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1年
ギルド訓練場8
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目が覚めたらベッドの上だった。知らない部屋。何で僕はここに寝てるんだろう?と思った途端に思い出した。そう言えば僕、お腹にウィードさんの攻撃受けたんだった。
「目が覚めたみたいだな」
「マシュー……」
「お腹の打ち身と頭のコブは、ここの魔術師が治してくれたぞ」
「僕負けちゃった」
「ハハ、そうだな。でもいいところまで行ってたぞ。それに、ちょっとだけ調子に乗っただろう」
「うん……」
マシューに頭を撫でられて、ものすごく気持ち良い。ちょっと疲れたし、このまま朝まで眠っちゃいたいくらいだ。この部屋には僕とマシューだけだし、マシューもベッドに入ってくれないかな。そしたらもっと安心するのに。部屋の隅にはオブジェが置いてあるようだけど、あれは気にする必要無いよね?
「……セイン?」
「僕には何も見えないよ。ここには僕とマシューだけだし」
「そろそろ現実を見ような」
「えー、だってあれは置物でしょう?」
「…………」
「分かった。で、何であの状態なのか、聞いても良い?」
部屋の隅で置物と化してるのは、リロイさんたち四人だ。全員仲良く正座中。ミンツさんとクラスティさんは僕に負けたから。ウィードさんは頭に血が上って、僕に対して本気になったから。リロイさんはそんなウィードさんを止めなかったから。と言うか、止めれないのを知ってて放置したから。
ウィードさんは僕を吹っ飛ばした後、とどめをさそうとしたそうだよ。目がいっちゃってて本当に拙い状態で、リロイさんが羽交い絞めにして止めたんだって。そこにクラスティさんが水を持ってきて、ウィードさんの頭にかけたとか……。つまり、ウィードさんはプッツンしちゃってたってことだね。
「セイン君、申し訳ない」
「いえいえ。ケガも治してもらったし、何も問題無いですよ」
「いや、しかし」
「それにお互い様ですし。ミンツさんもクラスティさんも大丈夫ですか?」
「マシュー君が治癒魔法をかけてくれたから大丈夫だよ」
「オレの方も大丈夫だ」
実はミンツさんのことは心配してたんだよね。ものすごく弱い刺激とは言え、水と雷は本当は拙いんだ。問題が無くて良かった。
「たとえゲームとは言え、大人が子供に怪我をさせて良いことは無いんだ。本当に申し訳無かった。お詫びに何か我々で出来ることは無いだろうか?」
「あの、気にしないでください。それにマシューから持ち掛けたことですし、僕の怪我も治療済みですから」
「だがそれでは我々の気持ちがおさまらない」
「と言っても……」
「いや、本当に、何でも言ってくれ」
どうしようね? 僕個人としては、魔法が使えて楽しかったってのが一番なんだ。攻撃を食らって気を失ったのは僕の落ち度だしね。だからお詫びって言われてもなぁ……。あ、そうだ!
「あの、でしたら、ひとつお願いがあるんですが?」
「おう。何でも言ってくれ」
「僕が魔法を使えることは、学園の関係者には言わないでください。今のところ僕が使える魔法は、クリーン、水球、光球、そよ風だけなんです。表向きは」
「あ、ああ、それはマシュー君にも言われたから大丈夫だぞ」
「そうですか! ありがとうございます」
「それだけで良いのか?」
「そうですね……。また機会があったら、今日みたいにゲームしましょう」
「それなら大丈夫だ」
マシューもニコニコしてるから、これで良いんだよね?
ここはギルドの病室で、リロイさんたちはわざわざ個室を借りてくれたそうなんだ。費用は全てリロイさんたちが持ってくれたけど、きっと高いよね。申し訳ないことしたなぁ。
「あ、そうだ。訓練場はまだ借りたままですか?」
「嗚呼。明日の朝までに鍵を返せば良いことになってる」
「それじゃあ訓練場に戻りましょう。地面を直さなきゃ」
僕はベッドから出たんだけど、リロイさんたちは微妙な顔なんだ。と言うか、困ったような情けないような顔だね。
「あの?」
「いや、何でもない。おしっ、じゃあオレたちも行くか!」
「お、おう……」
「オレ、ダメかも」
「くぅぅぅぅ」
ずーっと正座してたらしいから、今彼らがどんな状態なのかよく分かるよ。立ち上がるのも大変で、立ったはいいけど一歩も歩けない状態。もちろん脚は真っすぐ伸ばすことが出来ないんだ。回復魔法かけてあげた方が良いかな?
そんなことを考えてたら、マシューがそっと僕の肩をつついた。顔はニヤニヤ笑ってる。それから口に人差し指を当て、黙って僕の手を引いて行った。彼らの後ろに……。
-何?
-ほら、ここ。つついてみぃ?
