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第5章 異世界の旅
エルフの里
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「ミラリア、コイツは誰なんだ?そもそも、この数日間何処へ行っていたんだ?皆探していたんだぞ。」
「アトレア、その話は後で、族長の何処へ行かないと。」
ミラは最初から偉そうに話しかけて来る男のエルフを軽く流すとスタスタと歩き出した。柊はその後を余り偉そうに見えないように付いて歩いた。
エルフ達の視線は興味深そうなものから、不信感らしきものまでさまざまであったが、アトレアからははっきりとした敵意を感じた。
少し歩くと、2人のエルフが門番をするエルフの里が見えて来た。
ミラが手を振ると向こう側も手を振り返して来た。
里の入口まで来ると、女性のエルフがミラに話しかけて来た。
「ミラ、何処まで行っていたのよ?皆、心配したわよ。アトレア何て俺が連れ戻して来るって猛っていたのよ。アイツ貴女に気があるのに貴女は外の世界の事ばかりだから、旅に出たと思ったのね。」
「やっぱり?問い詰める口調でうるさかったから煙に巻いて来たわ。族長は家?」
「ええ、家に居ると思うわ。隣の騎士は誰?何処かの国の使者?」
「それを説明にいくの。カラリアも、ウトルアも警護頑張ってね。」
2人に手を振りながら、ミラは柊に付いて来るように促した。
「ミラ、さっきの女性は?」
「ああ、カラリア?私と同じ若木何だけど、戦士の役目も果たしているしっかり者よ。何?気になるの?」
「いや、随分親しげだったが門番としてあれでよかったのかと思って。」
「そう言えば、言って無かったけど貴方のその鎧、妖精王の力が残っているのか、妖精が集まっているのよ。悪い人に妖精は集まらないから問題無いと思ったのね。」
「そうだったのか。」
そんな話をしながら歩いていると、村の皆が手を振って来る。ミラが振り返しながら先へ進むと大きな大樹を枯れないようにくり貫いて造られた家が見えて来た。
ミラはその家の扉を軽く叩くと中へと呼び掛けた。すると、
「お入り。」と女性の声がしたことから、ミラと中へと入ると、ウッドチェアに座った1人のエルフの女性が居た。
「族長ご心配掛けました。ミラリアただいま戻りました。」
「オヤオヤ、懐かしい妖精王様の力を感じたら、ミラのお連れさんかい、お名前を聞いても?」
「はい、姓を柊、名を誠と言います。異世界から参りました。魔物討伐を生業としております。」
「ほう?異世界から?妖精王様の気まぐれかね?」
「族長ちょっと違うの、それに誠の世界は凄いのこれみんな味見してみて!」
ミラは彼方の世界から持ち帰った香辛料や調味料を机の上に並べていった。
いつの間にか、もう1人エルフが表れて香辛料等の入った瓶詰めを族長に渡していく。その度に族長は驚いた。
「これは、塩に胡椒、砂糖に知らない調味料が多いねぇ。柊さんこれはすべて貴方の国から?」
「はい、ご所望と有れば更に持ち込むことが可能です。これらを人族に売る中継点を提供頂ければと参った次第にございます。」
「う~ん、私達も森の薬草を商人達に売ってはいるが、これだけの種類と精製度の高さ。国が動くよ。」
「アトレア、その話は後で、族長の何処へ行かないと。」
ミラは最初から偉そうに話しかけて来る男のエルフを軽く流すとスタスタと歩き出した。柊はその後を余り偉そうに見えないように付いて歩いた。
エルフ達の視線は興味深そうなものから、不信感らしきものまでさまざまであったが、アトレアからははっきりとした敵意を感じた。
少し歩くと、2人のエルフが門番をするエルフの里が見えて来た。
ミラが手を振ると向こう側も手を振り返して来た。
里の入口まで来ると、女性のエルフがミラに話しかけて来た。
「ミラ、何処まで行っていたのよ?皆、心配したわよ。アトレア何て俺が連れ戻して来るって猛っていたのよ。アイツ貴女に気があるのに貴女は外の世界の事ばかりだから、旅に出たと思ったのね。」
「やっぱり?問い詰める口調でうるさかったから煙に巻いて来たわ。族長は家?」
「ええ、家に居ると思うわ。隣の騎士は誰?何処かの国の使者?」
「それを説明にいくの。カラリアも、ウトルアも警護頑張ってね。」
2人に手を振りながら、ミラは柊に付いて来るように促した。
「ミラ、さっきの女性は?」
「ああ、カラリア?私と同じ若木何だけど、戦士の役目も果たしているしっかり者よ。何?気になるの?」
「いや、随分親しげだったが門番としてあれでよかったのかと思って。」
「そう言えば、言って無かったけど貴方のその鎧、妖精王の力が残っているのか、妖精が集まっているのよ。悪い人に妖精は集まらないから問題無いと思ったのね。」
「そうだったのか。」
そんな話をしながら歩いていると、村の皆が手を振って来る。ミラが振り返しながら先へ進むと大きな大樹を枯れないようにくり貫いて造られた家が見えて来た。
ミラはその家の扉を軽く叩くと中へと呼び掛けた。すると、
「お入り。」と女性の声がしたことから、ミラと中へと入ると、ウッドチェアに座った1人のエルフの女性が居た。
「族長ご心配掛けました。ミラリアただいま戻りました。」
「オヤオヤ、懐かしい妖精王様の力を感じたら、ミラのお連れさんかい、お名前を聞いても?」
「はい、姓を柊、名を誠と言います。異世界から参りました。魔物討伐を生業としております。」
「ほう?異世界から?妖精王様の気まぐれかね?」
「族長ちょっと違うの、それに誠の世界は凄いのこれみんな味見してみて!」
ミラは彼方の世界から持ち帰った香辛料や調味料を机の上に並べていった。
いつの間にか、もう1人エルフが表れて香辛料等の入った瓶詰めを族長に渡していく。その度に族長は驚いた。
「これは、塩に胡椒、砂糖に知らない調味料が多いねぇ。柊さんこれはすべて貴方の国から?」
「はい、ご所望と有れば更に持ち込むことが可能です。これらを人族に売る中継点を提供頂ければと参った次第にございます。」
「う~ん、私達も森の薬草を商人達に売ってはいるが、これだけの種類と精製度の高さ。国が動くよ。」
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