冴えないリーマンがイケメン社長に狙われて腹と尻がヤバイ

鳳梨

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第2章.エスカレートしてません!?

6.会議中に(前編)【★】

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「社長……本当にやるんですか?」
「ええ、本気ですよ。まさか神河さん、怖気付いてるんですか?」
「そりゃビビるに決まってるでしょ!」

 平日の社長室。俺と社長だけの空間で、俺は社長のデスクに勢いよく両手を付いた。
 俺が痴漢され失禁してしまってから約1週間。このまま何事も無くスルーしてくれればよかったが、そんな都合の良い話は無かった。

「僕の前でお漏らししてくれるって言ったじゃないですか」
「あれは……その場の勢いで……それにこんな状況じゃなくたっていいじゃないですか!」
「だってこっちの方が神河さんも興奮しません? それにここまでお膳立てしてあげたんですよ。それとも、何のサポートも無くやります?」

 あくまでにこやかに社長は告げるが、この眼はマジだ。俺は言い返す言葉が見付からず歯噛みする。
 確かに俺は前回の逢瀬で社長に抱かれながらそんなことを言った、気がする。快楽に溺れた中だったから記憶が曖昧なのだが、ピロートークでも忘れないでくださいねと念を押されたから事実なんだろう。今ではそれを後悔している。
 他人の前で漏らすなんて当然簡単に容認できない。しかも社内でやるなんて、普通に考えたら社長にもリスクがある。自分の性癖の為に仕事すら巻き込む気なのか。
 なのに俺はテーブルにある物から眼が離せない。
 余程極端な状況にならなければ再度失禁なんて、しかも他人の目の前で出来るわけないと思っていた。だがこれがあれば確かに可能だ。

 今、俺は少し期待してしまっている。
 もし本当に実行したら、どれ程気持ち良いだろうかと。

「……わかりました。じゃあもし我慢しきれたら、普通にトイレ行っていいですよ。それでチャラにしましょう」
「本当ですか……!?」
「ええ、男に二言はありません。但しちゃんと飲んでくださいね」

 それが悪魔の囁きだとわかっていながら俺は乗ってしまう。
 もう既に堕ちた身には相応しい交渉だった。





 代表取締役の仕事の半分は会議でできているらしい。
「本当は減らしたいんですけどね」と本人は愚痴っているが、慣例やらオンラインに乗せづらい内容やら会議の前後も含めたコミュニケーションやらの都合上なかなか難しいらしい。
 ちなみに残りの半分は書類仕事と飲み会だという。同行する相手の役職が違うだけで営業職とそんなに変わらないかもしれない。

 だが今日は社長が出席する会議の中ではラフな方、若手社員から業務の改善案や新規事業案を出してもらって今後に役立てるプレゼン会だ。
 どの部署からでも立候補可能だが企画書による事前審査を通過する必要ありとあって、実際その場に立つ社員には結構気合が入ってる奴も多い。
 社長の他に数名の重役や各部署の上長も同席するのだが、今回俺が社長の隣に座っているのは異例だ。多分社長以外の全員がなんで?って思っている。俺も例外ではない。

「……最後に、営業部の神河さん。今回試験的に、上の役職だけでなく現場に近い方にもお話を聞いて頂きたくお呼びしました。一言お願いします」
「……皆さんのアイデアを楽しみにしています」
「ありがとうございました。では進行を司会の方にお戻しします」

 社長による審査員の紹介が終わる。コメントを求められるとかレジュメに無いのだが、まあこのぐらいは許そう。
 俺の隣でマイクを置き、こちらを見てニコリと笑い掛けるこの男が極悪人だと誰も思うまい。急遽出席者が増えた理由付けも申し分無いものだ。司会も発表者も重役達も俺のことを微塵も疑わないだろうし、寧ろ社長直々に選出されたということは相当有能社員だと思ったかもしれない。