-ダメだよ
-大丈夫大丈夫。ほらっ
実際に言葉を発してないけど、きっとこんな会話だね。マシューは僕の人差し指を持って、ウィードさんの脹脛をつついた。
そっから先は凄かった。「ギャア」と言う悲鳴と共にウィードさんが悶絶しながら倒れて、その時隣のリロイさんに縋ったからリロイさんも倒れて、そんなリロイさんはリロイさんで、ミンツさんとクラスティさんを道連れにしたんだ。あっという間に僕たちの目の前で四人の男が悶絶しながら転がってたよ。しかも悲鳴を聞いたギルドの魔術師さんが慌ててやってきて、目の前の状況に唖然としつつも原因を聞いて、その原因が分かった途端にお説教を始めてた。病室で騒いだらそりゃダメでしょうってこと。お説教を受けたリロイさんたちは、当然正座だったよ。脚の痺れが引いてないのに正座再びは本当にキツかったみたい。彼らの口から精気が出ていったのが見えたような気がする。
ちなみに僕とマシューは、部屋の隅で置物のようにおとなしくしてたよ。空気のようにしてたおかげで、僕たちにとばっちりは無し。ヨカッタヨカッタ。
「あ~、酷い目にあった」
第四訓練場に戻ったリロイさんが、しみじみそう呟いた。彼らは全員ぐったりした状態で地面に座ってた。
その間僕は何をやってるかと言うと、地面の修復だ。土魔法で地面から水分だけを分離して、それを溝に流して水場の方へ移動させてるところ。大量の水を落としたから、そのあたりはドロドロの状態だったんだ。こんな状態で鍵を返したら問題になっちゃうからね、やった本人が直してるってワケ。一旦水場の近くまで水を移動させ、それから再度土魔法を使って、その溝を持ち上げた形にして、流しに水が落ちるようにした。最後は溝自体を消して地面に戻して終了。
「相変わらずセインの魔法の使い方はすごいな」
「そうかな?」
「魔力量にものを言わせて、全部魔法で解決するからな。他の人なら最後は水を手で掬って、流しに流すだろう」
「魔法でやる方がラクだよ」
「土魔法は自由がきく分制御が面倒だろう。細かい作業だし魔力も食うから、普通はやらない」
「うーん、出来るんだから良いじゃん」
「まあそうだな。魔力量は大丈夫か?」
「余裕だよ! まだ半分以上残ってる」
「とんでもない魔力量だよなぁ、ホントに」
魔力が多いのは悪いことじゃないし、僕にとっては何も気にせず魔法が使えるからラッキーだと思ってるよ。だからついつい魔法に頼っちゃうんだよね。横着してるって言われても反論できないんだ。
その後はリロイさんたち行きつけの店で、晩ごはんをごちそうになった。濃い目の味付けだったけど、疲れてるからとても美味しく感じて普段よりたくさん食べたと思う。
食事をしながら改めて今日のようなゲームをまたやろうって話になったよ。僕にとっては好きなように魔法を使えるから文句は無いし、リロイさんたちも普段と違った訓練になるから良いと思ったみたい。次回やるときはマシューも参戦ってのも決まったよ。それからウィードさんだけど、万が一今日みたいにプッツンしたときは、僕の結界魔法で隔離することになった。その後大量の水を浴びせて、目を覚まさせることも決まったよ。本当にやって良いのかな?と思ったけど、ウィードさんの方からもお願いされちゃった。と言うことで、次回そうなったら遠慮しないことにする。
そんなこんなで寮に戻ったのは、門限を少し過ぎた時間だった。普通なら怒られるんだけど、リロイさんが上手いこと言ってくれて事なきを得た。おかげで反省文を書く必要が無くなって一安心だ。必ずダメ出しをくらう反省文なんて絶対書きたくないもんね。
「今日は楽しかったな」
「うん! 魔法を使えて大満足だった」
「そっか。良かったな」
「マシュー、ありがとう」
マシューがリロイさんたちにゲームを持ち掛けてくれなきゃ、こんな展開にはならなかったんだ。だからマシューには感謝だ。もちろん付き合ってくれたリロイさんたちにも感謝だよ。僕の中に少しずつ溜まってたストレスが、今日のゲームですっかり無くなったんだから。
日常生活で魔法が使えないのは別に何も問題無いんだ。時々使えたら便利だと思うときはあるけど、無理に使う必要は無いとも思ってるからね。でも魔法の授業は問題アリだ。魔法が使えるのに使えないフリをしてるのがストレスなんだと思う。嘘ついてるってのもね、やっぱり気分的にしんどいよ。だからと言って魔法を使えるのを公表するのは、それはそれで問題あると思う。だって僕の年齢でこれだけ魔法が使えるのは奇妙なことだからね。面倒な問題が沢山出て来そうだから、やっぱり内緒にしとくしかないんだ。
当分こんな状態だけど、今日みたいに息抜き出来るのは大歓迎だ。次はいつかな? 本当に今から楽しみだ。
「目が覚めたみたいだな」
「マシュー……」
「お腹の打ち身と頭のコブは、ここの魔術師が治してくれたぞ」
「僕負けちゃった」
「ハハ、そうだな。でもいいところまで行ってたぞ。それに、ちょっとだけ調子に乗っただろう」
「うん……」
マシューに頭を撫でられて、ものすごく気持ち良い。ちょっと疲れたし、このまま朝まで眠っちゃいたいくらいだ。この部屋には僕とマシューだけだし、マシューもベッドに入ってくれないかな。そしたらもっと安心するのに。部屋の隅にはオブジェが置いてあるようだけど、あれは気にする必要無いよね?
