まほカン

jukaito

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第84話 出演! 三人の怪人の標的は少女と怪人 (Dパート)

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 アルミの魔力がより勢いを増して、ヘヴルの怒気をかき消してしまう。
「――!」
 ヘヴルはアルミの姿に絶句する。
「貴様、本当に人間か!?」
「――魔法少女よ!!」
 アルミは力強く言い返す。
「魔法少女……そういう存在なのか? カナミと会ったときはまだ人間の枠にあると思っていたが、貴様のそれは!」
「さあ、どうでもいいわね! 自分がどんな枠にいるのかなんてね!」
「く……!」
 ヘヴルは後ずさる。
「まさか、人間相手に気圧されるとは……!! いや、あれは本当に本当に人間なのか!?」
「魔法少女だって言ってるでしょ!!」
 アルミは一撃を振るう。

ドゴォォォォォォォン!!

 これまでよりもひときわ大きい爆発が上がる。
「あれは!?」
 地豹が驚愕する。
「な、ななな、なんでしょか?」
 空孔は狼狽する。
「あれはアルミね」
 ミアは出来る限り心を落ち着かせてから言う。
「何度見ても凄いわね」
「あれを見たら安心でしょ」
「ええ、社長は相手が十二席でも負けないわ!」
「だったら、あたし達は目の前の敵に集中よ!」
「了解!」
 カナミとミアは三匹の怪人へ向けて身構える。
「カナミともう一人は……なんだったか? 邪魔をしてくるみたいだな」
 水剣は二人が迎撃態勢に入っていることに気づく。
「構わねえ! どのみち、カナミもろとも倒すんだ!!」
 地豹は雄叫びを上げる。
「カナミとヘヴルを倒せば、間違いなく十二席だぜ」
 空孔は戸惑いを消す。
「「「さあ、行くぞ!!!」」」
 地豹は地中へ潜り、水剣はそのまま突撃し、空孔は飛び上がる。
「来るわよ! カナミは飛んでる鳥を撃ち落として! あたしは魚だかなんだかわからない奴を止めるわ!!」
「じゃあ、地面に潜った奴はどうするの!?」
「頑張ってかわす!!」
「そこだけ努力なの!?」
「グダグダ言ってないで、速くする!」
「はい!!」
 カナミは返事をして、空孔へ向けて魔法弾を撃つ。
「当たるか!」
 空孔はそれを難なくかわす。
「とりゃあ!!」
 ミアは水剣へヨーヨーを投げつける。
「フン!」
 水剣は角でヨーヨーを弾き返す。
「やるじゃない! さすが十二席につこうってだけの連中ね!!」
「おうとも!!」
 ミアの背後から地豹が姿を現わす。
「俺達は必ず十二席だ! 貴様らはどいて道を開けろ!!」
 地豹はミアへ拳を振り下ろす。
 大岩を砕くほどの勢いがある一撃だ。

バキン!!

 しかし、拳はミアに届く前に何か壁にぶつかったように弾かれる。
「な、なんだ!?」
 地豹は面を食らう。
「そうそう好きにはさせまいて」
 煌黄が得意げに言う。
 ミアは地豹から距離をとる為、煌黄に一足飛びで接近する。
「あんた、助けてくれたの?」
「うむ、二対三では分が悪かろうと思ってな。それにむやみやたらに人を傷つける輩を放っては置けんからのう」
「そう、それは助かるわね」
「ホッホホホ、これで儂も正義の魔法少女かのう!」
「あ~、それもいいわね」
 ミアは煌黄の可憐な容姿を見て、魔法少女と呼ぶに相応しいと素直に認める。
「お主も話がわかるのう!」
「それじゃ、そっちの魚はよろしく!」
「魚?」
 煌黄は首を傾げる。
 すると、間合いにまでいつの間にか接近していた水剣が角を振るう。
「お!?」
 煌黄は杖でこれを受ける。

パキン!!

