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小川さんのピンチ①
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◆
お祭りが近づいた八月のある日、商店街に向かっていると二人の女の子が僕を見つけ何やらひそひそと話し合っている。見れば長田さんの取り巻きの女の子たちだ。
一人の女の子が僕を見つけて近づいてきた。清田さんだ。
「村上くん、小川さんがピンチらしいわよ」
長田さんの髪型を真似ているのだろうか?・・でも似合っていない。
「なんでや?」
「知りたかったら駄菓子屋に行ってみたら」
小川さんのピンチを何でわざわざ僕に伝えるのか?
でも考えるより先に僕の足は駄菓子屋に向かって駆け出していた。
駄菓子屋の前に数人のおばさんが集まっている。いやな予感が込み上げてきた。
僕はおばさんたちの間をすり抜けて中に入った。
「あの、ですから、その袋の中を見せてください」
消え入りそうな泣き出しそうな小さな声を僕は最初にとらえた。
中年のおばさんの太い腕には大きな買い物袋が通されている。
小川さんはレジの前に立っていた。いつものワンピース姿だった。
「ちょっと、あんたっ、この子がこの中に入れたって言うのっ!」
小太りの中年のおばさんが大きな声を出す。
僕は小川さんが大きな声が苦手なことを思いだした。
「わ、わたし、確かに見たんです」小川さんの声が震えている。
おばさんのスカートに幼い子供がしがみついている。
その後ろにいるおばさんたちはひそひそ声で話し合っている。
「いやあねえ、濡れ衣なんじゃないの?」とか「あの子、まだ小学生よ。あんな子、働かせてるのかしら?」「あら、あの子、あそこの家の子じゃないの」
僕には何もできない。
おばさんたちの会話を聞きながら、全部をまとめ上げて何かを言うことはできない。僕はまだほんの子供だからだ。
「ね、ピンチでしょう?」
僕は頷いた。
いつのまにか後ろにあとから来た清田さんがいた。
清田さんとそのあとに続いて来た八木さんは何よりも面白そうに見ている。
八木さんも長田さんの服を真似ようとしているようだけれど、長田さんとは比べ物にならないくらい安そうな服だ。服に全く興味のない僕でもわかる。
人の価値って、その人のどこを見て判断するのだろうか?
「私、困るんです。おばあちゃんに怒られるから」
小川さんの頭の中にもいろんなことあるのだろう。僕なんかよりもずっと。
「警察に言ったりしません。返してもらうだけでいいんです」
小川さんの一言でおばさんたちがざわついたのがわかった。
「ちょっと、あんた、人を泥棒扱いする気!」
中年のおばさんは他のおばさんたちにも理解を求めるかのように目配せをする。他のおばさんたちまで小川さんににじり寄りだす。
放っておけば小川さんは大人たちに取り囲まれる。
「おばさんが泥棒とは言っていません。お、お子さんが・・」
もう時間の問題だろう。小川さんはこれ以上話すことはできない。
「な、なにをっ・・うちの子が、なにをっ!」
中年のおばさんの声が怒りに震えているのがわかる。
「袋の中を見せてくれるだけでいいんです。それだけで・・」
もうこれ以上しゃべらなくていいのに、こんな所、逃げ出せばいいのに。
「悠子っ!」
そこにいる誰の声よりも大きな声が突然、届いた。
いつの間に店の中に入ってきたのか、香山さんが血相を変えて立っている。
「仁美ちゃん・・」
この世でこんなに安心する言葉があるのだろうか、と思えるくらい小川さんは安心した表情を浮かべた。
「悠子、いくわよっ」
香山さんはずかずかと店内に入り小川さんの手を取り店の外に連れ出そうとした。
「ちょっとあなたには関係ないでしょっ、あなた、どこの子っ?」
中年のおばさんが香山さんを制するように言った。このままでは自分の子供が泥棒扱いで終わってしまうからだろう。
「悠子は間違ったことは言いませんからっ!」香山さんは大きな声でおばさんに言い返す。
「私はこの子にまだ話があるんや。話は終わってへん」
このおばさんは小学生の女の子相手にこれ以上何の話をするというのだろうか。
「そうや、あんたの親、ここに呼んできいや」おばさんは小川さんを睨みつけた。
それは小川さんにとって残酷な言葉に思えた。
「ちょっとサトウさん、この子の親ってたぶん」後ろのおばさんの言葉に「ふーん、そういうことかいな」と勝手に理解したように気味悪い笑みを浮かべた。
「悠子、もうええから行こっ」
香山さんはおばさんの存在を無視したように小川さんに言い続ける。
「私、店から出てったら、おばあちゃんに怒られる・・」
香山さんが小川さんの手を強く引っ張っているのに小川さんは動こうとしない。両足を強く踏ん張らせている。
香山さん、あんまり小川さんの手を引っ張ると絆創膏が取れてしまう。
「おばあちゃんの方やないやろ。本当はお母さんに怒られるのがイヤなんやろっ」
一瞬、小川さんの表情がこわばった。
「仁美ちゃん、それは言わん約束や・・」
足を踏ん張らせている小川さんの力が弱まった。
「やっぱりねえ、あそこの子やわ」後ろでおばさんたちが納得したように言った。
そんなことばかり言ってないでこの状況をなんとかしてくれよ、大人だろ?
