89 / 996
88話 離れて・10(莉子の望み)
早速大学に行って莉子のことを相談してきた。
今のところ、冬休みが終わってから1週間入院で欠席として、その後の自宅療養の期間は未定だが、やはり本人も一緒に来てもらい、希望や意思を聞きたいということだった。それもそうだな。もうちょっと様子を見ようと思う。
とりあえず、詩音ちゃんには御礼の電話をした。あと、莉子からもメールをするように言っておいた。今回もすごく面倒を見てくれたからね。ありがたいことだけど、負担を掛けてしまったという気持ちもある。
莉子はあれからまだ入院していて、少しずつ体力を戻しているはずなんだけど、ぼーっとしていて、元気がないんだよ。なんでだ??前はあんなに明るかったのになあ。
ベッド回りのカーテンを閉めて莉子をぎゅっと抱きしめた。
莉子、聞いて。家に帰りたいか?それとも実家に帰りたいか?元気がないから本当に心配なんだ。なにか希望があるなら言って欲しいんだ。それとも、どこか旅行にでも行こうか?気晴らしになるかな?
すると、莉子は俯いて何も言わなかった。顔を上に向かせると目をつぶったまま泣いていた。
どうして泣いているの?なんでも良いから言って。俺は待っているよ。莉子が話してくれるのを待っているからね。
このままもう少し入院しているか? それとも家に帰りたいか?そう言うと、俺の後ろに両腕をまわして抱きついてきた。
「春ちゃん、私は赤ちゃんがほしいの。でも無理だよね? 出来ないよね?」まさかの返事だった。
それはわからないけど、大急ぎでうちに帰って子作りに励もうか??
ぷっと莉子は噴き出した。いいぞ、ここ一番の元気が出たな。ふふ。
莉子、本気か? それによっては本当にすぐ退院させるよ。実家にも行かないでひたすら家にこもるぞ。いいのか?
子どもができるかどうかはわからないけど、励みたい気持ちだけは山のようにあるよ。神様に誓うよ。
「ふふふ、もう、春ちゃんったら~エッチなんだから」 ふふふ、男は皆エッチに決まっているだろう。
莉子をもっときつく抱きしめた。二人でこうやって眠りたいね。すると「うん」と頷いた。かわいくてかわいくて、何回も髪を撫でた。そして深いキスを何回もした。ああ~誰も来るなよ~。
じゃあ、退院するか?その代わり一週間は休むって大学に言ってあるから、その間に身体を治すんだぞ。いいか?
「うん、分かった」 ふふふ。じゃあ、すぐ病棟の担当医師に言ってくるからね。
俺は早速、病棟の医師に退院希望を伝えた。ああ~もう腰が立たなくなっても知らないからな~。
今のところ、冬休みが終わってから1週間入院で欠席として、その後の自宅療養の期間は未定だが、やはり本人も一緒に来てもらい、希望や意思を聞きたいということだった。それもそうだな。もうちょっと様子を見ようと思う。
とりあえず、詩音ちゃんには御礼の電話をした。あと、莉子からもメールをするように言っておいた。今回もすごく面倒を見てくれたからね。ありがたいことだけど、負担を掛けてしまったという気持ちもある。
莉子はあれからまだ入院していて、少しずつ体力を戻しているはずなんだけど、ぼーっとしていて、元気がないんだよ。なんでだ??前はあんなに明るかったのになあ。
ベッド回りのカーテンを閉めて莉子をぎゅっと抱きしめた。
莉子、聞いて。家に帰りたいか?それとも実家に帰りたいか?元気がないから本当に心配なんだ。なにか希望があるなら言って欲しいんだ。それとも、どこか旅行にでも行こうか?気晴らしになるかな?
すると、莉子は俯いて何も言わなかった。顔を上に向かせると目をつぶったまま泣いていた。
どうして泣いているの?なんでも良いから言って。俺は待っているよ。莉子が話してくれるのを待っているからね。
このままもう少し入院しているか? それとも家に帰りたいか?そう言うと、俺の後ろに両腕をまわして抱きついてきた。
「春ちゃん、私は赤ちゃんがほしいの。でも無理だよね? 出来ないよね?」まさかの返事だった。
それはわからないけど、大急ぎでうちに帰って子作りに励もうか??
ぷっと莉子は噴き出した。いいぞ、ここ一番の元気が出たな。ふふ。
莉子、本気か? それによっては本当にすぐ退院させるよ。実家にも行かないでひたすら家にこもるぞ。いいのか?
子どもができるかどうかはわからないけど、励みたい気持ちだけは山のようにあるよ。神様に誓うよ。
「ふふふ、もう、春ちゃんったら~エッチなんだから」 ふふふ、男は皆エッチに決まっているだろう。
莉子をもっときつく抱きしめた。二人でこうやって眠りたいね。すると「うん」と頷いた。かわいくてかわいくて、何回も髪を撫でた。そして深いキスを何回もした。ああ~誰も来るなよ~。
じゃあ、退院するか?その代わり一週間は休むって大学に言ってあるから、その間に身体を治すんだぞ。いいか?
「うん、分かった」 ふふふ。じゃあ、すぐ病棟の担当医師に言ってくるからね。
俺は早速、病棟の医師に退院希望を伝えた。ああ~もう腰が立たなくなっても知らないからな~。
あなたにおすすめの小説
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
月弥総合病院
僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?