 甲高い金属音が鳴る。
「俺の攻撃を受けるとは、お前只者じゃないな!」
「只者ではない、仙人じゃ!」
「仙人!? 魔法少女と違うのか!?」
「ううむ、そう言われると……」
 煌黄は首を傾げる。
「フン! フン!」
 水剣は角を剣のように振るう。

パキン! パキン!

 煌黄はこれを思案しながら受けきる。
「仙人は仙人、魔法少女は魔法少女、といったところか」
 煌黄は余裕さえ見せて答える。
「あいつは仙人だけあってやるわね!」
 ミアはその戦いぶりに感心する。
「余所見とはなめられたものだな!」
 地豹が怒声を上げる。
「――!」
 ミアはヨーヨーを投げつける。

パァン!

 地豹はそれを苦も無く弾く。
「あんたをどうやって倒すか考えてたのよ」
「フン、そのヘナチョコでどうやって俺を倒すつもりだ!?」
「ヘナチョコかどうか、これを受けてから言いなさい!」
 ミアは巨大なヨーヨーを生成して投げつける。
「Gヨーヨー!」
「ヌウ!?」
 これには、地豹も身構えて受け止める。

ドォォォォォォン!!

 巨大ヨーヨーの重量と勢いに圧されて後退る。
「があああああ!!」
 しかし、地豹はその勢いに抗って、投げ飛ばす。
「どうだ!?」
 してやったりといった顔でミアを驚かせようとした。
「な!?」
 しかし、驚かされたのは地豹だった。
 眼前に十本のヨーヨーが迫っていた。
「こいつ、既に次の手を売手やがったのか!? ダメだ、よけきれねえ!?」
 地豹を気を張って、全て受け止める覚悟をする。

ドドドドドドドドドドスン!!

 十本のヨーヨーが地豹の両腕、両足、両脇腹、両胸、そして顎に眉間に命中する。
「グボォッ!?」
 地豹へ仰け反る。しかし、倒れはしなかった。
「見かけどおり、頑丈ね」
 ミアは面倒そうに言う。
「こういう時こそカナミのバ火力で……」
 そうぼやいて、カナミはどこにいるのか目を配る。
「キャアアアア!?」
 カナミの悲鳴が聞こえてくる。
 空を見上げると、空孔の爪に掴まれて飛ばされるカナミの姿があった。
「なにやってんのあいつ?」
 ミアは呆れる。
 カナミは空孔が急旋回して一気に接近されて掴まれたのだ。
「高い高い高い!?」
「ここから落ちたら、どうなるんでしょうね?」
「え、そりゃ落ちたら!? 落ちたらあああ!?」
 カナミは困惑してまともに答えられない。
「魔法少女もトマトのように潰れるんでしょうか?」
「トマト!? 潰れる!?」
「ま、落とせばわかりますか」
 空孔は急降下する。
 そのまま、カナミは落とすつもりだろう。
「そのまま大人しく落ちてください」
「落ちるかあああッ!」
 カナミは空孔に向かって魔法弾を撃つ。
「あぎゃあ!?」
 至近距離で魔法弾を食らった空孔を面を食らい、カナミを手離す。
「……え?」
 手離されたカナミはそのまま落下し、間の抜けた声が遅れてやってくる。
「キャアアアアアアアッ!? 落ちる、おちるうううううッ!?」
 そして、大いに悲鳴を上げる。
 空を飛べない魔法少女は自由落下の重力の前では無力だった。
「カナミ!」
 それを抱きかかえて救う者がいた。煌黄だ。
「コ、コウちゃん!?」
「いやあ、お主は世話がかかるのう」
「コウちゃん、空飛べるの!?」
「そりゃ仙人じゃからな。空くらい飛べるぞ」
 煌黄は事も無げに言う。そんな煌黄はカナミを抱えたまま浮遊している。もう落下する心配が消えてなくなるぐらい危なげがない。
「仙人ってすごい」
 カナミは素直に言う。
「ホホホ、素直でよろしい。――じゃが!」
 煌黄は視線を頭上を飛んでいる空孔に移す。
「よくも邪魔をしてくれましたね。まとめて切り刻みましょうか?」
 空孔はそう言って七色の羽を撒き散らす。
「むむ!?」
 あっという間に空孔の羽に取り囲まれた。
「ゆけ、我が羽よ!」
 空孔の号令で散っていた羽に一斉に襲い掛かる。
 羽はカッターのように鋭い刃となって、煌黄を切り刻む。
「く、まずいのう!」
「コウちゃん!?」
 カナミは心配する声を上げる。煌黄は滑空して羽からのがれようとするけど、羽はあまりにも執拗でどこまでも追いかけては煌黄を切る。カナミはというと煌黄がかばってくれているおかげで無傷だ。
「コウちゃん、私を手離して逃げて!」
 煌黄が切られているのは自分をかばっているせいだと感じたカナミは提案する。
「それはできんな」
 しかし、煌黄は拒否する。
「お主を手離しても、この羽は逃がしてくれる気がせん」
「そうですね!」
 いつの間にか急接近していた空孔が同意する。
「お二人とも、まとめて仕留めた方がいいですかね?」
「いかん!」
 煌黄が離脱しようとしたが、空孔は翼で煌黄とカナミをまとめてはたき落とす。