グル……キュルル……
「……っ」

 果たしてその実態は、オムツを履いて薬の効き具合に怯える変態だった。
「幾ら神河さんでも素で漏らすのは難しいでしょうし、服が汚れるのも困るでしょう?」と、社長が俺の為に用意したのが大人用のオムツと薬剤の入ったPTPシートが2種類とコップ、水の入った2リットルのペットボトル。
 何の薬か訊く勇気が無かったのだがただの栄養剤な訳が無い。実際にもう既に俺の下腹部には違和感が発生しつつある。
 恐らく下剤と利尿剤、しかも即効性のあるやつ。
 それを飲んだ上で他人の目の前で服を脱いでオムツを履くというのも相当に羞恥を煽られたものだが、これまでの経験上ただの下着でこの挑戦を受ける勇気は俺には無かった。前回みたいなことを会社でやったら本当に俺の社会的地位が終わる。
 漏らすのを見たいと言いつつ、本当は我慢する顔も見たいのだろう。だから俺はなるべく素知らぬ顔をしていた。
 早速1人目のプレゼンが始まり皆の視線は前方のプレゼンターとスライドに集中していた。部屋は薄暗く、発表の間は最後方の俺と社長は最も注目されない。
 だから頑張れば誰にも気付かれずに終えられるのではないか。
 俺はそんな甘い考えを抱いていた。

グルルル……ギュルルル……!
「……っ! ふ……っ……!」

 5名のプレゼンが終わり、最後の1人が熱く語っている頃。俺はこの話を受けたことを後悔していた。
 腹は比較的静かに、だが不吉な音を確実にさせながら煮え立っている。既に直腸には便が殺到しており、こんな場でなかったらとっくにトイレに立っていた。
 更に膀胱も膨れて尿意も押し寄せている。始まる前、こうしておかないと後が辛いからと半ば無理矢理飲まされた大量の水がそのまま全部下腹部に溜まっているような感覚がある。
 テーブルの上のレジュメを見る振りをしながら少し背中を丸め、他から見えないようにしながらそっと腹を手で摩った。だがゴロゴロとした唸りが伝わって来るだけで一向に楽にはならない。
 だが進行は滞り無く、タイムテーブル通りに行けばあと10分程で終了する。辛いことは辛いがこれなら我慢しきれるかもしれない。

「……大丈夫ですか?」
「ヒッ……! やめ、やめてください……!」

 そんな矢先、隣の席の社長が顔を寄せて来る。視線はスライドの方に向けている辺り、発表内容について何かしら相談しているように周囲からは見えるだろう。
 だが実際はテーブルの下で手を伸ばし、俺の太ももの内側を撫でる。小声で反論したがそれで制止されるわけもなく、俺は排泄欲とは違う欲がふつふつと湧き上がるのを感じた。

「社長……お願い……ですから……」
「ふふ、仕方ありませんね」

 必死に懇願すると社長は手を引いてくれる。珍しいと思ったが接近しすぎて周囲に不穏に思われるのを嫌ったのか、それとも何もしないまま耐える姿を見ていた方が楽しいと思ったのか。
 とにかく俺は何とか我慢することだけを考えられるようになった。もう少し、あと少し。
 プレゼンは恙無く終了し、最後の質疑応答に入っている。発表者も緊張でガチガチの表情だがちゃんと発表や回答できていてえらいものだ。それに比べて俺ときたら。

ゴギュルルル、ゴロゴロゴロッ!
「……ッ!」

 一際大きく腹が鳴り、強烈な便意に俺は背中を丸めて歯を食い縛った。幸い丁度終了の拍手に紛れて音は周囲に聞こえていないと思いたいが、俺には拍手する余裕は無かった。それでも部屋のライトが点灯されると顔を上げざるを得ない。
 自分の尻穴が膨らみ、ヒクヒクと震えているのがわかる。下った物が押し寄せて、少しでも気を抜いたら全部出てしまいそうだった。前も我慢しすぎて痛いぐらいだ。
 腹が痛い。尻が熱い。——トイレに行きたい。
 ウンコもおしっこもしたい。今すぐにでもトイレに駆け込んで、あの白い便器に何もかもぶち撒けたい。そんな欲求を抱えながらバレない程度に小さく身動ぎしながら椅子に尻を押し付ける。早く、早く終われと祈り続ける。
 プログラムの最後は社長以下重役からのコメントだ。司会が1人1人に振っていき、呼ばれた者がありがたそうな意見を述べているが俺にはほとんど耳に入って来ない。
 実現するかどうかはこの場で決定せず、後で適宜検討となっているからふわっとした感想でもいいはずだ。残るは俺と社長だけになったところで、迷うような視線を向ける司会に社長がこっちから先で、と俺の方を手で示す。
 これを耐えればもうすぐ終わる。俺はマイクを握る手は震えても声は震わせないように細心の注意を払うつもり、だった。