「……セイン?」
「僕には何も見えないよ。ここには僕とマシューだけだし」
「そろそろ現実を見ような」
「えー、だってあれは置物でしょう?」
「…………」
「分かった。で、何であの状態なのか、聞いても良い?」
部屋の隅で置物と化してるのは、リロイさんたち四人だ。全員仲良く正座中。ミンツさんとクラスティさんは僕に負けたから。ウィードさんは頭に血が上って、僕に対して本気になったから。リロイさんはそんなウィードさんを止めなかったから。と言うか、止めれないのを知ってて放置したから。
ウィードさんは僕を吹っ飛ばした後、とどめをさそうとしたそうだよ。目がいっちゃってて本当に拙い状態で、リロイさんが羽交い絞めにして止めたんだって。そこにクラスティさんが水を持ってきて、ウィードさんの頭にかけたとか……。つまり、ウィードさんはプッツンしちゃってたってことだね。
「セイン君、申し訳ない」
「いえいえ。ケガも治してもらったし、何も問題無いですよ」
「いや、しかし」
「それにお互い様ですし。ミンツさんもクラスティさんも大丈夫ですか?」
「マシュー君が治癒魔法をかけてくれたから大丈夫だよ」
「オレの方も大丈夫だ」
実はミンツさんのことは心配してたんだよね。ものすごく弱い刺激とは言え、水と雷は本当は拙いんだ。問題が無くて良かった。
「たとえゲームとは言え、大人が子供に怪我をさせて良いことは無いんだ。本当に申し訳無かった。お詫びに何か我々で出来ることは無いだろうか?」
「あの、気にしないでください。それにマシューから持ち掛けたことですし、僕の怪我も治療済みですから」
「だがそれでは我々の気持ちがおさまらない」
「と言っても……」
「いや、本当に、何でも言ってくれ」
どうしようね? 僕個人としては、魔法が使えて楽しかったってのが一番なんだ。攻撃を食らって気を失ったのは僕の落ち度だしね。だからお詫びって言われてもなぁ……。あ、そうだ!
「あの、でしたら、ひとつお願いがあるんですが?」
「おう。何でも言ってくれ」
「僕が魔法を使えることは、学園の関係者には言わないでください。今のところ僕が使える魔法は、クリーン、水球、光球、そよ風だけなんです。表向きは」
「あ、ああ、それはマシュー君にも言われたから大丈夫だぞ」
「そうですか! ありがとうございます」
「それだけで良いのか?」
「そうですね……。また機会があったら、今日みたいにゲームしましょう」
「それなら大丈夫だ」
マシューもニコニコしてるから、これで良いんだよね?
ここはギルドの病室で、リロイさんたちはわざわざ個室を借りてくれたそうなんだ。費用は全てリロイさんたちが持ってくれたけど、きっと高いよね。申し訳ないことしたなぁ。
「あ、そうだ。訓練場はまだ借りたままですか?」
「嗚呼。明日の朝までに鍵を返せば良いことになってる」
「それじゃあ訓練場に戻りましょう。地面を直さなきゃ」
僕はベッドから出たんだけど、リロイさんたちは微妙な顔なんだ。と言うか、困ったような情けないような顔だね。
「あの?」
「いや、何でもない。おしっ、じゃあオレたちも行くか!」
「お、おう……」
「オレ、ダメかも」
「くぅぅぅぅ」
ずーっと正座してたらしいから、今彼らがどんな状態なのかよく分かるよ。立ち上がるのも大変で、立ったはいいけど一歩も歩けない状態。もちろん脚は真っすぐ伸ばすことが出来ないんだ。回復魔法かけてあげた方が良いかな?
そんなことを考えてたら、マシューがそっと僕の肩をつついた。顔はニヤニヤ笑ってる。それから口に人差し指を当て、黙って僕の手を引いて行った。彼らの後ろに……。
-何?
-ほら、ここ。つついてみぃ?