ドシャアアアアアン!!

 二人は勢いよく地面に叩きつけられる。
「……つぅ!」
 カナミは全身を打ち付けられた痛みを感じつつ、立ち上がる。
「コウちゃんは!?」
 カナミはすぐ近くに横たわる煌黄に歩み寄る。
「カナミ、無事か?」
「うん、コウちゃんのおかげで。それより、コウちゃんは!?」
 カナミは煌黄の状態を見る。地面に叩きつけられて、法衣が薄汚れてしまっていて、そのあとに切り刻まれた痛ましい部分が見える。
「このくらい、どうということはない」
「で、でも……」
「それよりも、敵は迫ってきておるぞ」
「!?」
 カナミは頭上を見上げる。
「今度はお前を切り刻んでやりましょう!」
 空孔はもう一度、羽根を地上へ降らせる。
「同じ手は二度もくわないわよ! ジャンバリック・ファミリア!!」
 カナミはステッキの鈴を飛ばす。

バァン! バァン! バァン! バァン!

 鈴から放たれる魔法弾で羽をことごとく撃ち落としていく。
「なッ!?」
「フフ、やりおるわ!」
 空孔は驚愕し、煌黄は感心する。
「じゃが、油断は禁物じゃぞ」「
「え?」
 警告されたカナミの元へミアが飛び込んできた。

ドン!!

