23 / 23
試練
逆転狙い
しおりを挟む
前半戦で一点先制点を取られたことで後半戦は少なくとも二点取らなければ悠たちは負けてしまう。その事を分かった上で、選手たちは戦いの場に足を踏み入れた。
蓮:おぉー顔つき変わったなーメラメラしてんのがこっちにまで伝わるわ
悠:......................
そして後半戦が始まり、悠は真っ先にゴール前に駆け込んだ。それに他の先輩たちも後輩たちも驚いた。いつもの行動じゃない悠に焦りも感じたが、自分たちがゴール前にボールを繋げることを悠が信じて動いたことなんだと全員が思った。
蓮:へぇ、信頼か............
蓮はふと、後ろを振り返った。誰とも、目が合わなかった。ボールを渡すためのアイコンタクトは付き物だが、それとは別に目から伝わる頑張ろうといったものが、なかった。それは実力思考の監督のもとでの環境下にあるからなのか、転校そして入部早々、エースになったことの嫌悪感が抱かれているからなのか。どちらにしても、ここに自分の居場所がないことに蓮は気づいた。
''蓮!前!!!''
蓮:...............っ!
蓮の前に悠たちのチームが駆け上がり、蓮は止めることができなかった。そして、ゴール前にいる悠のもとへとボールが渡った。蓮はただ、見ている事しかできず、そのまま悠が点を入れた。
亜美:やった!!!!一点入ったよーーー!
瑠奈:はぁ........よかった.........
亜美:これで同点、あと一点入れて時間が過ぎたら勝ちだよ!
瑠奈:...............うん
亜美:え、どしたの?
瑠奈:いや、前半戦と何か違うなって。ほら、あのエースの人のマークが全然なかったから
亜美:先制点決めて余裕かましてたんじゃない?そーなるとこっからの試合が怖いね。
瑠奈はそれだけじゃないような気がしたが、確かにここからが正念場だった。
''やったな、悠!''
悠:あぁ、でもまだ同点だ。あと一点、頼むぞ
''あったり前よ!またボール渡すから頼むな!''
蓮:.......................
そして蓮のチームからスタートし、真っ先に蓮が駆け上がった。その一人プレイに、驚いたのは悠たちだけで、同じ学校の選手たちはいつもの事のように感じていた。
''まただよ、俺たちも上がった方がいいのか?''
''いや、あいつが隣についてるから大丈夫だろ''
チーム内に卑劣が入っていることに悠も薄々気づいている中、蓮が悠の目の前まで駆け上がり、唯一隣にいたチームメイトがボールを持ってきた。
悠:随分独りよがりのプレイだな
蓮:俺は今までこういうサッカーしてきたんや。他の選手は駒同然。使ってなんぼやろ
悠:...........それ本気で言ってんのか?
蓮:冗談に聞こえたんか?
その会話に割って入るように仲間からボールを受け取った蓮は、悠と真っ向勝負を挑んだ。前半戦では適わなかった悠も、今は同等、いやそれ以上の力を発揮していた。それに蓮も苦戦していた。
蓮:へぇ.........ハーフタイムの間にあのマネージャーさんからやる気でももろうたん?随分と変わったなー
悠:...........仲間の力だ。俺一人でできない分、周りが助けてくれたから今こうして.........時間を稼いでるんだよ
蓮:はぁ?時間稼ぎ?
その瞬間、悠は隙ができたタイミングを狙い、爪先でボールに触れ、一気に自分のボールにした。
蓮:っ..................!
悠:いけるか!!!!
''おー!ベストタイミング!!!こっちだ!''
蓮は驚いた。先程悠が点を入れた時に交わしていた言葉でてっきり悠が点を入れるものだと思っていた。
ーーーーーーーーー
''やったな、悠!''
悠:あぁ、でもまだ同点だ。あと一点、頼むぞ
''あったり前よ!またボール渡すから頼むな!''
ーーーーーーーーー
蓮:お前がキーパーソンじゃないんか?
悠:俺も言ったはずだ、頼むってな。
そう言って悠はゴール前にいる仲間にロングパスを出し、蓮ともう一人以外上がってきていなかったため、DFなどに止められそうになったものの、他の仲間が全力でフォローし、再び悠たちのチームが点を入れることができた。それをまた、蓮は見ていることしかできず、二回戦が幕を閉じた。
蓮:おぉー顔つき変わったなーメラメラしてんのがこっちにまで伝わるわ
悠:......................
そして後半戦が始まり、悠は真っ先にゴール前に駆け込んだ。それに他の先輩たちも後輩たちも驚いた。いつもの行動じゃない悠に焦りも感じたが、自分たちがゴール前にボールを繋げることを悠が信じて動いたことなんだと全員が思った。
蓮:へぇ、信頼か............
蓮はふと、後ろを振り返った。誰とも、目が合わなかった。ボールを渡すためのアイコンタクトは付き物だが、それとは別に目から伝わる頑張ろうといったものが、なかった。それは実力思考の監督のもとでの環境下にあるからなのか、転校そして入部早々、エースになったことの嫌悪感が抱かれているからなのか。どちらにしても、ここに自分の居場所がないことに蓮は気づいた。
''蓮!前!!!''
