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500話 ニューフェイス
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川瀬から紹介してされた二人が面接に来てくれた。ああ~もうめちゃめちゃうれしいよ。
夏も大学病院から急ぎ戻って間に合った。よしよし。
「じゃあ、二人一緒にしようか?」と夏に聞くと、「給料が同じになるので大丈夫だと思います」
はい、じゃあ、お二人を一緒に面接しますね。どうぞお入りください。
診察室に呼んだ。椅子は用意している。
最初は臨床検査技師の金沢 美桜さんですね?(20代)
「ご実家から通うということでいいですか?」「はい」
「川瀬から聞いています。知り合いのナースのお嬢さんなんですね?来てくれてうれしいです。うちのクリニックは出来たばかりなので、今までのお仕事の他に、色々お願いすることもあると思いますが、大丈夫ですか?
実は臨床検査技師としての仕事だけだと暇だと思うので、その他に血圧測定や問診と電子カルテの入力までお願いしようと思っています。
うちは凄く患者さんが多くて、多めに採用したつもりのナースだけではとても手が足りない状況です。
それで、技師のお二人にもフルに活躍していただきたいと思っているんですよ。今までは多分、問診や電子カルテの入力などは経験がないかもしれませんが、火曜日に1日診療を休んで電子カルテの入力や使い方の講習があります。
それとインカムを全員が付ける予定になっているので、その講習もあります。今まで以上にやることが多い分、やりがいも多くなると思います。いいですか?」
「はい、わかりました」
あとは、放射線技師の本居 凪さんですね?(20代) アパートを追い出されそうなんですか?(笑)
「はい、別に悪いことをしたわけではなくて、大家さんがもうすぐ立て直す予定なのに黙って入れられちゃったんですよ。で、日にちが決まったから出てくれって言うんですよ。もういきなりで探す暇もないし、他は高いしで大ショックです」
「あははは、それはそれは大変だったね」夏と二人で笑ってしまった。
夏が「うちはすごい高級マンションの寮があるんですよ。入りますか?」「はい!喜んで!!」
あははは!みんなで笑ってしまった。
「今、金沢さんにお話ししたとおりに、本居さんにも血圧測定に問診、電子カルテ入力までお願いしたいと思っていますが、大丈夫ですか?」
「お任せください!」あははは! また笑ってしまった。
「ここは技師同士で仲良くやってほしいのですが、臨床検査がある場合は抜けるし、撮影があれば抜けるしで、二人で連携を取ってうまくやってほしいんです。二人とも出来ない場合はナースが代わりますから、心配は要りません。
うちは皆で臨機応変に助け合って仕事をしていきます。分からないことがあったら、看護師長の山科さんに聞いてもいいし、俺でもいいので、なんでも聞いて下さい」
本居君がおずおずと手を挙げた。
「ん?なに」 「あのう・・川瀬先生から言われたんですけど、俺の顔でも大丈夫ですか?」
「はっ?なに?どういうこと?」
「川瀬先生から、あそこはイケメンでないと採用しないって言われたんですよ」
あははは!!もう夏と二人で笑いこけてしまって・・もうお腹が痛い・・あははは!もうダメだあ~。
金沢さんも笑ってる。はあーアハハハ~はあ~苦しいー。もう死にそうだよ。あははは。
「君はかつがれたんだよ。ただのジョークだよ」は~笑ったー!「本居君、笑いをありがとう」
久しく笑っていなかった気がするよ。あははは。ああ~おかしい。たまらんな。お腹がよじれたよ。
「川瀬のお笑いを久々に聞いたよ。確かに昔はそういうやつだったよ」
「お陰で今日の疲れが吹っ飛んだよ!」ああ~涙が出た。はあ~笑い疲れた。
「ええとね。二人のサイズを教えておいてね」
「本居君は予備のスクラブがあるので、それを着てもらえますか?インナーもあります。あと、ジャケットタイプの上着を注文するので、入荷するまでスクラブだけでいいですか?」
夏が「ちょっと取って来ましょうか?向こうで着てみてくれる?インナーも用意していますからね」と言って連れて行ってくれた。
「あと、金沢さんは新たに注文します。サイズを教えてくださいね、後シューズもありますからね。それまではどうしようかなあ? なんか紺か黒のボトムと白のポロシャツか、白のシャツをお持ちですか?入荷するまですみませんが、それを着ていただけますか?靴は白のスニーカーでいいですよ。ありますか? 仕事は月曜からです」
「はい、大丈夫です。手持ちでありますので、それを着てきますね」
「はい、入荷したら連絡しますね」
「じゃあ、ロッカーの場所と臨床検査室を見ておいてもらおうかな?ロッカーと引き出しには名前を貼っておきますね。あとバッジですね。月曜までに用意しておきます。じゃあ。案内しますよ。どうぞ。必要なものはリストアップして教えてください。すぐ取り寄せます。まだ全然整っていないのでね。一人だから自由にやりやすいようにして貰っていいですからね」
「はい、ありがとうございます」
「夏、ちょっと宮本君に電話して、顔合わせと部屋を見てもらってくれないかなあ?すぐ引っ越してこないといけないだろうから、部屋や場所は見たいと思うんだよね」
「はい、了解です。すぐ連れていきます」ちょっと電話します。
そんな感じで二人には引き取ってもらった。ああ~楽しい。
笑えるなあ。全く川瀬は・・。なんか御礼をしないといけないなあ。
夏も大学病院から急ぎ戻って間に合った。よしよし。
「じゃあ、二人一緒にしようか?」と夏に聞くと、「給料が同じになるので大丈夫だと思います」
はい、じゃあ、お二人を一緒に面接しますね。どうぞお入りください。
診察室に呼んだ。椅子は用意している。
最初は臨床検査技師の金沢 美桜さんですね?(20代)
「ご実家から通うということでいいですか?」「はい」
「川瀬から聞いています。知り合いのナースのお嬢さんなんですね?来てくれてうれしいです。うちのクリニックは出来たばかりなので、今までのお仕事の他に、色々お願いすることもあると思いますが、大丈夫ですか?
