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番外編
幸せはベッドの上から
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最終話の別バージョンみたいな話です。
軽いアダルト描写があります。
静かな朝から、賑やかな昼へと――
小鳥のさえずりが遠ざかり、人々の気配が濃くなっていく。
エリオットは、ゆったりとした時の流れに身を任せながら、ベッドの上で弟の髪を優しく撫でていた。
「アーニー、アーニー。お寝坊さん。起きないと、お昼になるよ」
いつもの遅い朝。
今日も、アーノルドの瞼は、なかなか上がらない。
時折、声をかけるが、しがみついてくる力は増すばかり。
そっと顔をのぞき込むと、端正な美貌が気持ちよさそうに眠っていた。
――アーニーの寝顔、小さいころから変わらないな。かわいい……。
弟の健やかな姿に、エリオットは頬を緩ませる。
オリバーとして初めて会った時、アーノルドはとても荒んだ様子だった。
不規則な生活で濃く刻まれた隈に、やつれ気味の顔。
肌色も悪く、食事や睡眠を何年もおろそかにしていたのは明らかだった。
そこまで自分を追い込んで、エリオットを助けてくれたのだと思うと、今でも申し訳なくて心が痛んでしまう。
だから、こうして穏やかな生活を取り戻せた今、弟には好きなように暮らしてほしかった。
……あまり極端にならない範囲で……。
「兄さん……」
「……そろそろ起きる?」
弟の体がもぞりと動く。
「のど乾いた……」
寝起きのかすれた声でつぶやいて、顔を上げるアーノルド。
まだぼんやりとしている漆黒の瞳が、じっとこちらを見つめてくる。
「……一緒に水飲もうよ」
――あ……それは……っ。
エリオットの紺碧の瞳に、ためらいの色が浮かんだ。
この誘いに乗ると、起床がはるか先へと遠のいてしまう。
さすがに、そろそろ起きたいと思うのだけれど……。
どう返事をしようか迷っているうちに、顔を優しく引き寄せられる。
そして、静かに唇が重なると、ほどよく冷たい水が口内に注ぎ込まれた。
「んんっ……ぁ……っ」
まろやかな液体が口移しで与えられて、エリオットは喉を鳴らしながら、ゆっくりと飲み込んだ。
これは、アーノルドが魔力で作り出した水だ。
最近、弟はキスで水を分け合うのにハマっているらしく、起床時の日課になりつつある。
弟の魔力で作られた水はおいしいし、濃厚な口づけも、いつだって虜になってしまう。
しかし、そのまま情欲に溺れてしまうことも多いので、気持ちを強く持たねばならなかった。
「兄さん……いっぱい水を飲んで……かわいいね」
アーノルドは、器用に水の量を調節して、唇を擦り合わせてくる。
「っぁん……アーニー……」
濡れた舌が絡まり、弟の熱い吐息と水が口内で混ざり合う。
それらを飲み込むたびに、身も心も蕩けていって――
――あ……どうしよう……何も考えられなくなる――……
喉の渇きが癒されると、いつしか水は止んで、心地いい口づけに夢中になっていた。
「ねぇ、兄さん……」
「ん、んん……?」
「俺……気持ちいいことしたい……」
弟は、甘い息を漏らす兄の唇をねっとりと舐めながら、漆黒の瞳に欲望をにじませた。
「……だ、だめだよ……もう起きないと……」
「少しだけ……少しだけだから……」
寝間着の中に手が入ってきて、背中をいやらしく撫でられる。
「……ぁぅっ……そう言って、昨日もずっとベッドの上だったよ……今日はちゃんと起きよう? ね?」
愛欲まみれだった昨日を思い出して、エリオットは頬を紅くした。
このところ、ベッドで甘い時間を過ごすことが増えている。
深く愛し合うのは、エリオットも好きなのだけれど、日々の生活にはメリハリも大切だ。
「何の予定もないし、ずっとベッドの上でも大丈夫だよ」
「そ、そうだけど……んぁっ……」
大きな手が下着の中に入ってきて、エリオットは腰を震わせた。
対外的な予定はなくとも、やるべきことは沢山ある。
料理の作り置きに、魔法の勉強。
十五年の空白を埋めるために、しなければいけないことも大量だ。
アーノルドだって、あまりに研究が進まずにいると、魔法省が困ってしまうだろう。
――今日は何としても起きたいのに……アーニーの体が全然動かないっ……!