-ダメだよ
-大丈夫大丈夫。ほらっ
実際に言葉を発してないけど、きっとこんな会話だね。マシューは僕の人差し指を持って、ウィードさんの脹脛をつついた。
そっから先は凄かった。「ギャア」と言う悲鳴と共にウィードさんが悶絶しながら倒れて、その時隣のリロイさんに縋ったからリロイさんも倒れて、そんなリロイさんはリロイさんで、ミンツさんとクラスティさんを道連れにしたんだ。あっという間に僕たちの目の前で四人の男が悶絶しながら転がってたよ。しかも悲鳴を聞いたギルドの魔術師さんが慌ててやってきて、目の前の状況に唖然としつつも原因を聞いて、その原因が分かった途端にお説教を始めてた。病室で騒いだらそりゃダメでしょうってこと。お説教を受けたリロイさんたちは、当然正座だったよ。脚の痺れが引いてないのに正座再びは本当にキツかったみたい。彼らの口から精気が出ていったのが見えたような気がする。
ちなみに僕とマシューは、部屋の隅で置物のようにおとなしくしてたよ。空気のようにしてたおかげで、僕たちにとばっちりは無し。ヨカッタヨカッタ。
「あ~、酷い目にあった」
第四訓練場に戻ったリロイさんが、しみじみそう呟いた。彼らは全員ぐったりした状態で地面に座ってた。
その間僕は何をやってるかと言うと、地面の修復だ。土魔法で地面から水分だけを分離して、それを溝に流して水場の方へ移動させてるところ。大量の水を落としたから、そのあたりはドロドロの状態だったんだ。こんな状態で鍵を返したら問題になっちゃうからね、やった本人が直してるってワケ。一旦水場の近くまで水を移動させ、それから再度土魔法を使って、その溝を持ち上げた形にして、流しに水が落ちるようにした。最後は溝自体を消して地面に戻して終了。
「相変わらずセインの魔法の使い方はすごいな」
「そうかな?」
「魔力量にものを言わせて、全部魔法で解決するからな。他の人なら最後は水を手で掬って、流しに流すだろう」
「魔法でやる方がラクだよ」
「土魔法は自由がきく分制御が面倒だろう。細かい作業だし魔力も食うから、普通はやらない」
「うーん、出来るんだから良いじゃん」
「まあそうだな。魔力量は大丈夫か?」
「余裕だよ! まだ半分以上残ってる」
「とんでもない魔力量だよなぁ、ホントに」
魔力が多いのは悪いことじゃないし、僕にとっては何も気にせず魔法が使えるからラッキーだと思ってるよ。だからついつい魔法に頼っちゃうんだよね。横着してるって言われても反論できないんだ。
その後はリロイさんたち行きつけの店で、晩ごはんをごちそうになった。濃い目の味付けだったけど、疲れてるからとても美味しく感じて普段よりたくさん食べたと思う。
食事をしながら改めて今日のようなゲームをまたやろうって話になったよ。僕にとっては好きなように魔法を使えるから文句は無いし、リロイさんたちも普段と違った訓練になるから良いと思ったみたい。次回やるときはマシューも参戦ってのも決まったよ。それからウィードさんだけど、万が一今日みたいにプッツンしたときは、僕の結界魔法で隔離することになった。その後大量の水を浴びせて、目を覚まさせることも決まったよ。本当にやって良いのかな?と思ったけど、ウィードさんの方からもお願いされちゃった。と言うことで、次回そうなったら遠慮しないことにする。
そんなこんなで寮に戻ったのは、門限を少し過ぎた時間だった。普通なら怒られるんだけど、リロイさんが上手いこと言ってくれて事なきを得た。おかげで反省文を書く必要が無くなって一安心だ。必ずダメ出しをくらう反省文なんて絶対書きたくないもんね。
「今日は楽しかったな」
「うん! 魔法を使えて大満足だった」
「そっか。良かったな」
「マシュー、ありがとう」
マシューがリロイさんたちにゲームを持ち掛けてくれなきゃ、こんな展開にはならなかったんだ。だからマシューには感謝だ。もちろん付き合ってくれたリロイさんたちにも感謝だよ。僕の中に少しずつ溜まってたストレスが、今日のゲームですっかり無くなったんだから。
日常生活で魔法が使えないのは別に何も問題無いんだ。時々使えたら便利だと思うときはあるけど、無理に使う必要は無いとも思ってるからね。でも魔法の授業は問題アリだ。魔法が使えるのに使えないフリをしてるのがストレスなんだと思う。嘘ついてるってのもね、やっぱり気分的にしんどいよ。だからと言って魔法を使えるのを公表するのは、それはそれで問題あると思う。だって僕の年齢でこれだけ魔法が使えるのは奇妙なことだからね。面倒な問題が沢山出て来そうだから、やっぱり内緒にしとくしかないんだ。
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