医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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84話 離れて・7(無謀)

あれから莉子の家庭教師をお願いしている小川先生に電話しようと思ったんだけど、その前に莉子に確認することがあった。

莉子、聞いて。「あさってから大学が始まるけど、行けそうか?それともしばらく休む?」
莉子はしばらく目をつぶって考えていた。

「またあとでレポートや追試を受けることを考えると、大変だからなんとか行ってみるよ」

そうか、じゃあ、小川先生に土日だけでもまた来てもらうか? 平日の夜は身体が無理だろう?
うん、それはあさって行ってみてから考えるよ。
授業の途中で早退するかもしれないし。行ってみないとわからないから。

そうか、じゃあ、月曜は車で大学まで送るからね。俺は大学病院で診療があるから、もし途中で具合が悪くなったら、医務室で寝かせてもらうか、この前の部室のソファを借りて休んでいてね。仕事が終わったら、そこまで迎えに行くからね。もっと早い時間ならタクシーで家まで帰るといいよ。
いい? わかった? 「うん、分かった。そうするよ」

大学には診断書と早退するかもしれない可能性を書いて、事務局にメールで送っておくし、医務室にも連絡をしてもらうよ。
あと、土曜か日曜に小川先生に来てもらえるかどうかを聞いておくね。後期試験がすぐ始まるだろう?対策も必要だしね。「うん、ありがとう。そうする」
そういうと、力なく眠ってしまった。......絶対、無理じゃん。

そうだ詩音ちゃんにも明日メールしておこう。

俺は自分の部屋から小川先生に電話した。
まず先日の合格祝いに一緒に食事することを約束しているのに、莉子の具合が良くないために連絡が遅くなったことをお詫びした。
それから、手術後の身体のダメージが大きくて、一人でトイレに行くのもちょっとふらついていること、体力が極端に落ちていること。まだ点滴をこれから1週間は続けたいんだけど、本人が大学に行くと言っていることを伝えた。
もし行けるようなら、土曜か日曜に後期試験の為の補習をお願いしたいことを伝えた。

先生は気持ちよく承諾してくれた。ただ、莉子の体力が戻らないことにびっくりしたようだ。
そうだよねえ。ここまで弱いって普通はないよなあ。

そうだ、にんにくのサプリを飲ませよう。あとで早速に買いに行こう。それからショウガだ。
身体を温めるような料理だ。今夜は豚肉の生姜焼きにしよう。食べられるかな? 豚肉は力が出るからね。

なんだかんだと、結果は月曜日に出る感じだな。もし初日から早退するなら莉子も考えるだろう。

大学を休学や退学するというのは、やっぱり本人の意思が大事だ。
人に言われて決めるものじゃないと思うから、ここは危なっかしいが様子を見るしかない。

とりあえず、にんにくのサプリを買ってこよう。臭いのしないやつね。

俺も飲むか?ああーやめておこう。俺は元気になりすぎるとやばいからね。

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