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第1章 開幕篇
エピローグ~約束の大地~
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「本当に出ますの?」
「ええ、グズグズしていられないからね」
ミリアは手が無いせいで着用もままならないエリスに宇宙服を着せる。
もちろん、ダイチを探すためだ。プラズマキャノンの反動でフォルティスの計器が故障してしまい、目視で探さなければならない。本当ならミリアも行きたいところなのだが、体力の限界がきているせいで今こうして着せているだけで精一杯なのだ。マイナはいざというときに操縦できるように待機しなければならないのでエリスが探すしかないのだ。
「気をつけてくださいね」
「任せて、絶対に見つけて帰ってくるから!」
エリスはそう言ってハッチは開かれる。
そこには火星付近で広がる星々とまた違う光景が広がっていた。具体的にどう違うかまではわからない、ただ直感的にそう感じただけだが、遠くへ来たと実感させられた。同時にダイチが遠い場所に行ってしまったことに歯噛みした。
「どこにいるのよ……! 返事しなさいよ!」
ただ通信機が壊れているだけだ。すぐ近くにいるはずだと自分に言い聞かせ、息を荒げながら見回す。ただ目に映るのは果てしない宇宙の光景。ダイチの存在なんてちっぽけすぎて、漆黒の宇宙に掻き消えてしまうのだろう。
そんなことはない。ダイチはエリスにとっては大きな存在で、なくてはならないヒトだ。短い間でどうしてこれほどまでに彼はエリス達の中に溶け込んできたのか。ずっと頭の中に引っかかっていた。
(あ……!)
エリスは気づく。フルートが言うようにダイチが持つエヴォリシオン本来の能力である『適応』ならば、自分達の環境、雰囲気に瞬時に『適応』できたのだろう。
(それって、すごいことなんだよね……?)
これまで過ごしてきたわずかな時間が、走馬灯のように浮かんできた。わずかだろうが、消えることのない記憶の数々は彼がいてこそなんだ。彼が自分の中に『適応』し、想い出の中に入っても何の違和感も無い存在となった。だけど、彼がいない環境になんてエリスは絶対に『適応』できないだろう。
だから、見つかってほしい。見つかると信じて探し続けた。
『フルート、何をしているのですか……?』
ミリアの声が通信機越しに聞こえてくる。
フルート? 彼女が何をしているのか、気になって宇宙艇の方を見た。
「――ッ!?」
そこで目にしたのは彼女がダイチと同じように、宇宙服を着ることなく宇宙空間に出たのだ。
「どうして」、そう言おうとした時、フルートと目が合った。エリスからはようやく彼女の姿が見える程度で顔までは見えないというのに、目が合ったことを本能的に感じた。
エリスはフルートが何者なのか知らない。知らないからこそ何か得体の知れない部分を感じ取ったのかもしれない。それはつまり、フルートも地球人なのかもしれないとエリスは考えた。それならば生身でも宇宙空間に出たこともわかる。彼女もダイチを探したいのだから。
だが、真相は違った。フルートは冥王星人で、本来なら宇宙空間に出ることはかなわない。
――あなたは特別な子だから
生まれてから何度言われたことだろうか。決して生まれることのない冥王星人の子供として生を授かった時から今日まで父から、母から、親族や臣下と呼べるような連中にそう口癖のように言われてきた。
フルートはその言葉の意味が知らないまま育った。やがて自分の内にどれほどの強大で絶大な能力が宿っているのか、わかってきた。望めば何でも出来る……でも、それが自分の望んでいたこととは違うことだった。ある時は人を傷つけ、生命を奪い、争いを生んできた。だから、このチカラはたまらなく恨めしく思ってきた。
だけど、今はこのチカラを使うべきだと思った。それが望まざる結果になろうと、望まずにはいられなかった。
(ダイチ、どこにおるのじゃ……?)
フルートは宇宙を見渡した。宇宙の果てさえも見ることができると思っていた目は人っ子一人さえ見つけることがかなわない。
(地球を一緒に見る、と約束したはずじゃろ……?)
震えて、こらえても溢れる涙は流れ星のように煌き、虚空の暗闇へと飛び散る。
――見ようぜ、地球を
彼がそう答えてくれた。そして自分を見つけて助け出してくれた。
(あの時のように……)
宇宙に飛ぶ今の自分を見つけ出してくれないかと淡い期待を抱いた。
(妾を見つけ出すのじゃ、ダイチよ……ここに帰ってくるのじゃ!)
