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Scene10 ネコ耳メイドだったモノと俺の夜の保健室
第58話
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「キサマ、このミクトランテクゥト様が炎に弱いと知ってのマネか」
黒いフードを纏った死霊術師が言う。
自分の弱点をさらけ出してどうする。
俺は放っておいて円花を胸に抱く。
しゃがみ込んでいた彼女を抱え上げるように立たせる。
「草薙先輩! ……草薙せんーーぱーーいーー……」
円花は泣きながら俺の胸に飛び込む。
もちろんシャツと下着だけの無防備な恰好でだ。
「白のレースか、花柄が可愛いぞ」
「!!草薙先輩、どこを見てるんですかー」
褒めたのに何故怒るんだ。
「円花、魔法少女になるんだ。
どうやら、アイツは魔王の手先。
魔法少女の出番だろう」
「はい、草薙先輩」
円花は言うが、まだ変身しない。
ネコだった死体を眺めている。
仕方ない。
「円花、ネコの遺体を燃やすぞ」
「……先輩?!」
「あれはもう猫屋敷三毛寝子じゃない。
ネコだった物だ。
火葬にするんだ。
そう考えてくれ」
「……分かりました。
真悟さんにおまかせします」
俺は逆の方を向く。
「逆、あの死体を窓の外に蹴り出せるか?」
「あの窓は防犯用のガラスだぜ」
「そうか、出来ないか」
「チッ、誰が出来ないと言った。
良いか、五古河の技ってのは暗殺術だ。
人に気付かれないウチに入り込み、一瞬で仕留める。
それが極意なんだ。
吹っ飛ばすような派手なマネは流儀じゃねえ」
「つまり、出来ないんだな」
「出来ると言ってるだろ」
どっちなんだ。
御託の多い女だな。
「五古河逆。
あの死体を部屋の外へ蹴り出してくれ。
ここに居る中でそんな事が出来るのはキミだけだ。
頼む、逆」
逆がニヤッと笑う。
「フッ、最初からそういう風に言えば良いんだよっ。
任せろ、草薙の」
逆がネコだった死体に向かって立つ。
呼吸。
何かの準備。
「五古河・裏技の八式」
『宿禰』
何が起きたか、俺の目では捉えられなかった。
見えたのは一瞬、宙に浮いたメイド服を着たモノ。
モノが飛んでいく。
防犯ガラスを突き破る。
おそらく、逆が死体を蹴り上げた。
宙に浮いた死体に掌底による打撃をかました。
もちろん普通の打撃では無い。
それだけで死体があそこまで飛ぶ筈も無い。
頑丈な窓ガラスを破る筈も無い。
しかし考察している程、俺は暇ではない。
窓に駆け寄る。
視界に飛び込む動く死体。
メイド服を着たモノ。
即席の火炎放射器を向ける。
メイド服は燃え上がった。
しかし動いてくる。
窓に向かい近付いてくる、燃える服を着たモノ。
俺は投げつける。
非常用倉庫に備蓄されていた物。
コンロに使える100円ショップで売られてるアレ。
カセットガスボンベ。
穴を開け、メイド服を着たモノに投げつける。
黒いフードを纏った死霊術師が言う。
自分の弱点をさらけ出してどうする。
俺は放っておいて円花を胸に抱く。
しゃがみ込んでいた彼女を抱え上げるように立たせる。
「草薙先輩! ……草薙せんーーぱーーいーー……」
円花は泣きながら俺の胸に飛び込む。
もちろんシャツと下着だけの無防備な恰好でだ。
「白のレースか、花柄が可愛いぞ」
「!!草薙先輩、どこを見てるんですかー」
褒めたのに何故怒るんだ。
「円花、魔法少女になるんだ。
どうやら、アイツは魔王の手先。
魔法少女の出番だろう」
「はい、草薙先輩」
円花は言うが、まだ変身しない。
ネコだった死体を眺めている。
仕方ない。
「円花、ネコの遺体を燃やすぞ」
「……先輩?!」
「あれはもう猫屋敷三毛寝子じゃない。
ネコだった物だ。
火葬にするんだ。
そう考えてくれ」
「……分かりました。
真悟さんにおまかせします」
俺は逆の方を向く。
「逆、あの死体を窓の外に蹴り出せるか?」
「あの窓は防犯用のガラスだぜ」
「そうか、出来ないか」
「チッ、誰が出来ないと言った。
良いか、五古河の技ってのは暗殺術だ。
人に気付かれないウチに入り込み、一瞬で仕留める。
それが極意なんだ。
吹っ飛ばすような派手なマネは流儀じゃねえ」
「つまり、出来ないんだな」
「出来ると言ってるだろ」
どっちなんだ。
御託の多い女だな。
「五古河逆。
あの死体を部屋の外へ蹴り出してくれ。
ここに居る中でそんな事が出来るのはキミだけだ。
頼む、逆」
逆がニヤッと笑う。
「フッ、最初からそういう風に言えば良いんだよっ。
任せろ、草薙の」
逆がネコだった死体に向かって立つ。
呼吸。
何かの準備。
「五古河・裏技の八式」
『宿禰』
何が起きたか、俺の目では捉えられなかった。
見えたのは一瞬、宙に浮いたメイド服を着たモノ。
モノが飛んでいく。
防犯ガラスを突き破る。
おそらく、逆が死体を蹴り上げた。
宙に浮いた死体に掌底による打撃をかました。
もちろん普通の打撃では無い。
それだけで死体があそこまで飛ぶ筈も無い。
頑丈な窓ガラスを破る筈も無い。
しかし考察している程、俺は暇ではない。
窓に駆け寄る。
視界に飛び込む動く死体。
メイド服を着たモノ。
即席の火炎放射器を向ける。
メイド服は燃え上がった。
しかし動いてくる。
窓に向かい近付いてくる、燃える服を着たモノ。
俺は投げつける。
非常用倉庫に備蓄されていた物。
コンロに使える100円ショップで売られてるアレ。
カセットガスボンベ。
穴を開け、メイド服を着たモノに投げつける。
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