さっきよりも多くのおばさんたちが店内に入り込んでいる。
あんたち客じゃないだろ、何か買うのか?
「こ、これ、くれ!」
僕は置いてあった駄菓子を二、三個適当に手に取って勢いよくレジに向い、レジの前のテーブルの上に置いた。
僕の声にも、目の前に置かれた駄菓子にも、驚き慌てたように小川さんはレジを叩きだした。
レジの数字を見て「しまった、高いのを取ってしまった」と僕は後悔した。
小川さんの手を離してぽかんとしている香山さんを無視してお金を払うと「くじ、一回引かせて」と僕は小川さんに言った。財布が空になってしまった。
「は、はい」小川さんはくじの入った箱を僕に差し出して「どうぞ引いてください」と言った。
僕は箱の中に手を突っ込み、時間をかけて紙切れを選びだしだ。
その様子をうしろでみんな見ていた。汗が箱の中に滴り落ちる。
気の遠くなるような時間が過ぎていった。
その間、僕の頭には叔母さんと行ったプールのちゃぷちゃぷと揺れる水の音が聞こえていた。
その音を聞いていると叔母さんが傍にいるような気がして安心した。周囲の人の視線やざわめきも気にならなくなった。
まるで叔母さんに手をひかれプールに浮かんでいるようだった。
「これでええ、これ何等なん?」僕は一枚のくじの紙切れを小川さんに渡した。
僕の声をみんな待っていたようだった。その声に誰もがほっとしたように思えた。
小川さんは紙切れを広げると「当たりです、3等です」と言った。
また3等だ・・
小川さんは3等のお買い物券を僕に渡すと「次回からこの店で10円分のお買い物券として使えます」叔母さんに言ったときと同じようなセリフをちゃんと言った。
だけど、その声は微かに震えていた。
そうこうしているうちに当事者のおばさんが子供を連れて店の外に出ようとしていた。 周りのおばさんたちの数も減り清田さんと八木さんはもうとっくにいなかった。
あいつら学校でこの話を広めないだろうな。
最後の一人のおばさんが帰り際に香山さんに「ほな、お父さんによろしう言うとってな」と言って立ち去った。
香山さんはその言葉を快くは聞いていないようだった。
子供が母親の袋の中にお菓子を入れたのかどうか、もうそんなことはどうでもよくなったのだろうか。
お祭りが近づいた八月のある日、商店街に向かっていると二人の女の子が僕を見つけ何やらひそひそと話し合っている。見れば長田さんの取り巻きの女の子たちだ。
一人の女の子が僕を見つけて近づいてきた。清田さんだ。
「村上くん、小川さんがピンチらしいわよ」
長田さんの髪型を真似ているのだろうか?・・でも似合っていない。
「なんでや?」
「知りたかったら駄菓子屋に行ってみたら」
小川さんのピンチを何でわざわざ僕に伝えるのか?
でも考えるより先に僕の足は駄菓子屋に向かって駆け出していた。
駄菓子屋の前に数人のおばさんが集まっている。いやな予感が込み上げてきた。
僕はおばさんたちの間をすり抜けて中に入った。
「あの、ですから、その袋の中を見せてください」
消え入りそうな泣き出しそうな小さな声を僕は最初にとらえた。
中年のおばさんの太い腕には大きな買い物袋が通されている。
小川さんはレジの前に立っていた。いつものワンピース姿だった。
「ちょっと、あんたっ、この子がこの中に入れたって言うのっ!」
小太りの中年のおばさんが大きな声を出す。
僕は小川さんが大きな声が苦手なことを思いだした。
「わ、わたし、確かに見たんです」小川さんの声が震えている。
おばさんのスカートに幼い子供がしがみついている。
その後ろにいるおばさんたちはひそひそ声で話し合っている。
「いやあねえ、濡れ衣なんじゃないの?」とか「あの子、まだ小学生よ。あんな子、働かせてるのかしら?」「あら、あの子、あそこの家の子じゃないの」
僕には何もできない。
おばさんたちの会話を聞きながら、全部をまとめ上げて何かを言うことはできない。僕はまだほんの子供だからだ。
「ね、ピンチでしょう?」
僕は頷いた。
いつのまにか後ろにあとから来た清田さんがいた。
清田さんとそのあとに続いて来た八木さんは何よりも面白そうに見ている。
八木さんも長田さんの服を真似ようとしているようだけれど、長田さんとは比べ物にならないくらい安そうな服だ。服に全く興味のない僕でもわかる。
人の価値って、その人のどこを見て判断するのだろうか?