『それでは神河さん、お願い致します』
ギュルゥゥグギュルル——ブリュッ!
「——ッ!」

 進行をしていた社員の言葉に合わせてその場の全員の視線が俺に集まるのと、コメントに気を取られて一瞬気が緩んだ俺の肛門が力尽きるのは同時だった。
 何とかすぐさま引き締め直すも尻穴の周りがぬるついているのがわかる。便意をずっと我慢していたからだろうか、出る物は溶けてぐずぐずになっていた。
 今の音、聞かれただろうか。マイクをオンにする直前だし司会の声に被ったからギリギリでバレていないかもしれない。サァッと血の気が引く感覚の後、こんな大勢の前で漏らしたという事実に顔が熱くなる。
 いやこれ、緊張してるだけなんで。向けられる怪訝な眼には心の中でそう言い訳する。

「……えー、今回はこのような場にお呼び頂きありがとうございます。若い方々の目の付け所やアイデアは私にとって……とても興味深く、刺激と参考になるものでした。特に1人目の方の……」
モリュッ……ムチュッ……

 これでも営業の端くれ、どんな状況でもそれっぽいことは捻り出せる。だがそれと同時に堪えられない軟便を少しずつひり出しているなんて誰も思わないだろう。
 無理だ、こんなの、我慢しきれるはずがない。音だけはさせないように、一気に大量に出さないようにだけ気を付ける。
 まだプレゼン内容に意識を向けられていた最初の1人の良い所を挙げれば、部屋の反対側に座る発表者が露骨に喜んだ顔をしていた。すまない、ぬか喜びさせてしまったかもしれない。他のプレゼンターだって悪くない発表だったように、俺と社長の身勝手で全然聞いていなくて申し訳無い。

「……以上です」
『ありがとうございました。では最後に八嶋社長、お願い致します』
「はい。本日は皆様、お疲れ様でした!」

 腹の音が鳴りそうになると何とか咳払いで誤魔化しつつ、俺のコメントも何とか無事に終わった。
 続く社長にコメントは俺より遥かに陽気だった。そりゃそうだ、多分至近距離で俺の様子を逐一観察し、恐らく決壊も気付いているだろうから。
 尻と椅子の間で潰された便が冷たくて気持ち悪い。だがオムツを履いていてよかった、そうでなかったら尻の染みが酷いことになっていただろう。
 少し漏らしてしまったがその結果多少は余裕ができていた。またこっそり隠しながら腹を摩って終わるのを待つ。
 ……だが、長い。1人1人のプレゼンに対し丁寧なコメントを返している分、これまでの面々に比べて時間が掛かっている。会社のトップがこんなに細かく自分の発表を見て意見を述べてくれたら、もし本採用はされなくてもそれだけで新入社員にとっては嬉しいだろう。実際彼ら彼女らが社長を見る目がキラキラしている。
 こうやって人心を掌握するのが本当に上手い人間なのだ、この男は。だがきっと今のこれは俺に対する当て付けでもあるに違いない。
 俺はきっと縋り付くような表情で社長の方を見た。だが流暢に喋りながら彼は美しい笑顔を浮かべて小さく頷く。その間にも俺の腹は小さく悲鳴を上げ続け、早く出せと前も後ろも中身が暴れている。
 無理だって、こんなの。
 俺は奥歯を噛んで耐えようとしたがもう限界を超えていた。

ギュルルルル……ブリュッ……! ビチチチッ……ジョ、ジョロロロ……
「~~~ッ!」


〈後編へ続く〉
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