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村長! お仕事です!
少し早いですけど村に冒険者を呼び寄せてみませんか?
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美術館やスポーツカフェを村に設置してからまた60日経った。俺がこの世界に来てから早いもので半年が経ったみたいだ。本当に時が流れるのは早いものだな! うんうん。
季節もまた一つ進んだ。はい。秋物の服はやっぱりアレクサンドラに用意してもらった。もちろん、この世界に来た当時に着ていたものはちゃんと保管してある。アレクサンドラから「これは大事な時に着ましょう!」とも言われてるからな!
そう言えば、アレクサンドラの誕生日はいつなんだろうか? いつか訊いてみよう。
人口もここ60日でまた爆発的に増えている。そろそろ2000人を超えてもおかしくないのではないかな? とはここ数日思っていたからな!
絶対に「美術館デートやスポーツカフェデート、やったのか?」って言う人もいるからな? ここで言っておくけど、やりましたよ! めっちゃ恥ずかしかった! 半年も村長やってれば、村の人からも挨拶はされるからな! 「今日もデートですか?! お熱いですね!」とかからかってくる人もいるけどな! うるせえやい!
けど、良いものだったよ! どこから美術品を仕入れてこれたんだろうな? 謎だ! スポーツカフェも王国の剣技大会とか馬術大会とかを見て、皆で熱狂したしな!
――ドタドタ! ガチャッ! バタン!
――トタトタ!
ああ、相変わらずアレクサンドラは何か大事なことがあると走ってくるんだな! 最近、大分絆されてきたよ。可愛いから良いや! ってね。
「ヘルイェス様! おめでとうございます!」
「おお! アレクサンドラ、太陽が天辺に登り切る前から元気だな! どうした! 何かめでたいことがあったか?」
うん。今日も絶対領域が眩しいな! 太陽より眩しくって直視できないぞ!
「はい! おめでとうございます! とうとう人口が2000人を超えましたよ!」
「そうか! 目出度いな! それにしても、半年で2000人か! まだまだ増えるんだな!」
「ええ! どんどん増えると思いますよ! 実は……、森の奥にダンジョンが発見されたようなのです!」
何! ダンジョン?! やはりファンタジー世界だな! でも、前には「森を全部潰しても良い」とか言ってなかったか?
「そうか! ダンジョンか! でも、そうなると森は全部潰せなくなるのではないか?」
「ええ、そうですね。でも大丈夫です。森の奥といっても、まだ今ヘルイェス様に見えている魔導地図の範囲外ですから! ダンジョン付近の森は今、低レベル住宅地に設定している範囲の広さだけ残しておけば大丈夫らしいですよ!」
そうか。そこまでの狭さで残しても大丈夫なら問題ないな!
「そこでです! これからダンジョン探索のための需要も増えてきますので、冒険者ギルドを誘致してもいいと思いますよ! ちょっと早いんですけどね? でも人口2000人以上なら冒険者ギルドの支部を呼び寄せられますから! それと新たに中レベルの住宅地、工業地、商業地が作れるようになりました! それと治安を守るための官憲の駐屯所も呼べるようになりましたよ! 官憲の一部は村長宅の警備もしてくれますからね!」
そうか。こっちの世界では冒険者ギルドもあるんだな。じゃあ、呼ぼうか。そういえば、火事とかは大丈夫なのかな?
「なあ? アレクサンドラ? 火事とかは大丈夫なのか?」
「ああ! そうでした。魔導師ギルドの支部も呼び寄せられますよ! 冒険者と魔導師が共同してダンジョンも探索しますし、火事の場合も魔導師が火消ししてくれます!」
じゃあ、安心だな! そうなるとそれは配置しないとな!
「それぞれどこに配置すればいいか解るか?」
「冒険者ギルド、魔導師ギルドは工業地や商業地に近い所が良いみたいです。官憲の駐屯所はこの家の近くに置くといいですよ!」
「官憲に関しては普通に理由は解るが、ギルドについてはなぜだ? 一応、推測はつくんだがな? 念の為、アレクサンドラから説明してもらえるか?」
「それは冒険者が仕入れた素材とかが工業地や商業地に加工して消費されるからですね! それに火事とかは工業地で頻発しますから」
だよな! そうなるよな! 確かにそうなるよな。実に理に適ってると思う。
「じゃあ、そうしよう! パレットを右にずらしてみるか……。赤が住宅地、黄が商業地、灰が工業地か。レベルが中になったから色が濃くなったな。道路は太く出来るか?」
「それも人口が2000人を超えたので出来るようになりました! 魔導ペンを茶色のところに2回タッチすれば太くなりますよ。戻したければもう1回タッチすれば細くなります!」
「アレクサンドラ、そう言えば、失敗したときにはどうすればいい? 今まで失敗したと思ったことが無いから訊かなかったが」
「それは魔導ペンを逆さに持てばいいんですよ!」
へえ! それはそれは……。なんか昔鉛筆の頭に消しゴムがあったのを思い出すなぁ。
じゃあ、冒険者ギルド支部、魔導師ギルド支部、官憲の駐屯所を置くか。
あとはアレクサンドラがいない時に低レベル歓楽街も作っておこうか。冒険者や工員は酒がないとやってられないだろう? 案外、商売人もそうかもしれないな。
季節もまた一つ進んだ。はい。秋物の服はやっぱりアレクサンドラに用意してもらった。もちろん、この世界に来た当時に着ていたものはちゃんと保管してある。アレクサンドラから「これは大事な時に着ましょう!」とも言われてるからな!