フルートは強く願った。そして同時に思った。ダイチが帰るべき場所……地球人である以上、それは地球に他ならなかった。
(地球……ダイチが帰るべき星ならば……)
身体の記憶を呼び起こす。遥かな太古、ヒトはその星に住んでいた。星から飛び出して何度もその星の青を何度も見てきたはずだ。
それは遺伝子の情報にまで組み込まれたかけがえのない記憶。全てのヒト、当然フルートにもその記憶はあったはずだ。
その記憶さえあれば、フルートはダイチの帰るべき場所のように青く輝けるはず。
(ダイチ、妾はここじゃッ! じゃから、ここに帰ってくるのじゃ!)
フルートは一心に思い、望みが叶うようにチカラを込めた。
暗闇の中に星が見える。どこへ行ってもそうだ。変わらないこの光景はこの世の果てへ行っても変わることがないのかもしれない。
ダイチは起き上がり、辺りを見回したらそんな光景しか目に映らなかった。
「イクミのやつ、とんでもないもん、やりやがって……」
数秒で、自分の置かれている状況を理解する。プラズマキャノンを撃った反動で、吹き飛ばされて誰も見つけることができず宇宙空間を漂っている、そんなところだろう。
「俺、今どこにいるんだろうな……」
自嘲しながら、呟いた。地球を出てから、特に理由も意味も目的もなく生きてきた。こんな自分でも何かできることがある、それがエリス達の助けになるのならと思い、これまでやってきただけだった。
「もう、十分だよな……」
薄れる意識の中で確かにシュヴァリエは撃墜を確認した。ならばイクミも助かり、火星へと帰ることができただろう。そうなればフルートだって地球へ行けるのは決して不可能なことではない。だから自分の役目は果たされた。
「このまま、寝るのもいいよな……?」
自分に問いかける。そして、自分は「ああ……」と肯定を返した。
その時だった。彼方から星が瞬いた。目を覆うばかりの輝きを放っていた。
「――ッ!? 地球……!」
ダイチは驚きのあまり、今の自問自答を忘れた。
その輝く星こそ地球だった。宇宙に浮かぶ青い宝石、エリスが聞いたとおりの星の姿であった。
ヒトが帰るべき場所としていた星、いつか見ようと約束した星、そしてヒトが生まれた母なる星・地球。
「どうして、こんなところで……?」
ありえないはずだった。ここは木星宙域であり、地球なんてはるか遠くにあるはずだ。なのに、手を伸ばせ届きそうなところで輝いている。
幻でも見ているのかという気になって近寄る。たとえ、あれが幻であっても、夢であっても手を伸ばす。
今初めて気づいた。その星こそが自分の帰るべき場所だと、だからこそ約束を断れなかった。心のどこかで地球に帰りたいと思っていたからこそ、地球を一緒に見るという約束が生まれたのだろう。
だから向かう、あの星に。
「ダイチィィ!」
聞き慣れたエリスの声が耳に響く。その声でダイチは現実に引き戻らされた。
「エリスッ!?」
驚いた隙に、エリスは身体全体で抱きしめるように打ち当たった。
「まったく! 心配したんだから!」
「すまん……それより、あれは……?」
ダイチは、目の前にある地球を見る。そして近づいたことであれは本当の地球ではないことがわかった。何故だかわからない、ただ本能が違うと言っているのだ。
「……プルート」
彼女ならできるのだろう。そんな気がした。生まれながらに冥王星の頂点に立つべき能力を持った彼女なら地球を立体スクリーンのように映し出すこともできるのだろう。
「あれ、地球なんでしょ?」
「あ、ああ……」
「綺麗よね、あの星からダイチが生まれたのね」
エリスは感慨深そうに語りかける。その笑顔は安らぎに満ちていた。
「ああ、あれは地球だな……」
「綺麗ね……でも、あれって本物じゃないのよね?」
「あ、ああ……よく似ているけどな」
そう思ったのは地球が木星のすぐ近くにあるわけがないということを知っていたからだ。
本音はというと見分けがつかないほどよく似ている。
でも、これを本物だと言ってしまったら、約束は果たせない。そんな気がした。
「じゃあ、今度は本物を見ようよ」
エリスは満面の笑みでそう誘ってくれた。だから、ダイチは抱き寄せられたエリスの肩を掴んで答える。
「そうだな、みんなと一緒に……いつか、帰る時がきたらな」
そのいつかがいつになるかは皆目見当がつかない。明日かもしれないし、明後日かも。一年後、いや十年後、あるいはもっと……想像もつかない。ただ今言えるのは、それは必ず決まっていることでやがて訪れる未来であることだ。
