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第一章
新しい仲間達 1
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『なー、カツヤ帰ってきた?』
同じ班の二人が朝から“表”に出掛けてから
もうだいぶ経っている。
寮の中を探してもいない。
まだ帰ってないのか?
???「んー?いや、まだだと思うけど…てか、どこ行ってんの?」
『マキアと“表”に行ってる。』
確か、薬屋に発注用紙を届けるだけのはずなのにあまりにも遅い気がする。
まさか……遊んでねーよな?え、ズルくね?
でもマキアが一緒だしそれはねー…よな?
???「え、トウキまさか置いていかれた?」
『ちっげーよ!使いで三人もいらねーってリュウに言われたんだよ!』
本当は俺だって“表”に行きたかった。
闘場町で生まれ育った俺は
“表”をあんまり知らないから機会があったらって楽しみにしてたのに。
???「まぁ、マキアが行くってんならそーなるわな、悪い悪い。」
カツヤはいつもマキアの側にいて、
言わば、金魚のフン。
まぁ、主に仕事の時はって話だけど、
いつもそんなベタベタついてこられて
マキアもウザくねーのかな?
そんなことを思いながら
二人の帰りを待つのであったーーーー。
**********
ザワ… ザワ…
門をくぐってしばらく進むと、
一番賑やかな通りへ辿り着く。
ここはお店が何軒かあって
この町の商店街みたいなところだろう。
通り過ぎていく人達がチラチラと
私を物珍しそうに見ている。
ここでは学校の制服は
浮いてしまっているかもしれない。
周りの人達の服装は
和服や動きやすそうなラフな格好、
布が少な目の服やらそんな感じのが多い。
別世界に来たみたいな感覚になる。
???「おーい、マキアちゃん」
私のすぐ前を歩く金髪の子が
誰かに呼び止められる。
すると、和服を着て頭にハチマキをしたおじさんがすぐ側の店から出てくる。
そこの店の看板には“ぶきや”と書いている。
店の人「三日間も顔見せねぇで、とっくにあんさんの研ぎ終わってるぞ?」
マキア「すいません…」
マキアと呼ばれたこの人は、お店のおじさんに何か頼んでいたようだ。
店の人「後だな、あんさんは手入れをしなさすぎだ。毎回言うが、本当に斬れなくなるぞ?研ぎ代も馬鹿にならんし…。手入れ道具もつけといたからちゃんとするように。ほらよ、毎度。」
スッ…と布に包まれたそれを手渡される。
マキア「すいません…ありがとうございます。」
この人もちゃんと敬語使うんだ。
私とは歳が近いから砕け散った感じで喋ってたからか、きちんとしているとこを見ているとついそう思ってしまった。
男の子「はは。センさんにどんだけ怒られてんの」
マキア「うっせ。」
このマキアって人が渡されたもの。
もう何となく分かった。
ここの店の名前が“ぶきや”ってことは
イコール“武器屋”ってことだ。
周りの人達の腰や背中につけてる刀や槍らしきもの、そんなものがさっきから視界に止まる。
マキアさんが私に言っていた
“常に死と隣り合わせ”と言うあの言葉ーー。
きっとここでは戦いを意味するんだーーー
“死ぬかもしれない”
あの言葉も今となっては納得。
ここでは当たり前の事なんだ。
本当に“表”とは別世界ーーー
信じられないけど現実。
こっちで生きていく事を決めたのは私だから
これからは本当の意味で
気を引き締めていかなくちゃいけないね。
*****
マキア「さてと…今から闘場町の長に会いに行くぞ。」
『うん』
商店街を抜け、少し歩くと看板に“第二寮”と書かれた大きな建物の隣に小さな建物があった。
どうやらここに長の人がいるみたい。
マキア「あ。カツヤお前は先に飯食ってろ。」
マキアさんは黒髪の男の子にそう言う。この人はカツヤ君って言うんだ、覚えておこう。
カツヤ「え、何で?マキア達と食うよ」
マキア「これから手続きだから先食え。ウチだけで事足りる。」
カツヤ「えーーーーーー!」
そう、ちょっぴりつまらなさそうな顔をするカツヤ君。エリアを助けてくれて、私に手当てしてくれた時とは違い、少し子供らしい部分が見えた。
カツヤ君はマキアさんと一緒にご飯を食べたいんだね、きっと。
まだ少ししか一緒にいないけど
カツヤ君がマキアさんに対する態度としぐさでピンときてしまった。
マキア「よし、入るぞ。」
側でふてたまま立ち尽くすカツヤ君を余所目にマキアさんはコンコンッと扉をノックして
建物内へ入っていく。
ほったらかしにされたカツヤ君…
ちょっと可哀想だけど私も後をついて
扉の奥へと入っていったーーー
同じ班の二人が朝から“表”に出掛けてから
もうだいぶ経っている。
寮の中を探してもいない。
まだ帰ってないのか?
