医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語

スピカナ

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145話 結婚式(岩城×洋子)

 いよいよ当日になった。俺は礼装用のダークスーツのスリーピースで、生地に少し光沢がある。ネクタイは白で斜めのストライプの地模様とポケットチーフは白のシルク。これも地模様が入っている。実は今日の為にオーダーした。おしゃれは楽しまないとね。(笑) 

莉子は昨年、両親の食事会の為に買った、サーモンピンクのアンサンブルにパールのネックレスとイヤリング。それと今回はかわいいコートを買ってあげた。色はクリーム色だ。シンプルだけど莉子の愛らしさが映えるんだ。

莉子のバッグと靴はこの前買ったもので良しと。髪は美容院でやってもらった。かわいいまとめ髪で、あちこちに小花のピンが刺してあるんだ。めちゃくちゃかわいい。世界一だ。ふふふ。素敵だよ。莉子。いや~楽しいねえ。

さて、今日は病院の仲間がいっぱい来ているんだろうなあ。俺が病院で仲良くしているのは、同期の川瀬くらいだし、後は高校の同級生で中村くらいだ。中村は身内になるから後ろの席だね。

俺と莉子と川瀬は同じテーブルだ。前の方だからなんだか恥ずかしいな。病院長や理事や部長に看護師長も来ている。外科医は全員来ているなあ。凄い凄い。(笑) なんだか見ているだけで緊張するよ。

そういえば俺と莉子もまだ結婚式はあげてないんだった。こういうのは避けたいよね。
もっと気楽なパーティーでいいかなと思うよ。病院関係者は川瀬と岩城だけで十分だよ。(笑)

やってきたよ、花嫁と花婿が入場だ。へえ~花婿はおしゃれをしているから本人だとは分かりにくい。あははは。
洋子さんはやっぱり美人だから目立つよ。素敵なウェディングドレスだ。ベールが長いんだよ。さぞみんなのやっかみを受けているんだろうなあ。ふふふ。

川瀬が、見違えたなあ~馬子にも衣裳か?とか言っているから吹き出しそうになったよ。もう~同じようなことを思ってんだな。フフフ。楽しい。
莉子はあのカップルを見てどう?と聞くと、「分かんない......」だって。川瀬と俺はまた吹き出しそうになったよ。

まあ、そんなこんなで楽しく終わったよ。川瀬はスピーチをやらされていたよ。常勤なんだから頑張って来いよと言っておいたよ。ふふふ。なんせ、岩城は天才的頭脳の外科医なんだから、とにかく褒めておけばいいんだよ。それは事実なんだからさ。

さて、とりあえず一通り式が終わって会食になったよ。これが終わったらもう帰りたいな。
莉子はどうだ?疲れていないかな?それが心配。莉子、気分は悪くないか? 「うん、大丈夫」そうか。

莉子もあんなウェディングドレスを着たいだろう??どう? 「う~ん。分かんない。まだ考えていないもん」
そうか。とりあえず写真だけは取ってお母さんやお父さんには渡してあげないといけないよね?

莉子が「うん、そうかも」と言った。ふっ。まだ全然その気がないみたいだな。まあいいよ。それで。
だってまだ18歳だもんね。本当はまだ子供のままで良かったんだけど......うまくはいかないんだよね。

さて、会食の途中でちょっと席を外して、中村がいるテーブルに挨拶に行った。中村のお父さんやお母さんにもおめでとうのご挨拶をしないといけないもんね。

どうだ?洋子さんのきれいな花嫁姿は?「ふっ、まあまあだよ。これで落ち着いてくれるといいんだけどさ」大丈夫だよ。岩城は良いやつだから心配はいらないよ。溺愛するって言ってたぜ。「は?」 あははは。
また今度ゆっくり話そうよ。とにかくおめでとう。良かったな。

岩城と洋子さんには会場に入る時に声を掛けて挨拶をしたから良しと。あとは、莉子にあれを言わないとな。

自分の席に戻って、莉子に言った。帰りに写真屋さんに寄って写真を撮ってもらおうよ。それをお母さんたちに送ってあげようと思うんだ。莉子もせっかくかわいくなっているしさ。というと、「うん」と俺の目を見て言った。
さて、莉子が疲れる前に失礼したいな。頃合いを見計らって中座しよう。莉子がバテちゃうからね。
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