上 下
15 / 18
三章・具材ゴロゴロミートソーススパゲティ

バスタイム

しおりを挟む
「んぁっ…つ…ンん!!」

炎さんと二人でお風呂に入るとなったら、こうなることは分かりきっている。

「あ…ゃ!!」

僕は何度目かもう分からない吐精をした。気持ちよすぎて、頭がバカになりそうだ。

「カルマ、好きだよ」

「…っ!!」

炎さんにそう耳元で囁かれてはたまらない。炎さんがトン、と僕の下腹部を指で突いた。

「今日はここに入りたい」

「ぁ…」

それが何を意味するのか、僕にだって分かっている。

「うん、する」

「痛くしないよう気を付けよう」

炎さんの首に抱きつく形で、僕は膝立ちになった。怖いな。
ぎゅっと炎さんにしがみつくと、優しく背中を撫でられる。

「カルマ、大丈夫。力を抜け」

「ん」

炎さんの指が奥に押し入ってきて驚いた。指だけでこんなに苦しいなんて。

「わ、うぁっ!!」

「カルマ、痛いか?」

「ううん、苦しいの」

「そうか。少しずつ解すから」

くにくにと中を探られるように指が蠢いて、なんだか変な感じだな。
でもその変な感じに声が出てしまう。これが感じるってこと?

「ン!んん!!」

「カルマ、だんだんナカが柔らかくなってきたぞ」

「ぁ…炎さんの指好き…」

「あぁ、分かるよ」

炎さんが指をゆっくり引き抜いた。やっと炎さんと繋がれるんだ。

「カルマ、挿れるからな」

「ん、大丈夫だよ」

炎さんが押し入ってくる。その圧迫感に僕は驚いて、思わず呻いていた。

「ひっ…あぁあ!!」

「大丈夫だ、カルマ。慣れるまで気を付ける」

炎さんも苦しそうだ。僕の為に堪えてくれている。涙がつう、と溢れてきた。

「痛いか?」

「平気だよ、だって炎さんのことが大好きだから」

「カルマ、好きだよ」

ちゅう、と唇にキスされたらなんだかホッとして、僕は炎さんにしがみついた。

「カルマ、動くぞ」

「あっ…つあ…!あぁっ!!」

奥を擦られる感覚が慣れなくて、つい悲鳴を上げてしまう。僕、本当にここで気持ちよくなれるのかな?
スマートフォンで調べたらあっさり気持ちよくなれるみたいなことが書かれていたのに。知識と実践ってやっぱり別物なんだな。

「あ!!あぁっ!!」

僕はもうただ喘ぐので精一杯だった。炎さんが気持ちいいのかも分からない。

「カルマ、カルマ…!」

「あ、炎さん!すきっ!すきだから!」

もう何を言っているのか訳がわからない。でも多分、同時に達していた。

「カルマ、おいで」

僕は渋々椅子に座った。どうやら後処理が必要らしい。
炎さんが優しくお尻を洗ってくれた。

「次からは自分で出来るから」

恥ずかしくなってそう言ったら寂しそうに笑われた。

「カルマもどんどん成長していくんだな」

「可愛くなくなる?」

「いや、カルマは可愛いままだよ」

炎さんがそう言って笑ってくれたから、僕はホッとして彼に抱き着いたんだ。
しおりを挟む

処理中です...