ううううう~んと……ええ~っと、どうだろうねえ? わかんないなあ~」
部長が「だって今更、他の奴と一緒になっても、何の役にも立てないんじゃないのかなあ?」
裕司君「えええ? そうですかねえ。駄目ですか?」
詩音ちゃん「無理、無理、勝負にならないから諦めなよ」
裕司君はなんだかガクッとしてうなだれた。
詩音ちゃん「さあさ、今度はデザートを作るよ! みんな何が良いの?」
それからまたワイワイとにぎやかに作り始めて盛り上がった!
私は春ちゃんの分もちゃんと作ったよ。
実はどういう話でそうなったのか?はわからないが、莉子の絵画部の仲良しが集まって、たこ焼きパーティーをうちでしたいって言うんだ。ふ~ん。
それは構わないが、俺が病院に行っている間にするそうだ。いいなあ~大学は休みがいっぱいあるんだな。うらやましいよ。とりあえず、タコ焼き器をネットで注文したら、翌日にはもう届いた。
で、早速材料も買ってきて、一度うちでシミュレーションをすることになった。面白そうだね。でも莉子は目玉焼きしか作れないからなあ~。大丈夫か?
「大丈夫。詩音ちゃんや部長と裕司君も作れるって。作れないのは私だけだったよ」はっはーなるほどね。
ドリンクは何か買っておこうか? ううん。いいの。みんなが持ってくるんだってさ。
じゃあ、莉子は未成年だから酒なんか飲むなよ。分かってるか?
うん、大丈夫だよ。大人は部長だけだから。
早速たこ焼きを使ってみた。
「これは生地や具にバリエーションを出すとおいしくて面白いらしいよ。デザートも最後に作るんだって」
ふ~ん。早速ネットで調べて、いくつかのレシピを調べた。
とりあえず、オーソドックスなやり方をやってみる。
中身の具は、小麦粉、タコ、キャベツ、揚げ玉、紅ショウガ、ネギ、青のり、ソースにマヨネーズ、卵、鰹節。あと、とろけるチーズも良いらしい。
デザートはホットケーキミックスでいいか?デザートの中身は、チョコレートやジャム、あんこもあるよ。
材料を全部揃えて、ネットを見ながら二人で作ってみた。
おもしろ~い! 莉子が大喜びだった。作り方は動画で調べた。デザートもうまくできた。
良し、これなら本番も大丈夫そうだね。俺も楽しかったよ。
さて、タコパの日がやってきた!
部長の車で、詩音ちゃんと裕司君も一緒に乗ってやってきた。
ドリンクや材料も持ってきてくれた。
ヤッホー楽しそうだねえ!!
春ちゃんは仕事に行ってる。
「ごめんね。私たちだけ楽しくて。なんか余分に作って取っておくね!」そんなことを莉子が言っていた。(笑)
ワイワイと材料を切ったり揃えたり、ダイニングテーブルがいっぱいになった。
それを部長がどんどん焼いていく。みんなもそれぞれに好きな具材を入れて作るみたい。
私はやっぱりオーソドックスなヤツがいいなあ。
ひっくり返すのは部長や詩音ちゃんがうまかった。器用だねえ。
やっぱり私が一番下手だった。フフフ。いつも春ちゃんがやってくれるからねえ~。
苦労知らずだもん。自覚しているよ。
そういうわけで、いつの間にか私は食べる専門になっていた。
「おいしいよ~! めちゃくちゃおいしくて楽しいよ~最高」
皆も作りながら食べて喋りまくっていた。なんでこんなに楽しいの?? あははは。
「かんぱーい!」何回乾杯したかわからないね。ふふふ。
部長が「それにしても良いマンションだねえ。エントランスは豪華だし、リビングはゆったりして広いし、おまけにベランダまでも広いし、さらに個室は2つあるの?」
莉子「はい、そうです。奥が私の部屋で、リビングの横がお兄ちゃんの部屋。ネット診療もそこでやっているから、ちょっと広い部屋になっているんですよ。他に医療器材のキャビネットや、酸素ボンベに点滴台もあるし、ベッドもダブルだから場所を取ってますけど」
「ダブル?」はい、お兄ちゃんは身体が大きいからね。
「それに私の具合が悪い時は、お兄ちゃんの部屋に医療器具がいっぱい置いてあるから、私がそこで寝かされている時もあるんですよ」
「ふ~ん。お兄さんも大変だねえ」と詩音ちゃんが言った。
部長が「それにしてもお兄さんがお医者さんって助かるねえ。だってわざわざ病院に行かなくてもいいんだもんね」
裕司君「そうそう、凄いよなあ~。なんだか莉子がうらやましいなあ~。だって専属のお医者さん付きの生活だよ。最高だろ?」
莉子「へへへ、その通りです。8歳の時からこういう環境だったから、不思議にも思わなかったよ。
お母さんの再婚した相手が内科医院の先生だから、普通にそんなもんだと思っていたかも。その時はお兄ちゃんはもう医大の4年生だったしね。
私も小さな子供だったし、すごく病弱だったんだよね。で、毎日お兄ちゃんが診察してくれていたし、
お父さんと一緒に治療してくれていたんだよね」
「へえ~」と三人が声をそろえて言う。
「莉子はそんな恵まれた環境にいて、今更他の奴と結婚なんてできないだろう?」と部長が言った。
一瞬頭が真っ白になって言葉に詰まった莉子。
「ううううう~んと……ええ~っと、どうだろうねえ? わかんないなあ~」
部長が「だって今更、他の奴と一緒になっても、何の役にも立てないんじゃないのかなあ?」
裕司君「えええ? そうですかねえ。駄目ですか?」
詩音ちゃん「無理、無理、勝負にならないから諦めなよ」
裕司君はなんだかガクッとしてうなだれた。
詩音ちゃん「さあさ、今度はデザートを作るよ! みんな何が良いの?」
それからまたワイワイとにぎやかに作り始めて盛り上がった!
私は春ちゃんの分もちゃんと作ったよ。
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