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第13話 禁忌の研究
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「テメェがるるる子とか言うヤツか。
俺の名はアスモダイ。
強ええヤツをぶっ倒しに来たぜ」
大男である。
るるる子ちゃんの1.5倍くらいは有りそう。
腕に盛り上がった筋肉。
全身は普通、むしろ細身な体格なのに。
腕の太さだけハンパない。
うわー、ポ〇イみたい。
るるる子ちゃんは思い浮かべる。
有名なセーラーマン。
未だにCMに出て来るハマキを加えた水兵さん。
ホウレン草を食べた後だね。
赤い頭の毛は燃えたつ様。
二本の角がいきりたっている。
殺気を振り撒く、物騒な魔人だ。
「アスモダイ、止めんか」
キスキル・リラが焦って、静止しようとする。
けど男は聞いちゃいない。
「青竜将軍や白虎将軍をアッサリぶっ倒したそうじゃんかよ。
まあまあ出来るヤツらだったハズだぜ」
狂暴そうな顔にニヤっと笑みを浮かべる。
口元から牙が覗くのである。
「魔王城も一撃で壊したらしいな。
まさか、こんな小さい嬢ちゃんとは思わなかった。
どうやったんだ。
その力、俺にも見せてくれよ」
アスモダイは手近にあった木材を投げつける。
魔王城再建の為の木材、石材が大量に有るのだ。
3メートルは有りそうな大木がるるる子ちゃんと召喚の巫女に投げつけられるのだ。
「王様、ホントウにコレを動かしてしまって良いのでしょうか」
言っているのは研究員。
王国で最も優秀な頭脳を集めた研究所の研究員である。
「博士、本当に動くのだな」
「モチのロンじゃ。
ワシに間違いは無い」
応えるのは老人。
モノクルの眼鏡をかけ、白衣を着た男。
王に応えてはいるが、その目は王に向けられていない。
コレと言われた物体だけを見ている。
「博士、コレは危険すぎるモノとして封印されていたんですよ」
「そうです、世界を滅ぼす兵器と記載にも有ります」
研究員たちが言う。
「王様も止めてください。
この兵器は……」
「『アップルシード』人間を堕落させた禁断の果実のの種。
そう呼ばれる危険な兵器です」
「やかましい。
四聖獣将軍の砦が落とされたのだ。
このままでは人間の世界の破滅なのだぞ」
研究員が何を言っても王様は聞く耳を持たない。
「危険すぎる兵器、結構ではないか。
魔族の国を滅ぼして貰おう。
博士、これは本当に動くのだな」
「ロンモチと言うておろうが」
「博士、ホントウに良いのですか?」
「コレを動かしてしまって」
研究員は怖れている。
危険すぎる兵器。
世界を滅ぼす、そんなコトに自分達がの研究が使われたくないのである。
「アタリマエじゃ。
オマエ達。
研究者じゃろうが」
「世界や人間の国の一つや二つ滅んでも構わんから、
己の研究が正しかったか証明したい。
それが研究者と言うモノじゃ!」
いえ、そんな事考えてるのは博士だけですが。
一緒にされたくない研究員たちである。
俺の名はアスモダイ。
強ええヤツをぶっ倒しに来たぜ」
大男である。
るるる子ちゃんの1.5倍くらいは有りそう。
腕に盛り上がった筋肉。
全身は普通、むしろ細身な体格なのに。
腕の太さだけハンパない。
うわー、ポ〇イみたい。
るるる子ちゃんは思い浮かべる。
有名なセーラーマン。
未だにCMに出て来るハマキを加えた水兵さん。
ホウレン草を食べた後だね。
赤い頭の毛は燃えたつ様。
二本の角がいきりたっている。
殺気を振り撒く、物騒な魔人だ。
「アスモダイ、止めんか」
キスキル・リラが焦って、静止しようとする。
けど男は聞いちゃいない。
「青竜将軍や白虎将軍をアッサリぶっ倒したそうじゃんかよ。
まあまあ出来るヤツらだったハズだぜ」
狂暴そうな顔にニヤっと笑みを浮かべる。
口元から牙が覗くのである。
「魔王城も一撃で壊したらしいな。
まさか、こんな小さい嬢ちゃんとは思わなかった。
どうやったんだ。
その力、俺にも見せてくれよ」
アスモダイは手近にあった木材を投げつける。
魔王城再建の為の木材、石材が大量に有るのだ。
3メートルは有りそうな大木がるるる子ちゃんと召喚の巫女に投げつけられるのだ。
「王様、ホントウにコレを動かしてしまって良いのでしょうか」
言っているのは研究員。
王国で最も優秀な頭脳を集めた研究所の研究員である。
「博士、本当に動くのだな」
「モチのロンじゃ。
ワシに間違いは無い」
応えるのは老人。
モノクルの眼鏡をかけ、白衣を着た男。
王に応えてはいるが、その目は王に向けられていない。
コレと言われた物体だけを見ている。
「博士、コレは危険すぎるモノとして封印されていたんですよ」
「そうです、世界を滅ぼす兵器と記載にも有ります」
研究員たちが言う。
「王様も止めてください。
この兵器は……」
「『アップルシード』人間を堕落させた禁断の果実のの種。
そう呼ばれる危険な兵器です」
「やかましい。
四聖獣将軍の砦が落とされたのだ。
このままでは人間の世界の破滅なのだぞ」
研究員が何を言っても王様は聞く耳を持たない。
「危険すぎる兵器、結構ではないか。
魔族の国を滅ぼして貰おう。
博士、これは本当に動くのだな」
「ロンモチと言うておろうが」
「博士、ホントウに良いのですか?」
「コレを動かしてしまって」
研究員は怖れている。
危険すぎる兵器。
世界を滅ぼす、そんなコトに自分達がの研究が使われたくないのである。
「アタリマエじゃ。
オマエ達。
研究者じゃろうが」
「世界や人間の国の一つや二つ滅んでも構わんから、
己の研究が正しかったか証明したい。
それが研究者と言うモノじゃ!」
いえ、そんな事考えてるのは博士だけですが。
一緒にされたくない研究員たちである。
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