「キャア!?」
 飛んできたミアとまともにぶつかって地面を転がる。
「あいたたたた……ミアちゃん、どうしたの?」
「どうもこうもないわよ! あの地豹とかいう奴に力任せにぶん投げられたのよ!」
 ミアにそう言われて、カナミは地豹の方を見る。
「思ったより手強いですね」
「大丈夫か?」
 空孔と水剣が地豹の元に集まる。水剣は地豹のミアにやられたダメージを指して問う。
「このくらい問題ない! それよりも!」
 地豹はカナミとミアを睨みつける。
「仙人が奴等に加勢していようとも、必ずカナミを倒し、ヘヴルを倒す!!」
「「「奴等三人が十二席の座につくために!!!」」」
「だー! あんたら、そればっかね! もう聞き飽きたわよ!!」
 ミアは怒鳴る。カナミも心の中で同意する。
「それだけ、執念深いということじゃな」
「でも、負けるわけにはいかないわよ」
「皆木希奈のために、でしょ?」
「ええ!」
 ミアの発言にカナミは頷く。
「向こうの戦意も十分高まってますね」
「望むところ、斬り甲斐があるというのだ」
 水剣は角をブンと振る。
「グフフ、熱くなってきたぜ!!」
 地豹はドンドンと足場を踏み鳴らす。
「向こうさんはやる気満々じゃわい」
「あんた、戦力として数えていいの?」
 ミアは煌黄へ問う。仙人の力が未知数であるが為の確認とも負傷を気にかけているともとれる問いかけだ。
「あまり数えられても困るんじゃが」
「じゃあ数えない」
「……お主、はっきりと物申すな」
「そこがミアちゃんのいいところなのよ」
「バカ、こんな時に呑気に言ってんじゃないわよ! どうやって敵を倒すかそれだけを考えなさいよ!」
「そうだけどミアちゃん、あいつ倒せそう!」
「……多分無理」
 ミアは悔し気に言う。
「さっき、地豹とかいう奴にあたしの魔法ヨーヨーを色々ぶつけてみたけど、あんまりダメージにならなかった。他の二人も同じくらいの強さだと思うから、あたしの魔法ヨーヨーじゃ倒せないのよ」
「ふむふむ、よくみておるな」
 煌黄は感心する。
「そんなわけで、あんたのバ火力が頼りなのよ。できる限り、あたしが引っ掻き回すからスキを見てぶっぱなしなさい」
「わかったわ!」
 カナミは快く応じる。バ火力と言われるのはちょっと心外だけど、それはともかくとして頼りにされているのは嬉しいし、なんとか応えたいと思っての反応だ。
「向こうも準備万端みたいですよ」
 空孔がそう言って、地豹は拳を打ち鳴らす。
「さあて、いくぜぇぇぇぇぇぇッ!!」

ズゴォォォォォォン!!!

 その時、核ミサイルが投下されたかのような大爆音が鳴り響き、大暴風が巻き起こる。
 「あ~、またか」とミアとカナミは呆れたように呟く。こんな芸当ができるのはアルミしかいない。
「ふむ、大勢は決したようじゃな」
 それまで何度か凄まじい爆音はしていた。しかし、今度のはケタ違いだった。
 どちらかが決着をつける大技を放ったと考えるのが自然だ。
「どっちが勝者だ……?」
 三人と三匹の怪人は戦いを止めて、注目する。
 本気を出したアルミと十二席のヘヴルの戦い、どっちが勝ったのか。
「ガアアアアアアッ!?」
 ヘヴルの悲鳴が響き渡る。
 爆煙の中から六本の腕が全て千切れかけてボロボロのヘヴルが姿を現わす。
「こ、こんな、バカなことがあるか……!?」
 ヘヴルは嘆きを口にする。
「私は最高役員十二席の一人だぞ! 何千何万の怪人の上に立つ存在だ! たとえ、世界が違っていたとしても! その事実は変わらないはずだ!!」
「じゃあ、これも事実の一つよ」
 アルミは事も無げに言う。
「……何故だ!? 何故貴様はこれほどまでの魔法を!?」
「それはあなたが知ることじゃないわ」
「く……!!」
 ヘヴルはガクンとうなだれる。
「トドメをさせ……!」
「そうはいかないわね」
「……気づいていたか」
 ヘヴルは感心したように言う。
「ここであなたを倒しても、世界はあなたを異分子とみなしたままで排除する力は働く。そうなったらどのくらいの被害が出るか」
「そんなこと、私は知ったことはないな。自分が死んだあとの世界のことなどどうでもいい。誰が生き、誰が死のうがな」
「それで挑発してるつもり?」
 アルミはドライバーを構える。
「貴様、見かけよりクールだな」
「あなたが安っぽいだけよ。――元の世界に送り返してやるわ!」
 アルミの渦を巻く瞳がヘヴルを捉え、飲み込む。
「次元の壁を割って、世界の境界を超えるチカラ……!」
 ヘヴルはアルミの魔力にそれをはっきりと感じる。
「ディストーション・ドライバー!!」
 アルミはヘヴルへとドライバーを突く。

――アルミがヘヴルを倒した!