二人はフルートの映し出す地球を眺めながらその未来を確信していた。
「ええ、グズグズしていられないからね」
ミリアは手が無いせいで着用もままならないエリスに宇宙服を着せる。
もちろん、ダイチを探すためだ。プラズマキャノンの反動でフォルティスの計器が故障してしまい、目視で探さなければならない。本当ならミリアも行きたいところなのだが、体力の限界がきているせいで今こうして着せているだけで精一杯なのだ。マイナはいざというときに操縦できるように待機しなければならないのでエリスが探すしかないのだ。
「気をつけてくださいね」
「任せて、絶対に見つけて帰ってくるから!」
エリスはそう言ってハッチは開かれる。
そこには火星付近で広がる星々とまた違う光景が広がっていた。具体的にどう違うかまではわからない、ただ直感的にそう感じただけだが、遠くへ来たと実感させられた。同時にダイチが遠い場所に行ってしまったことに歯噛みした。
「どこにいるのよ……! 返事しなさいよ!」
ただ通信機が壊れているだけだ。すぐ近くにいるはずだと自分に言い聞かせ、息を荒げながら見回す。ただ目に映るのは果てしない宇宙の光景。ダイチの存在なんてちっぽけすぎて、漆黒の宇宙に掻き消えてしまうのだろう。
そんなことはない。ダイチはエリスにとっては大きな存在で、なくてはならないヒトだ。短い間でどうしてこれほどまでに彼はエリス達の中に溶け込んできたのか。ずっと頭の中に引っかかっていた。
(あ……!)
エリスは気づく。フルートが言うようにダイチが持つエヴォリシオン本来の能力である『適応』ならば、自分達の環境、雰囲気に瞬時に『適応』できたのだろう。
(それって、すごいことなんだよね……?)
これまで過ごしてきたわずかな時間が、走馬灯のように浮かんできた。わずかだろうが、消えることのない記憶の数々は彼がいてこそなんだ。彼が自分の中に『適応』し、想い出の中に入っても何の違和感も無い存在となった。だけど、彼がいない環境になんてエリスは絶対に『適応』できないだろう。
だから、見つかってほしい。見つかると信じて探し続けた。
『フルート、何をしているのですか……?』
ミリアの声が通信機越しに聞こえてくる。
フルート? 彼女が何をしているのか、気になって宇宙艇の方を見た。
「――ッ!?」
そこで目にしたのは彼女がダイチと同じように、宇宙服を着ることなく宇宙空間に出たのだ。
「どうして」、そう言おうとした時、フルートと目が合った。エリスからはようやく彼女の姿が見える程度で顔までは見えないというのに、目が合ったことを本能的に感じた。
エリスはフルートが何者なのか知らない。知らないからこそ何か得体の知れない部分を感じ取ったのかもしれない。それはつまり、フルートも地球人なのかもしれないとエリスは考えた。それならば生身でも宇宙空間に出たこともわかる。彼女もダイチを探したいのだから。
だが、真相は違った。フルートは冥王星人で、本来なら宇宙空間に出ることはかなわない。
――あなたは特別な子だから
生まれてから何度言われたことだろうか。決して生まれることのない冥王星人の子供として生を授かった時から今日まで父から、母から、親族や臣下と呼べるような連中にそう口癖のように言われてきた。
フルートはその言葉の意味が知らないまま育った。やがて自分の内にどれほどの強大で絶大な能力が宿っているのか、わかってきた。望めば何でも出来る……でも、それが自分の望んでいたこととは違うことだった。ある時は人を傷つけ、生命を奪い、争いを生んできた。だから、このチカラはたまらなく恨めしく思ってきた。
だけど、今はこのチカラを使うべきだと思った。それが望まざる結果になろうと、望まずにはいられなかった。
(ダイチ、どこにおるのじゃ……?)
フルートは宇宙を見渡した。宇宙の果てさえも見ることができると思っていた目は人っ子一人さえ見つけることがかなわない。
(地球を一緒に見る、と約束したはずじゃろ……?)
震えて、こらえても溢れる涙は流れ星のように煌き、虚空の暗闇へと飛び散る。
――見ようぜ、地球を
彼がそう答えてくれた。そして自分を見つけて助け出してくれた。
(あの時のように……)
宇宙に飛ぶ今の自分を見つけ出してくれないかと淡い期待を抱いた。
(妾を見つけ出すのじゃ、ダイチよ……ここに帰ってくるのじゃ!)