すっかり健康になって、筋力も増えた弟の体は、エリオットの力では微動だにしなかった。
「アーニー……っ。手、動かさないで……ひゃっ……っ」
「兄さん……きれい……すべすべ……。好き、好き……」
アーノルドは、兄の願いを聞き入れる気は全くないようで。
いやらしく動く手に、尻を激しく揉みしだかれた。
「ま、待って……アーニー……!」
「俺……待つのも起きるのも無理……っ」
柔尻の感触を堪能しながら、アーノルドは猛った自身を、エリオットの太ももに擦りつける。
昨日は、夜遅くまで何度も交わっていた。
精根尽きて、エリオットは、まだ腰がだるいぐらいなのに。
「……も、もう、こんなに元気になっちゃったの……?」
「だって、兄さんがかわいすぎるから……いつでも興奮するよ……」
熱を帯びた声でささやくように言うと、アーノルドはぐりぐりと頬を擦り合わせてくる。
仕草は子供のように無邪気なのに、尻をまさぐってくる手の動きは、とんでもなく淫らだ。
「ここ……まだ柔らかいね……」
長い指が双丘の狭間をなぞり、昨日から散々愛された後孔を撫であげる。
「……ぁっ……そ、んな……だめだよ……っ」
「……だって、俺の指を誘ってるよ……」
「ひゃぅ……ぅぅ……」
指先がゆっくりと体内に挿入ってくる感触に、エリオットはたまらずアーノルドの胸にすがりついた。
「兄さんの一番奥まで入れたい。一つになりたい……。いいよね……?」
「はぁっ……んっ……」
返事を待たずに、アーノルドは兄の寝間着をするすると脱がせていく。
美しい漆黒の瞳は淫欲に濡れて、エリオットの体に熱い視線をはわせてくる。
つい先ほどまで見せていた、かわいい寝顔が嘘のよう……。
「アーニー……ぁっ……ぁぁ……」
体内を指でいやらしくかき回されながら、噛みつくように口づけられると、瞬く間に理性が溶けていくのが分かる。
我が家での生活を取り戻してから、毎日のように肌を重ねているというのに。
昨日だって、ずっと愛欲に溺れていたというのに。
――アーニーに求められると、どうしようもなく身体が熱くなって……それで――……
エリオットは、愛する弟の体にぎゅっと強く抱きついて、雄の色香がたっぷりの美貌を甘く見つめた。
「……明日の朝は、ちゃんと起きようね……」
すやすやアーニー
お兄ちゃんにべったりな毎日を過ごして、すっかり健やかになった様子。
二人の朝は、毎日こんな感じです。
エリオットはアーノルドのおねだりに弱く、ついつい甘やかしてしまいます。
弟の願いは何でも叶えてあげたい、ちょっと優しすぎるお兄ちゃん。
そして、アーノルドはどんどん甘えん坊になっていく……良き流れですね!
全話を通して、二人はベッドでのシーンが多いです。
温もりを分け合って眠るベッドは、安らぎと愛情の象徴であり、幼いアーノルドにとっては、お兄ちゃんを独り占めできる、大好きな場所でもありました。
なので、お互いの心が動くシーンは、自然とベッドの上になっております。
十五年間、アーノルドは悪夢の中にいて、エリオットに起こしてもらう日を待ち望んでいました。
それが現実となった今、アーノルドは思う存分、お兄ちゃんに起こしてもらう幸せを味わっています。
今後も、ベッドでのシーンは多めになりそうですね~。
ということでっ。
今年も大変お世話になりました!
ちょうど一年ぐらい前、今年は長編を二本書けたらいいなぁ~なんて思っていましたが、遅筆の私には夢のまた夢でございました……。
コリンズ兄弟の執筆と公開で、気づけば年末っ!
もう少し執筆の速度を上げることが来年の目標です。
既出作品の続編も書きつつ、新しい物語にも着手したいっ!!!
書きたい話はいくつもあるのですが、本当のろまな亀さんで……。
別作品の転生王子を書いて以降、ファンタジー熱が持続しているので、しばらくはファンタジーものを執筆しようかなと思っています。
魔法学園ものとかいいなぁ~って。全寮制って最高ですよねっ。
あと、転生王子も続編を書きたいっ!