 カナミ達全員がそう思った。
 しかし、そうはならなかった。
「――!」
 ドライバーが寸前で止められる。否、止められたのだ。
「「「なッ!?」」」
 三匹の怪人は声を揃えて驚愕する。
 驚愕したのはカナミ達も同じだった。
「ヘヴルが……」
「――二人!?」
 アルミのドライバーを止めたのは、横から現れたもう一人のヘヴルだった。
「あれはこの世界のヘヴルか?」
 一番冷静な煌黄が問いかける。
「いや、そんなはずないわ。ヘヴルは社長が倒したって!」
「アルミが仕留めそこなうとは思えないし、だったら、前に選考試験のときに出てきた奴じゃない?」
 そう言われて、カナミは思い出す。
 ヘヴルが倒されて空いた十二席の後釜を決める三次試験で、ヘヴルは姿を現わした。
 倒されたヘヴルが何故この場に? と誰もが疑問に思った。それと同じことが今起きているのだとデジャビュを感じる。
「邪魔されたわね」
 アルミはドライバーをおさめて、距離をとる。
 しかし、まだ戦意は衰えていない。ヘヴルが二人がかりで襲ってきても勝つつもりだ。
「ここでヘヴル様を倒されたら、大いに困りますからね!」
 大仰な声で空から白い道化師が舞い降りる。
「あの気配、あやつも十二席か?」
「ええ、十二席の一人、白道化師よ……」
 煌黄の問いかけにカナミは答える。
「どうして、あなたもここに?」
 アルミは白道化師は両手を広げる。
「私は愉快なことは見逃しませんからね! 十二席と魔法少女との対戦カードは最高の見世物でしょ!」
「それだったらあなたもこの場で戦うの?」
「いえいえ、私は勝ち目のない戦いなんて面白味のないものに身を捧げるつもりはありません!」
 陽気に自分はアルミよりも劣っていることを語る白道化師の姿は奇怪に見えた。
「ですが、ここは無明様ともどもヘヴル様をお連れ帰らさせてもらいます」
「無明……やはり、そうなのね」
 アルミはもう一人のヘヴルを見つめる。
 これはもう一人の十二席の無明なのだと合点がいく。
現身うつしみの魔法でございます。姿を変えるだけではなく、その能力まで本人と同じになる魔法です。並の怪人ならともかく、同じ十二席の方に姿と能力をうつせるところが無明様の凄いところです」
「とはいっても、その魔法で私を倒せるとは思えないわね」
「はい。十二席の二人がチカラをあわせたところであなたには及ばないでしょう、恐ろしい御方です」
 白道化師はアルミを称賛する。しかし、どこか小馬鹿にしているような印象もある。
「そういうわけでこの場は退しりぞかせてもらいます」
「させるわけにはいかない、と言ったら?」
「させてもらいます」
 白道化師は指をパチンと鳴らす。
 すると、白道化師と二人のヘヴルが姿を消す。
「空間転移、一瞬で予備動作も無くやられたわ」
 アルミはドライバーを下ろす。



「何故、俺を助けた……?」
 何も無い黒だけで塗り潰された空間で、ヘヴルは白道化師に問いかける。
「判真様からの命令ですから。それにあなたがいなくなると困りますから」
「何故、困る?」
「あなたがたにはこれから始まるショーの主役になってもらいます。主役がいなくなってしまったショーなど面白味がまったくありませんからね」
「ショーだと?」
「ショーの内容は判真様がご説明いたします」
 白道化師がそう言うと、判真が姿を現わす。
「どういうつもりだ、判真?」
 ヘヴルは問いかける。
「確かにこの世界のネガサイドに身を寄せるために都合がいいと思って、十二席の座につくことを了承した。それにも目的があったことか、俺を何かに利用しようとしているのか?」
「静粛に」
「――!」
 ヘヴルの口が閉ざされる。それ以上言葉を紡げない。
「これより、日本局各怪人に通達せよ」
 判真は厳かな口調で言う。
「日本局最高役員十二席の座につく者はヘヴルを倒した者とする。――もしくは、魔法少女カナミを倒した者とする」
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