「私、困るんです。おばあちゃんに怒られるから」
小川さんの頭の中にもいろんなことあるのだろう。僕なんかよりもずっと。
「警察に言ったりしません。返してもらうだけでいいんです」
小川さんの一言でおばさんたちがざわついたのがわかった。
「ちょっと、あんた、人を泥棒扱いする気!」
中年のおばさんは他のおばさんたちにも理解を求めるかのように目配せをする。他のおばさんたちまで小川さんににじり寄りだす。
放っておけば小川さんは大人たちに取り囲まれる。
「おばさんが泥棒とは言っていません。お、お子さんが・・」
もう時間の問題だろう。小川さんはこれ以上話すことはできない。
「な、なにをっ・・うちの子が、なにをっ!」
中年のおばさんの声が怒りに震えているのがわかる。
「袋の中を見せてくれるだけでいいんです。それだけで・・」
もうこれ以上しゃべらなくていいのに、こんな所、逃げ出せばいいのに。
「悠子っ!」
そこにいる誰の声よりも大きな声が突然、届いた。
いつの間に店の中に入ってきたのか、香山さんが血相を変えて立っている。
「仁美ちゃん・・」
この世でこんなに安心する言葉があるのだろうか、と思えるくらい小川さんは安心した表情を浮かべた。
「悠子、いくわよっ」
香山さんはずかずかと店内に入り小川さんの手を取り店の外に連れ出そうとした。
「ちょっとあなたには関係ないでしょっ、あなた、どこの子っ?」
中年のおばさんが香山さんを制するように言った。このままでは自分の子供が泥棒扱いで終わってしまうからだろう。
「悠子は間違ったことは言いませんからっ!」香山さんは大きな声でおばさんに言い返す。
「私はこの子にまだ話があるんや。話は終わってへん」
このおばさんは小学生の女の子相手にこれ以上何の話をするというのだろうか。
「そうや、あんたの親、ここに呼んできいや」おばさんは小川さんを睨みつけた。
それは小川さんにとって残酷な言葉に思えた。
「ちょっとサトウさん、この子の親ってたぶん」後ろのおばさんの言葉に「ふーん、そういうことかいな」と勝手に理解したように気味悪い笑みを浮かべた。
「悠子、もうええから行こっ」
香山さんはおばさんの存在を無視したように小川さんに言い続ける。
「私、店から出てったら、おばあちゃんに怒られる・・」
香山さんが小川さんの手を強く引っ張っているのに小川さんは動こうとしない。両足を強く踏ん張らせている。
香山さん、あんまり小川さんの手を引っ張ると絆創膏が取れてしまう。
「おばあちゃんの方やないやろ。本当はお母さんに怒られるのがイヤなんやろっ」
一瞬、小川さんの表情がこわばった。
「仁美ちゃん、それは言わん約束や・・」
足を踏ん張らせている小川さんの力が弱まった。
「やっぱりねえ、あそこの子やわ」後ろでおばさんたちが納得したように言った。
そんなことばかり言ってないでこの状況をなんとかしてくれよ、大人だろ?
さっきよりも多くのおばさんたちが店内に入り込んでいる。
あんたち客じゃないだろ、何か買うのか?
「こ、これ、くれ!」
僕は置いてあった駄菓子を二、三個適当に手に取って勢いよくレジに向い、レジの前のテーブルの上に置いた。
僕の声にも、目の前に置かれた駄菓子にも、驚き慌てたように小川さんはレジを叩きだした。
レジの数字を見て「しまった、高いのを取ってしまった」と僕は後悔した。
小川さんの手を離してぽかんとしている香山さんを無視してお金を払うと「くじ、一回引かせて」と僕は小川さんに言った。財布が空になってしまった。
「は、はい」小川さんはくじの入った箱を僕に差し出して「どうぞ引いてください」と言った。
僕は箱の中に手を突っ込み、時間をかけて紙切れを選びだしだ。
その様子をうしろでみんな見ていた。汗が箱の中に滴り落ちる。
気の遠くなるような時間が過ぎていった。
その間、僕の頭には叔母さんと行ったプールのちゃぷちゃぷと揺れる水の音が聞こえていた。
その音を聞いていると叔母さんが傍にいるような気がして安心した。周囲の人の視線やざわめきも気にならなくなった。
まるで叔母さんに手をひかれプールに浮かんでいるようだった。
「これでええ、これ何等なん?」僕は一枚のくじの紙切れを小川さんに渡した。
僕の声をみんな待っていたようだった。その声に誰もがほっとしたように思えた。
小川さんは紙切れを広げると「当たりです、3等です」と言った。
また3等だ・・
小川さんは3等のお買い物券を僕に渡すと「次回からこの店で10円分のお買い物券として使えます」叔母さんに言ったときと同じようなセリフをちゃんと言った。
だけど、その声は微かに震えていた。
そうこうしているうちに当事者のおばさんが子供を連れて店の外に出ようとしていた。 周りのおばさんたちの数も減り清田さんと八木さんはもうとっくにいなかった。
あいつら学校でこの話を広めないだろうな。
最後の一人のおばさんが帰り際に香山さんに「ほな、お父さんによろしう言うとってな」と言って立ち去った。
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