なんて、言うのは簡単なのですが……。
来年も細くさりげなく活動していこうと思いますので、よろしければお付き合いください♪
それでは、皆さんにとって来年が素晴らしい年でありますように!
軽いアダルト描写があります。
静かな朝から、賑やかな昼へと――
小鳥のさえずりが遠ざかり、人々の気配が濃くなっていく。
エリオットは、ゆったりとした時の流れに身を任せながら、ベッドの上で弟の髪を優しく撫でていた。
「アーニー、アーニー。お寝坊さん。起きないと、お昼になるよ」
いつもの遅い朝。
今日も、アーノルドの瞼は、なかなか上がらない。
時折、声をかけるが、しがみついてくる力は増すばかり。
そっと顔をのぞき込むと、端正な美貌が気持ちよさそうに眠っていた。
――アーニーの寝顔、小さいころから変わらないな。かわいい……。
弟の健やかな姿に、エリオットは頬を緩ませる。
オリバーとして初めて会った時、アーノルドはとても荒んだ様子だった。
不規則な生活で濃く刻まれた隈に、やつれ気味の顔。
肌色も悪く、食事や睡眠を何年もおろそかにしていたのは明らかだった。
そこまで自分を追い込んで、エリオットを助けてくれたのだと思うと、今でも申し訳なくて心が痛んでしまう。
だから、こうして穏やかな生活を取り戻せた今、弟には好きなように暮らしてほしかった。
……あまり極端にならない範囲で……。
「兄さん……」
「……そろそろ起きる?」
弟の体がもぞりと動く。
「のど乾いた……」
寝起きのかすれた声でつぶやいて、顔を上げるアーノルド。
まだぼんやりとしている漆黒の瞳が、じっとこちらを見つめてくる。
「……一緒に水飲もうよ」
――あ……それは……っ。
エリオットの紺碧の瞳に、ためらいの色が浮かんだ。
この誘いに乗ると、起床がはるか先へと遠のいてしまう。
さすがに、そろそろ起きたいと思うのだけれど……。
どう返事をしようか迷っているうちに、顔を優しく引き寄せられる。
そして、静かに唇が重なると、ほどよく冷たい水が口内に注ぎ込まれた。
「んんっ……ぁ……っ」
まろやかな液体が口移しで与えられて、エリオットは喉を鳴らしながら、ゆっくりと飲み込んだ。
これは、アーノルドが魔力で作り出した水だ。
最近、弟はキスで水を分け合うのにハマっているらしく、起床時の日課になりつつある。
弟の魔力で作られた水はおいしいし、濃厚な口づけも、いつだって虜になってしまう。
しかし、そのまま情欲に溺れてしまうことも多いので、気持ちを強く持たねばならなかった。
「兄さん……いっぱい水を飲んで……かわいいね」
アーノルドは、器用に水の量を調節して、唇を擦り合わせてくる。
「っぁん……アーニー……」
濡れた舌が絡まり、弟の熱い吐息と水が口内で混ざり合う。
それらを飲み込むたびに、身も心も蕩けていって――
――あ……どうしよう……何も考えられなくなる――……
喉の渇きが癒されると、いつしか水は止んで、心地いい口づけに夢中になっていた。
「ねぇ、兄さん……」
「ん、んん……?」
「俺……気持ちいいことしたい……」
弟は、甘い息を漏らす兄の唇をねっとりと舐めながら、漆黒の瞳に欲望をにじませた。
「……だ、だめだよ……もう起きないと……」
「少しだけ……少しだけだから……」
寝間着の中に手が入ってきて、背中をいやらしく撫でられる。
「……ぁぅっ……そう言って、昨日もずっとベッドの上だったよ……今日はちゃんと起きよう? ね?」
愛欲まみれだった昨日を思い出して、エリオットは頬を紅くした。
このところ、ベッドで甘い時間を過ごすことが増えている。
深く愛し合うのは、エリオットも好きなのだけれど、日々の生活にはメリハリも大切だ。
「何の予定もないし、ずっとベッドの上でも大丈夫だよ」
「そ、そうだけど……んぁっ……」
大きな手が下着の中に入ってきて、エリオットは腰を震わせた。
対外的な予定はなくとも、やるべきことは沢山ある。
料理の作り置きに、魔法の勉強。
十五年の空白を埋めるために、しなければいけないことも大量だ。
アーノルドだって、あまりに研究が進まずにいると、魔法省が困ってしまうだろう。
――今日は何としても起きたいのに……アーニーの体が全然動かないっ……!
すっかり健康になって、筋力も増えた弟の体は、エリオットの力では微動だにしなかった。
「アーニー……っ。手、動かさないで……ひゃっ……っ」
「兄さん……きれい……すべすべ……。好き、好き……」
アーノルドは、兄の願いを聞き入れる気は全くないようで。
いやらしく動く手に、尻を激しく揉みしだかれた。
「ま、待って……アーニー……!」
「俺……待つのも起きるのも無理……っ」
柔尻の感触を堪能しながら、アーノルドは猛った自身を、エリオットの太ももに擦りつける。
昨日は、夜遅くまで何度も交わっていた。
精根尽きて、エリオットは、まだ腰がだるいぐらいなのに。
「……も、もう、こんなに元気になっちゃったの……?」
「だって、兄さんがかわいすぎるから……いつでも興奮するよ……」
熱を帯びた声でささやくように言うと、アーノルドはぐりぐりと頬を擦り合わせてくる。
仕草は子供のように無邪気なのに、尻をまさぐってくる手の動きは、とんでもなく淫らだ。
「ここ……まだ柔らかいね……」
長い指が双丘の狭間をなぞり、昨日から散々愛された後孔を撫であげる。
「……ぁっ……そ、んな……だめだよ……っ」
「……だって、俺の指を誘ってるよ……」
「ひゃぅ……ぅぅ……」
指先がゆっくりと体内に挿入ってくる感触に、エリオットはたまらずアーノルドの胸にすがりついた。
「兄さんの一番奥まで入れたい。一つになりたい……。いいよね……?」
「はぁっ……んっ……」
返事を待たずに、アーノルドは兄の寝間着をするすると脱がせていく。
美しい漆黒の瞳は淫欲に濡れて、エリオットの体に熱い視線をはわせてくる。
つい先ほどまで見せていた、かわいい寝顔が嘘のよう……。
「アーニー……ぁっ……ぁぁ……」
体内を指でいやらしくかき回されながら、噛みつくように口づけられると、瞬く間に理性が溶けていくのが分かる。
我が家での生活を取り戻してから、毎日のように肌を重ねているというのに。
昨日だって、ずっと愛欲に溺れていたというのに。
――アーニーに求められると、どうしようもなく身体が熱くなって……それで――……
エリオットは、愛する弟の体にぎゅっと強く抱きついて、雄の色香がたっぷりの美貌を甘く見つめた。
「……明日の朝は、ちゃんと起きようね……」
すやすやアーニー
お兄ちゃんにべったりな毎日を過ごして、すっかり健やかになった様子。
二人の朝は、毎日こんな感じです。
エリオットはアーノルドのおねだりに弱く、ついつい甘やかしてしまいます。
弟の願いは何でも叶えてあげたい、ちょっと優しすぎるお兄ちゃん。
そして、アーノルドはどんどん甘えん坊になっていく……良き流れですね!
全話を通して、二人はベッドでのシーンが多いです。
温もりを分け合って眠るベッドは、安らぎと愛情の象徴であり、幼いアーノルドにとっては、お兄ちゃんを独り占めできる、大好きな場所でもありました。
なので、お互いの心が動くシーンは、自然とベッドの上になっております。
十五年間、アーノルドは悪夢の中にいて、エリオットに起こしてもらう日を待ち望んでいました。
それが現実となった今、アーノルドは思う存分、お兄ちゃんに起こしてもらう幸せを味わっています。
今後も、ベッドでのシーンは多めになりそうですね~。
ということでっ。
今年も大変お世話になりました!
ちょうど一年ぐらい前、今年は長編を二本書けたらいいなぁ~なんて思っていましたが、遅筆の私には夢のまた夢でございました……。
コリンズ兄弟の執筆と公開で、気づけば年末っ!
もう少し執筆の速度を上げることが来年の目標です。
既出作品の続編も書きつつ、新しい物語にも着手したいっ!!!
書きたい話はいくつもあるのですが、本当のろまな亀さんで……。
別作品の転生王子を書いて以降、ファンタジー熱が持続しているので、しばらくはファンタジーものを執筆しようかなと思っています。
魔法学園ものとかいいなぁ~って。全寮制って最高ですよねっ。
あと、転生王子も続編を書きたいっ!
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