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なんで君がカムイの格好をしているの?
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こんこんという音が聞こえた。きっと、推し活をしている真っ最中のスカーレットをグレイが呼び出したのだ。
「ちょっと、待ってて」
(今は推し活の途中。そして、カムイくんの推し活をしている姿をあんまりグレイに見せたくなのよね)
カムイくんというのは人気アイドルグループのトップ的な存在での男の子であり、今一番影響力があると言って問題ないと思う。
ファンがいう「もういいかい?」というセリフの後の決め台詞の「君に決めた!」というセリフはライブでとても盛り上がる言葉だ。
推しを押すということは全ての女性がしている行為と言って問題ないと思う。人生に彩を与えてくれる素晴らしい行動が推し活なのだ。
だけど、それを夫であるグレイに見せるのはまた別だ。
たとえば、夫がグラビアアイドルを推しにしていたらスカーレットはきっと嫉妬していると思う。それと同じでスカーレットが夫以外の男を好きなんて知られたらきっと夫はショックを受けるだろう。
推しも好きだけど、夫も好きだから推しであるカムイくんのことは出来るだけばれないようにしていた。
いそいで推しのグッズを片付けて、ドアを開ける。
(グレイももうちょっとカッコよかったらいいのにな)
そんなことを考えるのは失礼だろうか。グレイは髪の毛を伸ばして、ろくに整えもせず暮らしているため、とてもカッコいいとは言えない。
スカーレットが好きなのは推しのような短髪の切りそろえたカッコいい髪形なのに、それから夫は外れていた。
夫が私のことを溺愛してくれているのは感謝している。
でも、それでもスカーレットが夫に不満を持ってしまうのは仕方がないことだ。
(別に推しに成れって言っているわけじゃなく、ちょっとは外見に気を使ってほしいだけなのに)
スカーレットはそれが叶わない願いを知りながら、扉を開けた。
そこにはいつもの冴えない夫の姿があるはずだった。
しかし、違ったのだ。
「えっ! なんでここに推しのカムイくんが!」
目のまえには先ほどまで押していた推しがそこにはいたのだ。髪形はいつの間にか切ったのか、短く切りそろえられており、今までよく見ていなかった彼の顔の全貌が明らかになっている。
(本当にグレイなの? それにしてはイケメン過ぎない?)
「スカーレット。今日は伝えたいことがあってきた」
「うん」
その伝えたいことと言うのが何なのかを一瞬で理解する。
「実は僕は、……いや、俺はカムイって言う名前でアイドルとして活動しているんだよ」
「うん。その姿を見れば分かるよ」
(まさか! まさか、私の夫が私の推しのカムイくんだったなんて!」
「うふふふふ。グレイ、いや、カムイくんがうちの中にいる」
こんなに幸せなことがあるのだろうか、会っていいのだろうか?
もしそうだとしたらスカーレットは本当に幸せな人間かもしれなかった。
(おっと。そうだとしたら確認しないと!)
「ねえ、グレイ!」
「なに?」
「もういいかい?」
「君に決めた!」
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
(本物だ! 本物だ!)
スカーレットは歓喜した。
(私の夫が本物のカムイくんだ!)
「ちょっと、待ってて」
(今は推し活の途中。そして、カムイくんの推し活をしている姿をあんまりグレイに見せたくなのよね)
カムイくんというのは人気アイドルグループのトップ的な存在での男の子であり、今一番影響力があると言って問題ないと思う。
ファンがいう「もういいかい?」というセリフの後の決め台詞の「君に決めた!」というセリフはライブでとても盛り上がる言葉だ。
推しを押すということは全ての女性がしている行為と言って問題ないと思う。人生に彩を与えてくれる素晴らしい行動が推し活なのだ。
だけど、それを夫であるグレイに見せるのはまた別だ。
たとえば、夫がグラビアアイドルを推しにしていたらスカーレットはきっと嫉妬していると思う。それと同じでスカーレットが夫以外の男を好きなんて知られたらきっと夫はショックを受けるだろう。
推しも好きだけど、夫も好きだから推しであるカムイくんのことは出来るだけばれないようにしていた。
いそいで推しのグッズを片付けて、ドアを開ける。
(グレイももうちょっとカッコよかったらいいのにな)
そんなことを考えるのは失礼だろうか。グレイは髪の毛を伸ばして、ろくに整えもせず暮らしているため、とてもカッコいいとは言えない。
スカーレットが好きなのは推しのような短髪の切りそろえたカッコいい髪形なのに、それから夫は外れていた。
夫が私のことを溺愛してくれているのは感謝している。
でも、それでもスカーレットが夫に不満を持ってしまうのは仕方がないことだ。
(別に推しに成れって言っているわけじゃなく、ちょっとは外見に気を使ってほしいだけなのに)
スカーレットはそれが叶わない願いを知りながら、扉を開けた。
そこにはいつもの冴えない夫の姿があるはずだった。
しかし、違ったのだ。
「えっ! なんでここに推しのカムイくんが!」
目のまえには先ほどまで押していた推しがそこにはいたのだ。髪形はいつの間にか切ったのか、短く切りそろえられており、今までよく見ていなかった彼の顔の全貌が明らかになっている。
(本当にグレイなの? それにしてはイケメン過ぎない?)
「スカーレット。今日は伝えたいことがあってきた」
「うん」
その伝えたいことと言うのが何なのかを一瞬で理解する。
「実は僕は、……いや、俺はカムイって言う名前でアイドルとして活動しているんだよ」
「うん。その姿を見れば分かるよ」
(まさか! まさか、私の夫が私の推しのカムイくんだったなんて!」
「うふふふふ。グレイ、いや、カムイくんがうちの中にいる」
こんなに幸せなことがあるのだろうか、会っていいのだろうか?
もしそうだとしたらスカーレットは本当に幸せな人間かもしれなかった。
(おっと。そうだとしたら確認しないと!)
「ねえ、グレイ!」
「なに?」
「もういいかい?」
「君に決めた!」
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
(本物だ! 本物だ!)
スカーレットは歓喜した。
(私の夫が本物のカムイくんだ!)
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