???「んー?いや、まだだと思うけど…てか、どこ行ってんの?」
『マキアと“表”に行ってる。』
確か、薬屋に発注用紙を届けるだけのはずなのにあまりにも遅い気がする。
まさか……遊んでねーよな?え、ズルくね?
でもマキアが一緒だしそれはねー…よな?
???「え、トウキまさか置いていかれた?」
『ちっげーよ!使いで三人もいらねーってリュウに言われたんだよ!』
本当は俺だって“表”に行きたかった。
闘場町で生まれ育った俺は
“表”をあんまり知らないから機会があったらって楽しみにしてたのに。
???「まぁ、マキアが行くってんならそーなるわな、悪い悪い。」
カツヤはいつもマキアの側にいて、
言わば、金魚のフン。
まぁ、主に仕事の時はって話だけど、
いつもそんなベタベタついてこられて
マキアもウザくねーのかな?
そんなことを思いながら
二人の帰りを待つのであったーーーー。
**********
ザワ… ザワ…
門をくぐってしばらく進むと、
一番賑やかな通りへ辿り着く。
ここはお店が何軒かあって
この町の商店街みたいなところだろう。
通り過ぎていく人達がチラチラと
私を物珍しそうに見ている。
ここでは学校の制服は
浮いてしまっているかもしれない。
周りの人達の服装は
和服や動きやすそうなラフな格好、
布が少な目の服やらそんな感じのが多い。
別世界に来たみたいな感覚になる。
???「おーい、マキアちゃん」
私のすぐ前を歩く金髪の子が
誰かに呼び止められる。
すると、和服を着て頭にハチマキをしたおじさんがすぐ側の店から出てくる。
そこの店の看板には“ぶきや”と書いている。
店の人「三日間も顔見せねぇで、とっくにあんさんの研ぎ終わってるぞ?」
マキア「すいません…」
マキアと呼ばれたこの人は、お店のおじさんに何か頼んでいたようだ。
店の人「後だな、あんさんは手入れをしなさすぎだ。毎回言うが、本当に斬れなくなるぞ?研ぎ代も馬鹿にならんし…。手入れ道具もつけといたからちゃんとするように。ほらよ、毎度。」
スッ…と布に包まれたそれを手渡される。
マキア「すいません…ありがとうございます。」
この人もちゃんと敬語使うんだ。
私とは歳が近いから砕け散った感じで喋ってたからか、きちんとしているとこを見ているとついそう思ってしまった。
男の子「はは。センさんにどんだけ怒られてんの」
マキア「うっせ。」
このマキアって人が渡されたもの。
もう何となく分かった。
ここの店の名前が“ぶきや”ってことは
イコール“武器屋”ってことだ。
周りの人達の腰や背中につけてる刀や槍らしきもの、そんなものがさっきから視界に止まる。
マキアさんが私に言っていた
“常に死と隣り合わせ”と言うあの言葉ーー。
きっとここでは戦いを意味するんだーーー
“死ぬかもしれない”
あの言葉も今となっては納得。
ここでは当たり前の事なんだ。
本当に“表”とは別世界ーーー
信じられないけど現実。
こっちで生きていく事を決めたのは私だから
これからは本当の意味で
気を引き締めていかなくちゃいけないね。
*****
マキア「さてと…今から闘場町の長に会いに行くぞ。」
『うん』
商店街を抜け、少し歩くと看板に“第二寮”と書かれた大きな建物の隣に小さな建物があった。
どうやらここに長の人がいるみたい。
マキア「あ。カツヤお前は先に飯食ってろ。」
マキアさんは黒髪の男の子にそう言う。この人はカツヤ君って言うんだ、覚えておこう。
カツヤ「え、何で?マキア達と食うよ」
マキア「これから手続きだから先食え。ウチだけで事足りる。」
カツヤ「えーーーーーー!」
そう、ちょっぴりつまらなさそうな顔をするカツヤ君。エリアを助けてくれて、私に手当てしてくれた時とは違い、少し子供らしい部分が見えた。
カツヤ君はマキアさんと一緒にご飯を食べたいんだね、きっと。
まだ少ししか一緒にいないけど
カツヤ君がマキアさんに対する態度としぐさでピンときてしまった。
マキア「よし、入るぞ。」
側でふてたまま立ち尽くすカツヤ君を余所目にマキアさんはコンコンッと扉をノックして
建物内へ入っていく。
ほったらかしにされたカツヤ君…
ちょっと可哀想だけど私も後をついて
扉の奥へと入っていったーーー
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