蓮:...............っ!
蓮の前に悠たちのチームが駆け上がり、蓮は止めることができなかった。そして、ゴール前にいる悠のもとへとボールが渡った。蓮はただ、見ている事しかできず、そのまま悠が点を入れた。
亜美:やった!!!!一点入ったよーーー!
瑠奈:はぁ........よかった.........
亜美:これで同点、あと一点入れて時間が過ぎたら勝ちだよ!
瑠奈:...............うん
亜美:え、どしたの?
瑠奈:いや、前半戦と何か違うなって。ほら、あのエースの人のマークが全然なかったから
亜美:先制点決めて余裕かましてたんじゃない?そーなるとこっからの試合が怖いね。
瑠奈はそれだけじゃないような気がしたが、確かにここからが正念場だった。
''やったな、悠!''
悠:あぁ、でもまだ同点だ。あと一点、頼むぞ
''あったり前よ!またボール渡すから頼むな!''
蓮:.......................
そして蓮のチームからスタートし、真っ先に蓮が駆け上がった。その一人プレイに、驚いたのは悠たちだけで、同じ学校の選手たちはいつもの事のように感じていた。
''まただよ、俺たちも上がった方がいいのか?''
''いや、あいつが隣についてるから大丈夫だろ''
チーム内に卑劣が入っていることに悠も薄々気づいている中、蓮が悠の目の前まで駆け上がり、唯一隣にいたチームメイトがボールを持ってきた。
悠:随分独りよがりのプレイだな
蓮:俺は今までこういうサッカーしてきたんや。他の選手は駒同然。使ってなんぼやろ
悠:...........それ本気で言ってんのか?
蓮:冗談に聞こえたんか?
その会話に割って入るように仲間からボールを受け取った蓮は、悠と真っ向勝負を挑んだ。前半戦では適わなかった悠も、今は同等、いやそれ以上の力を発揮していた。それに蓮も苦戦していた。
蓮:へぇ.........ハーフタイムの間にあのマネージャーさんからやる気でももろうたん?随分と変わったなー
悠:...........仲間の力だ。俺一人でできない分、周りが助けてくれたから今こうして.........時間を稼いでるんだよ
蓮:はぁ?時間稼ぎ?
その瞬間、悠は隙ができたタイミングを狙い、爪先でボールに触れ、一気に自分のボールにした。
蓮:っ..................!
悠:いけるか!!!!
''おー!ベストタイミング!!!こっちだ!''
蓮は驚いた。先程悠が点を入れた時に交わしていた言葉でてっきり悠が点を入れるものだと思っていた。
ーーーーーーーーー
''やったな、悠!''
悠:あぁ、でもまだ同点だ。あと一点、頼むぞ
''あったり前よ!またボール渡すから頼むな!''
ーーーーーーーーー
蓮:お前がキーパーソンじゃないんか?
悠:俺も言ったはずだ、頼むってな。
そう言って悠はゴール前にいる仲間にロングパスを出し、蓮ともう一人以外上がってきていなかったため、DFなどに止められそうになったものの、他の仲間が全力でフォローし、再び悠たちのチームが点を入れることができた。それをまた、蓮は見ていることしかできず、二回戦が幕を閉じた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
もしもゲーム通りになってたら?
クラッベ
恋愛
よくある転生もので悪役令嬢はいい子に、ヒロインが逆ハーレム狙いの悪女だったりしますが
もし、転生者がヒロインだけで、悪役令嬢がゲーム通りの悪人だったなら?
全てがゲーム通りに進んだとしたら?
果たしてヒロインは幸せになれるのか
※3/15 思いついたのが出来たので、おまけとして追加しました。
※9/28 また新しく思いつきましたので掲載します。今後も何か思いつきましたら更新しますが、基本的には「完結」とさせていただいてます。9/29も一話更新する予定です。
※2/8 「パターンその6・おまけ」を更新しました。
※4/14「パターンその7・おまけ」を更新しました。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
悪役令嬢のビフォーアフター
すけさん
恋愛
婚約者に断罪され修道院に行く途中に山賊に襲われた悪役令嬢だが、何故か死ぬことはなく、気がつくと断罪から3年前の自分に逆行していた。
腹黒ヒロインと戦う逆行の転生悪役令嬢カナ!
とりあえずダイエットしなきゃ!
そんな中、
あれ?婚約者も何か昔と態度が違う気がするんだけど・・・
そんな私に新たに出会いが!!
婚約者さん何気に嫉妬してない?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
学生時代、私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私が実は本物の聖女で、いじめていた女は災厄を呼ぶ魔女でした。
さら
恋愛
いじめていた女と一緒に異世界召喚された私。
聖女として選ばれたのは彼女で、私は無能扱いされ追放された。
だが、辺境の村で暮らす中で気づく。
私の力は奇跡を起こすものではなく、
壊れた世界を“元に戻す”本物の聖女の力だった。
一方、聖女として祭り上げられた彼女は、
人々の期待に応え続けるうち、
世界を歪め、災厄を呼ぶ魔女へと変わっていく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる