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梅村香子

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日常編

魅惑の蜜にご用心2

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緩く一つに結われた赤茶色の髪に、男らしい太めの眉。
その下にある鳶色とびいろの瞳が、じっとこちらを見つめてきて、僕はぎこちなく微笑んだ。
客間のテーブルをはさんで正面に座るダニロ・バッツィーニ伯爵は、相変わらず色気の圧力がすごかった。

「本日は、謁見をお受けくださり、本当にありがとうございます。喜びのあまり、昨夜は、なかなか寝つけませんでした」
「……僕に会うのに、そんなに期待をされてしまうと、困ってしまいますね」

朝食後、予定より早い時間から始まった、バッツィーニ伯爵との謁見。
僕は、背後からピリピリとした空気を感じながら、最初の挨拶に応じていた。

「困惑なさったお顔も、とても魅力的でいらっしゃるので、もっと困らせたくなりますね。可愛い……」
「はは……」

お願いだから、チャラチャラしたこと言わないでよっ!!
フレッドの顔が、能面みたいになっちゃうからぁっ!!!

心の中での必死な願いも空しく、伯爵は饒舌じょうぜつに甘い言葉をつむぎだしていく。

「このところ、殿下への賛辞を聞かぬ日はありません。皆が頭を悩ませていた嫌がらせに、終止符を打ってくださり。進水式では、身をていして第二の火付けを阻止なさって……。この地に降り立ったのは、オーディベルグの使いなどより、よほど聡明で尊い御方だったと誰もが喜び、殿下に少しでもお目通りしたいと望んでいる者ばかりです。そんな中で、私は謁見のお時間をいただいて……。しばらくは、優越感に高笑いが止まらなくなりそうです」
「伯爵……。話が、その……大魚になっていると思います」

あまりに大げさな話の内容に、いつしかの伯爵の言葉を引用すると、彼は軽やかに笑った。

「殿下は、周囲の人間を楽しい気分にさせるのがお得意ですね。ラオネス公が、殿下のことを胸を張って自慢されるお気持ちが、よく分かります」
「兄上は、そんなに僕のことを話しているのですか?」

僕のことをよく思ってくれるのは嬉しいけど、自慢されていると聞くと、少々気恥ずかしい。

「ええ。皆も殿下についてのお話を聞きたがっていますしね。ラオネス公は、いつも嬉しそうに話していらっしゃいますよ」

そう言って、伯爵は笑みを深めた。

「そんな魅力溢れる殿下に、今日は内密なご相談がございまして……」
「相談……?」

嫌な予感がする……。

「どうか、お人払いをしていただけませんか?」

わっ、来た……!

僕は、伯爵のお願いに、顔を強張らせそうになった。

人払いの願いを、前回は断った。
今回も断りたいところだけど……。
隣国の王弟だと知ったからには、断りにくい。
これで断れば、レナルレの王弟は、信頼に値しないと言っているようなものだし……。

「……分かりました」

僕は悩んだ末に、背後にいるフレデリクとエヴァンに、退室の合図をした。

「ありがとうございます」

嬉しそうな伯爵の声と共に、エヴァンが静かに部屋を出ていく。

そして――……

ああ……フレッドが退室しないっ……!

背後から動かない騎士の気配。

「フレデリク……退室を」

もう一度、促すと、無言で不服をめいっぱい主張しながら、部屋を後にしていった。
きっと、苦虫を噛み潰したような顔をして、廊下で待機しているに違いない。

「テュレンヌ卿は、殿下と私を二人きりにするのは、反対のようですね」
「……彼はとても忠義に篤い騎士ですから。ラオネスでは、色々と危険な目に遭ってしまったので、警戒心を強めているのですよ。お気に障られましたか?」
「いいえ。決して、そのようなことは……。全幅の信頼を寄せられる側近がおられて、非常に羨ましいです。責任のある立場になり、名が広まれば広まるほど、心から信頼できる人間を見つけるのは難しいですから」

伯爵は紅茶で口内をさっと潤すと、言葉を続けた。

「信頼していた人間に金銭を持ち逃げされた、なんて話は、よく聞きます。そういった者たちのほとんどは、金銭的損失もですが、心を許していた相手に背かれたことに、ひどく胸を痛めています。知人には、人間不信におちいった者もいました」
「そうでしょうね……」

大切に思っている人に背かれた時の心の傷はどれほどのものか。
それが容易に立ち直れるものではないことは、僕もよく分かっている。

「兄も、信頼できる者が少ないようで、苦労していると聞きます」

んん? 伯爵のお兄さんってことは――

「それは……レナルレの国王陛下のお話ですか?」
「ええ。実は、今日の相談は、そのことについてなのですよ」

ええ? 国王が絡んでいる話を、僕が聞いていいの!?

「あの……僕は伯爵の相談に乗れるほどの人間ではありません。国王陛下が関わっておられる事柄ならば尚更です。誰か別の――」
「私が殿下に聞いていただきたいのです。聞き流してくださって構いませんから。どうか、お願いします」

鳶色の目から放たれる強い眼力に、否定の言葉がつむげなくなる。

「わ、分かりました……。お話を聞くだけなら……」

困惑気味の僕に、伯爵は穏やかな表情を浮かべて、礼を言った。

「私の兄……レナルレの国王は、信頼の置ける側近が見つからないと、少し前から悩んでいました。国政が安定している貴国とは違い、我が国は派閥争いが激しく、宮廷内では、国王とはいえ、油断ができない状態が続いています。足元をすくおうと近づいてくる者たちばかりが目につき、兄はかなり疲弊しているようで……とうとう、私に城へ来ないかと誘いをかけてくるようになりました。側近として、私を迎えたいということでしょう。もし、それが実現すれば、周囲の反発を抑えるために、私に王家の血が流れていることを、公表する流れになると思います」

ち、ちょっと待ってよっ!!!!!
そんなプライベートでデリケートでセンシティブなことを、たいして仲良くもない隣国の王子に話すってどうなのさ!?
情報管理能力がおかしいって!!!!!

「私を信頼に足る人間だと評価してくれるのは嬉しいのです。兄の期待に応えたいという気持ちもあるのですが、正直、誘いに乗るべきか、ずっと迷っていまして」
「そう、なん……ですか……」

僕は、どう返事をしたらいいか、分からなかった。

「……伯爵の進退に関わるような大事な局面で、僕のような未熟者は、何も言えませんよ」
「ああ。お優しい殿下を悩ませてしまいましたね。では、殿下なら、どうされますか?」
「え?」
「殿下が、私の立場なら……誘いを受けますか?」
「僕なら……?」

悩ませてしまったと言いながら、悩ましい疑問を投げかけてくるのは、やめてくれるかなぁ~~~~!!
聞き流していいって嘘じゃんか!!!

「えっと……」

僕がもし、国王の弟であることを隠している伯爵で、兄から、城に来て協力してくれないかと頼まれたら――
考えるだけで胃がキリキリしてくるな……。

「僕なら、断ると思います……」

伯爵が、わずかに目を見開いた。

「殿下ならば、よくお分かりでしょうが、城では、現状よりも豊かで贅沢な生活が保証されていますよ。王弟の身分を明かせば、大きな権力を手にすることも、できるかもしれない」
「……王子である僕が言うのはおかしいかもしれませんけど、過分な富や身分が、必ずしも人生を豊かにするとは限らないと思います。現状に大きな不満がないのなら、僕は今のままで充分です。兄からの信頼に応えたい気持ちもありますが、争いの絶えない宮廷の中で側近を務めるのは、僕にとって荷が重いですから。逆に迷惑をかけてしまうことでしょう」
「なるほど……」

伯爵は、鳶色の目を満足気に細めて、口角をあげた。

「殿下は、私が考えていた以上に聡明な御方ですね。ご自分をしっかりと俯瞰ふかんして、揺るぎない人生観をお持ちでいらっしゃる。確かに、私も過分な富や身分は不要な性質たちです。生き馬の目を抜くような人々の集う宮廷では、呼吸さえままならなくなりそうですしね。兄には悪いですが、断りを入れようと思います」

びっくりする暇もないぐらいの即決だった。

「貴重なご意見をありがとうございました」
「バッツィーニ伯爵……」

僕は、じとっとした視線を、色男に向けた。

「その様子からすると、最初から、お断りするつもりだったのではないですか? 悩みだということにして、僕を試したのでしょう?」

僕の言葉で、すぐに気持ちが固まるのは不自然だ。
きっと、僕がどう答えるか試したのだろう。
第三王子の人となりを見たかったのだ。

「まさかっ。殿下を試すだなんて、失礼な真似はしませんよ。迷っていたのは事実です。殿下のお考えには、背中を押していただけました」

大げさな仕草で否定する伯爵。

「そして、殿下の心根に改めて魅了されました。実に……私好みです」

はぁっ!?!?
好み?????
今の会話で、どうやったら僕が伯爵の好みになるのさ!?!?

「僕をからかって遊ぶのはやめてくださいね」
「私は、殿下とお近づきになりたいだけですよ」

伯爵が、にっこりと色気たっぷりに笑う。

「そういえば、忘れておりましたが。今日は謁見の御礼も兼ねて、お近づきの印を持ってまいりましたので、お受け取りいただきたく存じます」

そう言って、彼は懐から小さな瓶を取り出した。

「これは……?」
「アムネブの蜜です。ご存知ではないですか?」
「はい……。初めて聞きました。蜜ということは、蜂蜜ですか?」
「ええ。大陸中央部にある、アムネブという山岳地帯だけで採れる、希少な蜂蜜です」

僕はテーブルの上に置かれた瓶を見つめた。
小ぶりな香水瓶ぐらいの大きさで、蜂蜜の容器にしては、随分と小さい気がする。
それだけ、希少だということだろう。

「この蜂蜜は、ただ希少というだけではありません。食べると、ほどよい酩酊感を得られるというもので」
「え……」

どっかで聞いたことのある話に、僕は顔を引きつらせた。

「大丈夫ですよ。リーフェとは違って、依存性はありませんので、ご安心ください。食べ続けることで、心身がむしばまれるようなことは一切ありません。そういった危険性がなく、気持ちよい酩酊感を楽しめるので、大陸中央部の王侯貴族からは、非常に人気のようですよ。この辺りでは入手しづらい珍しい品ですので、是非とも、ご賞味いただきたいと思いまして。殿下は、大の蜂蜜好きとお伺いしていますし」

誰から聞いたんだ。僕が蜂蜜好きって。

何ともあやしいものだが、珍しくて人気だと聞くと、興味がわいてくる。

それに、どんなものにしろ、贈り物は拒否できないし……。

王侯貴族間での贈り物は、断ると失礼になる。
相手の地位が高ければ、尚更だ。

「……そんな希少なものをいただいてしまっていいのですか?」
「殿下に、召し上がっていただきたくて入手したのですから。なんでも、一度食べたら忘れられない味らしく、世界一の蜂蜜と言われているようですよ」
「世界一……」

そこまで言われるということは、とんでもなくおいしいに違いない。

うう……どんな味がするのか、気になっちゃうな……。

「伯爵は、口にしたことがあるのですか?」
「はい。遠い昔に一度だけですが。ごく少量だったので、効果や味を、しっかりと感じることはできませんでした」

伯爵は小瓶を手に取ると、僕に微笑みかけた。

「殿下が口にされるものは、お毒見が必要でしょうから、少しだけ私がいただいてみますね」

小瓶が傾けられ、黄金色の蜜がとろりと姿を現した。
少量のそれは、伯爵が飲んでいる紅茶に、時間をかけて落ちていく。

「これぐらいの量だと、ほとんど体に影響はないと思いますので」

紅茶をスプーンでかき混ぜると、伯爵は優雅な仕草で、ゆっくりとカップを空にした。

「……さすがは世界一と言われるだけあって、口内に広がる濃厚な香りが素晴らしいですね」
「……やはり、世界で一番おいしいのですか?」
「ええ。すぐにお味見を、と申し上げたいところですが、ここで殿下が酩酊なさったら、私はテュレンヌ卿にボコボコにされてしまうでしょうから。就寝前に楽しまれる方が多いと聞きましたので、ベッドの上でのご賞味をお勧めします。酩酊感が強くなっても、寝てしまえばいいので」
「…………」

聞けば聞くほど、何ともあやしく感じてしまう。
僕の懐疑的な視線を受けて、伯爵が苦笑する。

「殿下からすれば、この蜂蜜もリーフェも、同じようなものかもしれませんが……。この存在を知る富裕層からは、絶大な人気をほこっていますので、お気が向かれたら是非に。ロベルティアやレナルレでは、世にも稀な蜂蜜ですから」

あやしいけど、世界一の蜂蜜の味は体験してみたい気も……いや、だめだっ、君子危うきに近寄らずだ!

「殿下は思っておられることが、すぐお顔に出ますね」
「……よく言われます……」
「そんなところも、とてもお可愛らしい……」

ええ……。

うっとりと僕を見つめてくる伯爵と、世界一の謎の蜂蜜。
それらを前にして、僕はどうしたらいいか、困り果ててしまった。








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