フルートは強く願った。そして同時に思った。ダイチが帰るべき場所……地球人である以上、それは地球に他ならなかった。
(地球……ダイチが帰るべき星ならば……)
身体の記憶を呼び起こす。遥かな太古、ヒトはその星に住んでいた。星から飛び出して何度もその星の青を何度も見てきたはずだ。
それは遺伝子の情報にまで組み込まれたかけがえのない記憶。全てのヒト、当然フルートにもその記憶はあったはずだ。
その記憶さえあれば、フルートはダイチの帰るべき場所のように青く輝けるはず。
(ダイチ、妾はここじゃッ! じゃから、ここに帰ってくるのじゃ!)
フルートは一心に思い、望みが叶うようにチカラを込めた。
暗闇の中に星が見える。どこへ行ってもそうだ。変わらないこの光景はこの世の果てへ行っても変わることがないのかもしれない。
ダイチは起き上がり、辺りを見回したらそんな光景しか目に映らなかった。
「イクミのやつ、とんでもないもん、やりやがって……」
数秒で、自分の置かれている状況を理解する。プラズマキャノンを撃った反動で、吹き飛ばされて誰も見つけることができず宇宙空間を漂っている、そんなところだろう。
「俺、今どこにいるんだろうな……」
自嘲しながら、呟いた。地球を出てから、特に理由も意味も目的もなく生きてきた。こんな自分でも何かできることがある、それがエリス達の助けになるのならと思い、これまでやってきただけだった。
「もう、十分だよな……」
薄れる意識の中で確かにシュヴァリエは撃墜を確認した。ならばイクミも助かり、火星へと帰ることができただろう。そうなればフルートだって地球へ行けるのは決して不可能なことではない。だから自分の役目は果たされた。
「このまま、寝るのもいいよな……?」
自分に問いかける。そして、自分は「ああ……」と肯定を返した。
その時だった。彼方から星が瞬いた。目を覆うばかりの輝きを放っていた。
「――ッ!? 地球……!」
ダイチは驚きのあまり、今の自問自答を忘れた。
その輝く星こそ地球だった。宇宙に浮かぶ青い宝石、エリスが聞いたとおりの星の姿であった。
ヒトが帰るべき場所としていた星、いつか見ようと約束した星、そしてヒトが生まれた母なる星・地球。
「どうして、こんなところで……?」
ありえないはずだった。ここは木星宙域であり、地球なんてはるか遠くにあるはずだ。なのに、手を伸ばせ届きそうなところで輝いている。
幻でも見ているのかという気になって近寄る。たとえ、あれが幻であっても、夢であっても手を伸ばす。
今初めて気づいた。その星こそが自分の帰るべき場所だと、だからこそ約束を断れなかった。心のどこかで地球に帰りたいと思っていたからこそ、地球を一緒に見るという約束が生まれたのだろう。
だから向かう、あの星に。
「ダイチィィ!」
聞き慣れたエリスの声が耳に響く。その声でダイチは現実に引き戻らされた。
「エリスッ!?」
驚いた隙に、エリスは身体全体で抱きしめるように打ち当たった。
「まったく! 心配したんだから!」
「すまん……それより、あれは……?」
ダイチは、目の前にある地球を見る。そして近づいたことであれは本当の地球ではないことがわかった。何故だかわからない、ただ本能が違うと言っているのだ。
「……プルート」
彼女ならできるのだろう。そんな気がした。生まれながらに冥王星の頂点に立つべき能力を持った彼女なら地球を立体スクリーンのように映し出すこともできるのだろう。
「あれ、地球なんでしょ?」
「あ、ああ……」
「綺麗よね、あの星からダイチが生まれたのね」
エリスは感慨深そうに語りかける。その笑顔は安らぎに満ちていた。
「ああ、あれは地球だな……」
「綺麗ね……でも、あれって本物じゃないのよね?」
「あ、ああ……よく似ているけどな」
そう思ったのは地球が木星のすぐ近くにあるわけがないということを知っていたからだ。
本音はというと見分けがつかないほどよく似ている。
でも、これを本物だと言ってしまったら、約束は果たせない。そんな気がした。
「じゃあ、今度は本物を見ようよ」
エリスは満面の笑みでそう誘ってくれた。だから、ダイチは抱き寄せられたエリスの肩を掴んで答える。
「そうだな、みんなと一緒に……いつか、帰る時がきたらな」
そのいつかがいつになるかは皆目見当がつかない。明日かもしれないし、明後日かも。一年後、いや十年後、あるいはもっと……想像もつかない。ただ今言えるのは、それは必ず決まっていることでやがて訪れる未来であることだ。
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