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最終決戦②
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今の所、戦況は航たちが押している。
だがまだ油断は出来ない。いくらエネルギー源を絶ったとは言え、ビシャールが強いことには変わりない。ビシャールが繰り出す一撃は重い。それをなんとか躱しながら攻撃を入れていく。
「ブラボ!ビシャールの邪魔をして!」
「ぎぃ!」
ブラボの長い舌がビシャールの体を捕らえる。
その隙に航とホムラが攻撃を入れる。
「アイスメイジ、凍らせて!」
指示を出しながらクランニ(平介)も弓矢を番える。この弓にしてから攻撃力が段違いに上がっていた。
「く、生意気な!!こうなれば!」
ビシャールがぐぐぐ、と巨大化していく。体が硬くなっていた。
「攻撃が入らない?!」
ラタとグランフレアもビシャールの巨大化に驚いているようだ。
「ふはは。龍などこうしてくれる!!」
がしぃ、とビシャールがラタを手で掴む。そしてギリリと締め上げた。
「ラタ!!この!やめろ!!」
「愚かな人間よ。俺に屈服しろ!!」
どおん、とビシャールに向かって飛んできたのは巨大な火球だ。ビシャールはそれをもろに食らう。
「悪い!遅くなったな!」
「クレナイさん?!」
赤い龍の両隣に緑の龍が2体いる。ハルタとイサヤだ。
「お前たち、随分強くなったな。洞窟の武器も手に入れていたか」
はっはっは、とクレナイが豪快に笑う。
「お前ら許さんぞ!!!」
ビシャールはいよいよ切羽詰まってきているらしい。攻撃が荒く激しくなった。
航とホムラはそれを躱して、斬撃を加え続ける。
平介も諦めていない。新たにタイムを召喚している。
「タイム!俺たちの時間を早めて!」
タイムが杖を振る。それだけで随分違うのだ。
平介は再び矢を番えた。
ラタもダメージを食らっているが、まだ戦う気満々だ。風を起こしビシャールの視界を奪っている。グランフレアも火球をビシャールにぶつけ続けている。
そしてその時は来た。ビシャールがとうとう息絶えたのだ。ズズンと大きな音を立てて、ビシャールが倒れた。
「たお…した?」
「やった!!平介!やったぞ!」
天上界にあったビシャールの肉塊が消えていく。
人々は手を取り合い喜び合った。
✢
「この度は世界を助けてくれたこと本当に感謝する」
航と平介たちはルールー王城で表彰されている。
改めて表彰となると照れくさいが、素直に受け取ることにした。
「先輩、賞状嬉しいですね」
「あぁ、賞状なんて小学生以来だよ」
2人は一旦ゲームを切り上げることにした。今は朝の七時だ。結局徹夜でゲームをやってしまった。
「何か食うか」
「お腹空きましたもんね。オムライスは?」
「ああ、そうしようか。洗い物なら任せてくれ」
「承知しました」
2人は朝食を取り、少し休むことにした。
だがまだ油断は出来ない。いくらエネルギー源を絶ったとは言え、ビシャールが強いことには変わりない。ビシャールが繰り出す一撃は重い。それをなんとか躱しながら攻撃を入れていく。
「ブラボ!ビシャールの邪魔をして!」
「ぎぃ!」
ブラボの長い舌がビシャールの体を捕らえる。
その隙に航とホムラが攻撃を入れる。
「アイスメイジ、凍らせて!」
指示を出しながらクランニ(平介)も弓矢を番える。この弓にしてから攻撃力が段違いに上がっていた。
「く、生意気な!!こうなれば!」
ビシャールがぐぐぐ、と巨大化していく。体が硬くなっていた。
「攻撃が入らない?!」
ラタとグランフレアもビシャールの巨大化に驚いているようだ。
「ふはは。龍などこうしてくれる!!」
がしぃ、とビシャールがラタを手で掴む。そしてギリリと締め上げた。
「ラタ!!この!やめろ!!」
「愚かな人間よ。俺に屈服しろ!!」
どおん、とビシャールに向かって飛んできたのは巨大な火球だ。ビシャールはそれをもろに食らう。
「悪い!遅くなったな!」
「クレナイさん?!」
赤い龍の両隣に緑の龍が2体いる。ハルタとイサヤだ。
「お前たち、随分強くなったな。洞窟の武器も手に入れていたか」
はっはっは、とクレナイが豪快に笑う。
「お前ら許さんぞ!!!」
ビシャールはいよいよ切羽詰まってきているらしい。攻撃が荒く激しくなった。
航とホムラはそれを躱して、斬撃を加え続ける。
平介も諦めていない。新たにタイムを召喚している。
「タイム!俺たちの時間を早めて!」
タイムが杖を振る。それだけで随分違うのだ。
平介は再び矢を番えた。
ラタもダメージを食らっているが、まだ戦う気満々だ。風を起こしビシャールの視界を奪っている。グランフレアも火球をビシャールにぶつけ続けている。
そしてその時は来た。ビシャールがとうとう息絶えたのだ。ズズンと大きな音を立てて、ビシャールが倒れた。
「たお…した?」
「やった!!平介!やったぞ!」
天上界にあったビシャールの肉塊が消えていく。
人々は手を取り合い喜び合った。
✢
「この度は世界を助けてくれたこと本当に感謝する」
航と平介たちはルールー王城で表彰されている。
改めて表彰となると照れくさいが、素直に受け取ることにした。
「先輩、賞状嬉しいですね」
「あぁ、賞状なんて小学生以来だよ」
2人は一旦ゲームを切り上げることにした。今は朝の七時だ。結局徹夜でゲームをやってしまった。
「何か食うか」
「お腹空きましたもんね。オムライスは?」
「ああ、そうしようか。洗い物なら任せてくれ」
「承知しました」
2人は朝食を取り、少し休むことにした。
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