フェアリーゲート

護國鬼

文字の大きさ
26 / 56
第5章 異世界の旅

交渉

しおりを挟む
 「国が動くとは、里の侵略が起こるということですか?」

 「いや、このコダ一ジュの大森林はいくつか国と接する言わば中立地帯じゃ。いきなり国が攻め込んで来たりはすまいが、周囲の国々では利権争いが起こるじゃろうな。」

 「では、この里が被害を被るということは?」 

 「可能性は低いじゃろうな。金の玉子を生む鶏を殺しても残るのは鶏肉だけじゃよ。」


 「それを聞いて安心しました。ミラリアさんの里が大丈夫か、それだけが懸念事項だったので。」

 「それで、お主は何を得て、儂らは何を得る?」


 「私達は売買の利権の半分とミラリアさんの協力を貴女方は利権の半分から迷惑料を差し引いた分というのは?」

 「迷惑料というのは?なんじゃ?」

 「各国々との交渉が主ですね。」

 「ミラリアの協力とは?」

 「実は妖精王が踊り場を私の世界に作った影響でこの世界と彼方の世界が繋がり易くなっています。その為この世界の魔物が彼方の世界に現れる為にその討伐の手助けをして貰えればと思っています。」


 「妖精王様もたまに現れたかと思ったら、また面倒事を起こされてからに。あい分かった。コダ一ジュの大森林のアストレア氏族とガ一ディアンとか言ったな?はこれより同盟関係を結ぶ!!」

 「ありがとうございます。」 

 「ねぇ?難しい話は終わったの?」
 ミラが話に加わって来たが、柊は、

 「いや、今、終わったところで大成功だよ。キミのおかげだ。」
と頭を下げた。

 「じゃあ、向こう側から持ってきた香辛料で宴にしましょう!ちょうど猟師達が帰って来て大猟だったみたいなの!」

 「おお、ミラリアが居なくなる前に出発した狩猟隊じゃろうな。大猟とはめでたいことじゃ。」

 「柊も参加するでしょう?」

 「しかし、キミが村の為に持ち帰った香辛料を使うのだろう?部外者の自分が居ても良いのか?勿論香辛料が足りなかったら、此方からも出すが。」

 「もう、細かい事は気にしない!同盟を結んだんでしょう?ならもう皆仲間よ。それに宴は多い人数の方が楽しいわよ。」

 「ミラリアもこう言っとる。どうかな?柊殿?」

 「族長にまでそうも言われると断る訳にはいきませんね。ありがたく参加させて頂きます。」

 「よし!里の皆に告げよ!今宵は新たな同盟と里の発展を願っての宴じゃあ!」






いつも、読んで頂いてありがとうございますm(_ _)m
間もなく年越しですが、新年が皆さんにとって良い年でありますように心より願っております。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

どうぞ添い遂げてください

あんど もあ
ファンタジー
スカーレット・クリムゾン侯爵令嬢は、王立学園の卒業パーティーで婚約もしていない王子から婚約破棄を宣言される。さらには、火山の噴火の生贄になるように命じられ……。 ちょっと残酷な要素があるのでR 15です。

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように

柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」 笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。 夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。 幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。 王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。

処理中です...