医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

文字の大きさ
110 / 996

109話 カフェにて・仲間の気持ち・1

さて、今日はネット診療の日で、4時には終わる。莉子を迎えに行ってそのままカフェに寄ろうかなあ?中村に聞きたいことがあるから、先にメールを送っておいたんだよね。
そういえば、莉子は大学に行っているんだけど、音沙汰がないな。今日は大丈夫なのかなあ?生理は何とか終わったんだけどね。莉子に何時に終わるのかをメールして聞いてみよう。

すると、すぐに返信が来た。莉子も4限目の終わりがちょうど4時くらいらしいから、4時20分くらいに迎えに行くから、一緒に中村のカフェに行こうとメールした。了解の返事がきた。良かったよ。

仕事が終わってから3号館の裏の駐車場まで迎えに行った。するとあれ?莉子が男の子たちと一緒にいるなあ。
車を出ると、皆が寄ってきた。あっもしかして守る会の皆さんですか?写真をもらったから、なんとなくわかりますよ。皆さん、本当にありがとうね。莉子が大変お世話になっています。

夏君が「突然すみません。僕以外は皆お兄さんにお会いしたことがないというので、挨拶がてら顔を見せに連れて来ました。お忙しいところをすみません」
いえいえ、大丈夫ですよ。そうかあ、じゃあ今から駅近くのカフェに用事があるので行くところなんですが、ご一緒にいかがですか?
「ええ??」と顔を見合わせていたが、「いいんですか?お邪魔ではないですか?」
いいですよ。どうぞいらして下さい。ただ駐車場が足りないかもしれない。近くのスーパーか、ここで乗り合わせてもらうかですね。すると、みんなの顔がうんと頷いているので、夏君が、「じゃあ、皆が伺いたいと言っているのでよろしくお願いします」

はい、いいですよ。じゃあ、先に行きますから、ついて来てくれますか?「はい、お願いします」
車は、夏君の車が大きいから、他の4人も一緒に乗って来ることになった。詩音ちゃんと裕司君は電車組だからまた今度でいいって言っていたらしい。 カフェまで車で10分だからあっという間に着いた。

莉子は会の人とはあまりしゃべったことがないだろう?だからこの機会に少し話すといいね。そんなことを車の中で話していた。
カフェに入るとすぐ中村が笑顔で迎えてくれた。さっき車を出す前に電話しておいたから、席が予約されていた。莉子の好きなサンルームの真ん前だ。でも莉子はかなり緊張しているみたいだ。そうだよね? ふふふ。

えっと、皆さん、好きなものを頼んでください。
莉子はパンケーキを食べるか?「うん、食べたい。あと紅茶にする」 莉子は食べ過ぎ要注意だからね。
あっ、莉子はパンケーキが多すぎるので、残したものを俺が食べますから、皆さん気にしないでさい。
皆さん、ここはパンケーキがおいしいですよ。良かったらどうぞ。

そこへ中村がちょうど来た。あとでメールした件で話があるんだけど、先にとりあえず注文をお願いします。
皆、それぞれにドリンクやパンケーキやサンドイッチを頼んでいた。

「ここはすごく素敵なところですねえ」と夏君が言った。「本当に明るくて、花もきれいだし、女の子が喜びそうなところだなあ。向こうにパン屋さんもあるんですね。デートならここがいいのかな?」と言うと、みんながくすっと笑った。
莉子を守る会を作ってくれて本当にありがとうございます。でも皆さんにご負担を掛けるのが、ちょっと心苦しいです。こうなったら莉子もなるべく元気でいてもらいたいものです。ねっ!!というと、莉子がニコッとした。
それにつられて皆もニコッとしたから、皆もかわいいね。

さっき、注文を聞きに来てくれた中村君が、高校時代の仲良しの同級生で、ここのオーナーは彼のお父さんなんです。パンもおいしいので、時々莉子とここに来るんですよ。へえ~なんて皆が言っている。じゃあ、自己紹介がてら、こちらからお話ししますね。

まず、うちの父は内科の開業医で、海に近い町で医院をやっています。もう夏君から聞いてもらっているかもしれないんだけど、父の再婚で莉子が8歳の時にうちに来たんです。母の連れ子になります。その時、俺は医大の4年だったので14歳も離れていれば、自分の子供みたいな感じです。

莉子は生まれた時からずっと虚弱な子供だったそうなので、臨床の勉強だと思って面倒を見るように父から言われたんです。父は仕事に対してすごく厳しい人で、俺はハードに鍛えられました。莉子の記録もずっと付けていました。それを見ながら、いちいち父から細かい突っ込みが入るので、毎日すごくプレッシャーだったんです。

それがずるずると今に至っています。莉子の大学がうちの近くなのも、多分父の思惑通りなのかもしれません。
まあ、僕も莉子も随分学費を掛けてもらっているので、文句も言えません。まあ、別に文句はないのですが、莉子はどうかなあ。えへへへと莉子は笑っている、するとまたみんなが一緒に笑う。ふふふ。
感想 2

あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

【短編集】こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

月弥総合病院

僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

閉じ込められて囲われて

なかな悠桃
恋愛
新藤菜乃は会社のエレベーターの故障で閉じ込められてしまう。しかも、同期で大嫌いな橋本翔真と一緒に・・・。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?