そう言えば、アレクサンドラの誕生日はいつなんだろうか? いつか訊いてみよう。
人口もここ60日でまた爆発的に増えている。そろそろ2000人を超えてもおかしくないのではないかな? とはここ数日思っていたからな!
絶対に「美術館デートやスポーツカフェデート、やったのか?」って言う人もいるからな? ここで言っておくけど、やりましたよ! めっちゃ恥ずかしかった! 半年も村長やってれば、村の人からも挨拶はされるからな! 「今日もデートですか?! お熱いですね!」とかからかってくる人もいるけどな! うるせえやい!
けど、良いものだったよ! どこから美術品を仕入れてこれたんだろうな? 謎だ! スポーツカフェも王国の剣技大会とか馬術大会とかを見て、皆で熱狂したしな!
――ドタドタ! ガチャッ! バタン!
――トタトタ!
ああ、相変わらずアレクサンドラは何か大事なことがあると走ってくるんだな! 最近、大分絆されてきたよ。可愛いから良いや! ってね。
「ヘルイェス様! おめでとうございます!」
「おお! アレクサンドラ、太陽が天辺に登り切る前から元気だな! どうした! 何かめでたいことがあったか?」
うん。今日も絶対領域が眩しいな! 太陽より眩しくって直視できないぞ!
「はい! おめでとうございます! とうとう人口が2000人を超えましたよ!」
「そうか! 目出度いな! それにしても、半年で2000人か! まだまだ増えるんだな!」
「ええ! どんどん増えると思いますよ! 実は……、森の奥にダンジョンが発見されたようなのです!」
何! ダンジョン?! やはりファンタジー世界だな! でも、前には「森を全部潰しても良い」とか言ってなかったか?
「そうか! ダンジョンか! でも、そうなると森は全部潰せなくなるのではないか?」
「ええ、そうですね。でも大丈夫です。森の奥といっても、まだ今ヘルイェス様に見えている魔導地図の範囲外ですから! ダンジョン付近の森は今、低レベル住宅地に設定している範囲の広さだけ残しておけば大丈夫らしいですよ!」
そうか。そこまでの狭さで残しても大丈夫なら問題ないな!
「そこでです! これからダンジョン探索のための需要も増えてきますので、冒険者ギルドを誘致してもいいと思いますよ! ちょっと早いんですけどね? でも人口2000人以上なら冒険者ギルドの支部を呼び寄せられますから! それと新たに中レベルの住宅地、工業地、商業地が作れるようになりました! それと治安を守るための官憲の駐屯所も呼べるようになりましたよ! 官憲の一部は村長宅の警備もしてくれますからね!」
そうか。こっちの世界では冒険者ギルドもあるんだな。じゃあ、呼ぼうか。そういえば、火事とかは大丈夫なのかな?
「なあ? アレクサンドラ? 火事とかは大丈夫なのか?」
「ああ! そうでした。魔導師ギルドの支部も呼び寄せられますよ! 冒険者と魔導師が共同してダンジョンも探索しますし、火事の場合も魔導師が火消ししてくれます!」
じゃあ、安心だな! そうなるとそれは配置しないとな!
「それぞれどこに配置すればいいか解るか?」
「冒険者ギルド、魔導師ギルドは工業地や商業地に近い所が良いみたいです。官憲の駐屯所はこの家の近くに置くといいですよ!」
「官憲に関しては普通に理由は解るが、ギルドについてはなぜだ? 一応、推測はつくんだがな? 念の為、アレクサンドラから説明してもらえるか?」
「それは冒険者が仕入れた素材とかが工業地や商業地に加工して消費されるからですね! それに火事とかは工業地で頻発しますから」
だよな! そうなるよな! 確かにそうなるよな。実に理に適ってると思う。
「じゃあ、そうしよう! パレットを右にずらしてみるか……。赤が住宅地、黄が商業地、灰が工業地か。レベルが中になったから色が濃くなったな。道路は太く出来るか?」
「それも人口が2000人を超えたので出来るようになりました! 魔導ペンを茶色のところに2回タッチすれば太くなりますよ。戻したければもう1回タッチすれば細くなります!」
「アレクサンドラ、そう言えば、失敗したときにはどうすればいい? 今まで失敗したと思ったことが無いから訊かなかったが」
「それは魔導ペンを逆さに持てばいいんですよ!」
へえ! それはそれは……。なんか昔鉛筆の頭に消しゴムがあったのを思い出すなぁ。
じゃあ、冒険者ギルド支部、魔導師ギルド支部、官憲の駐屯所を置くか。
あとはアレクサンドラがいない時に低レベル歓楽街も作っておこうか。冒険者や工員は酒がないとやってられないだろう? 案外、商売人もそうかもしれないな。
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