実は臨床検査技師としての仕事だけだと暇だと思うので、その他に血圧測定や問診と電子カルテの入力までお願いしようと思っています。
うちは凄く患者さんが多くて、多めに採用したつもりのナースだけではとても手が足りない状況です。
それで、技師のお二人にもフルに活躍していただきたいと思っているんですよ。今までは多分、問診や電子カルテの入力などは経験がないかもしれませんが、火曜日に1日診療を休んで電子カルテの入力や使い方の講習があります。
それとインカムを全員が付ける予定になっているので、その講習もあります。今まで以上にやることが多い分、やりがいも多くなると思います。いいですか?」
「はい、わかりました」
あとは、放射線技師の本居 凪さんですね?(20代) アパートを追い出されそうなんですか?(笑)
「はい、別に悪いことをしたわけではなくて、大家さんがもうすぐ立て直す予定なのに黙って入れられちゃったんですよ。で、日にちが決まったから出てくれって言うんですよ。もういきなりで探す暇もないし、他は高いしで大ショックです」
「あははは、それはそれは大変だったね」夏と二人で笑ってしまった。
夏が「うちはすごい高級マンションの寮があるんですよ。入りますか?」「はい!喜んで!!」
あははは!みんなで笑ってしまった。
「今、金沢さんにお話ししたとおりに、本居さんにも血圧測定に問診、電子カルテ入力までお願いしたいと思っていますが、大丈夫ですか?」
「お任せください!」あははは! また笑ってしまった。
「ここは技師同士で仲良くやってほしいのですが、臨床検査がある場合は抜けるし、撮影があれば抜けるしで、二人で連携を取ってうまくやってほしいんです。二人とも出来ない場合はナースが代わりますから、心配は要りません。
うちは皆で臨機応変に助け合って仕事をしていきます。分からないことがあったら、看護師長の山科さんに聞いてもいいし、俺でもいいので、なんでも聞いて下さい」
本居君がおずおずと手を挙げた。
「ん?なに」 「あのう・・川瀬先生から言われたんですけど、俺の顔でも大丈夫ですか?」
「はっ?なに?どういうこと?」
「川瀬先生から、あそこはイケメンでないと採用しないって言われたんですよ」
あははは!!もう夏と二人で笑いこけてしまって・・もうお腹が痛い・・あははは!もうダメだあ~。
金沢さんも笑ってる。はあーアハハハ~はあ~苦しいー。もう死にそうだよ。あははは。
「君はかつがれたんだよ。ただのジョークだよ」は~笑ったー!「本居君、笑いをありがとう」
久しく笑っていなかった気がするよ。あははは。ああ~おかしい。たまらんな。お腹がよじれたよ。
「川瀬のお笑いを久々に聞いたよ。確かに昔はそういうやつだったよ」
「お陰で今日の疲れが吹っ飛んだよ!」ああ~涙が出た。はあ~笑い疲れた。
「ええとね。二人のサイズを教えておいてね」
「本居君は予備のスクラブがあるので、それを着てもらえますか?インナーもあります。あと、ジャケットタイプの上着を注文するので、入荷するまでスクラブだけでいいですか?」
夏が「ちょっと取って来ましょうか?向こうで着てみてくれる?インナーも用意していますからね」と言って連れて行ってくれた。
「あと、金沢さんは新たに注文します。サイズを教えてくださいね、後シューズもありますからね。それまではどうしようかなあ? なんか紺か黒のボトムと白のポロシャツか、白のシャツをお持ちですか?入荷するまですみませんが、それを着ていただけますか?靴は白のスニーカーでいいですよ。ありますか? 仕事は月曜からです」
「はい、大丈夫です。手持ちでありますので、それを着てきますね」
「はい、入荷したら連絡しますね」
「じゃあ、ロッカーの場所と臨床検査室を見ておいてもらおうかな?ロッカーと引き出しには名前を貼っておきますね。あとバッジですね。月曜までに用意しておきます。じゃあ。案内しますよ。どうぞ。必要なものはリストアップして教えてください。すぐ取り寄せます。まだ全然整っていないのでね。一人だから自由にやりやすいようにして貰っていいですからね」
「はい、ありがとうございます」
「夏、ちょっと宮本君に電話して、顔合わせと部屋を見てもらってくれないかなあ?すぐ引っ越してこないといけないだろうから、部屋や場所は見たいと思うんだよね」
「はい、了解です。すぐ連れていきます」ちょっと電話します。
そんな感じで二人には引き取ってもらった。ああ~楽しい。
笑えるなあ。全く川瀬は・・。なんか御礼をしないといけないなあ。
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