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2年
野営料理入門2
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「セイン、迎えにきたぞ」
「あれっ、もうそんな時間?」
いつものように授業が終わって大図書館で読書していた僕のところへ、マシューが迎えに来てくれた。もうほとんどお約束になってるから、司書さんも知ってるんだ。たまにマシューが用事で来ない日は、「今日はお迎えが無いんだね」なんて言われることがあるくらいだもん。実は僕、ここの司書さんたちとはとても仲良しなんだよ。
2年になってクラスは別々だけど、朝食と夕食はマシューと一緒なんだ。今のところは毎日そうだよ。とは言え、今後はきっと別々になる日も出てくるのかな。騎士科は居残り練習とかが多いって聞いてるから、夜は僕が先に食べることが増えてくるのかもって思ってる。決してマシューの成績が悪いって意味じゃないよ。グループ単位の練習とかもあるみたいだからね。まあ、そう言うこと。
「そう言えばね、今日が野営料理入門の初授業だったんだけどね、マシューも受けた方が良かったかもしれないよ」
「あり得ん。オレには料理は無理だって知ってるじゃんか」
「それは分かってる。でもね、きっと料理以外では楽しめたと思うんだ」
今日のメインはダダンと野菜の煮込み。これはとっても人気があるメニューで、食堂の人たちもそれが分かってるから、普段より多めによそってくれるんだよ。それに対して文句を言う人はほとんどいないくらい。もちろん僕も大喜びだ。
「あのね、あのクラスの先生は、契約冒険者が交代でやるんだって。で、今日の先生はウィードさんとミンツさんだったの」
「へぇ~」
「ウィードさんはものすごく嫌そうな顔をしてたよ」
「ははは! そりゃそうだろうな。しかもウィードよりセインの方が料理美味いし」
「うーん……。冗談抜きであの時の料理はイマイチだったよね? あの味付けで野営料理を教えれるのかなぁ」
「大丈夫じゃないか? 誰も味なんか期待してないし、食えりゃあ良いんだよ」
「そんなもん?」
「そんなもんだ」
たとえ少ない食材でも、僕だったら美味しい方が良いと思うけどな。その為に工夫もするし、知識も深めるよ。そう言えば一番最初に僕に野営時の料理を教えてくれたのは、前々世の僕の師匠なんだよ。師匠は野草よりキノコの方が詳しかったから、たくさんのキノコ料理を教えてもらったんだ。もちろん僕は師匠の最大の被害者でもあるけどね。痺れ茸なんで軽い方だよ。
「野営料理なんて、セインが教えた方が良いんじゃないか?」
「うーん、何となくそんな気もしてる。でも僕、ここの学生なんだよね」
「そのうちに絶対助っ人要請が来ると思うぜ」
「うわあ、ヤメてよ。本当に来そうな気がしてきたよ」
楽しそうに笑わないで欲しいな。マシューのその予言、実現しそうな予感がものすごくするんだ。でも本当に助っ人要請が来たら、講師料を徴収しちゃおうかなぁ。
二回目の授業の先生は僕の知らない冒険者の人だった。ガタイが良くて、冒険者より傭兵って方が合ってそうな雰囲気の人かな。と言っても傭兵なんて職業は、この国ではほとんど需要が無いらしいけど。
「今日は皆に野草をスケッチしてもらう。スケッチは今から配るカードにやってくれ。絵を描くのはカードの片面だけで、その裏は空けておいてくれよ。あとでそこに必要なことをメモしてもらうからな。とりあえず適当に四、五人でまとまってくれるか? そしたら野草とカードを配るから」
先生は適当にまとまった僕たちの机の上に、四種類の野草を置いていった。その全てが森の中でよく見かける野草で、うち一種類は街中でもよく目にする所謂雑草と言われる類のものだった。もちろん全部食べれるよ。と言っても寮の入り口脇に生えてるのは、僕自身あまり食べたいとは思わないけど……。
カードにスケッチするのは、森へ入るときに持ち歩けるようにって考えからだ。カードの表面には野草やキノコをスケッチして、裏面に名前や特徴やちょっとしたメモを書くんだ。書き終わったら隅の方に穴を開けて、そこに紐を通したら完成だね。こうやっておけばいつでも見れるってワケ。各自にスケッチさせるのは、その方が特徴とかを覚えやすいからだと思うな。
じっくり描くと時間が足りないから、三回目の授業もスケッチの続きになると言ってた。それだけだと時間が余るから、二種類のキノコを追加で持ってくるとも言ってたかな。どのキノコを持ってきてくれるかは、何となく予想ついちゃうよ。残念だけど、僕の大好きな痺れ茸は無いだろうな。美味しいんだよねぇ。また食べたいなぁ……。
「今日は前回までにスケッチした野草とキノコについてのいろんな説明をする。必要と思われることは、カードの裏面にしっかりメモしておくこと。きっとそのカードが、君たちの卒業後に役立つときが来ると思うぞ。だからしっかりと話を聞くように。まあ、とりあえずはノートに書いて、それから必要と思う内容を選んでカードに写す方が良いかもな。そこらへんは君たちに任せる」
四回目の授業ではもう絵を描き終わってるから、全員前にいる先生の方を見ているよ。野草とキノコの説明はちょっと楽しみ。説明内容は見た目や生えていそうな場所、食べ方なんかについてだ。特に僕の知らない食べ方なんてのがあったら是非知りたいと思ってる。
「……とまあ、今日の講義内容はそんなところだが、その前に特別実習の説明をしようか。実はちょっと要望があって、かなり前倒しになるのだが、魔物の森での野外実習を行うことになった。やることは簡単だ。調味料と携帯食料を持って魔物の森へ入り、そこで採取した野草とキノコを加えた食事を作って各自で食べる。簡単だろう?」
最初の授業のときの説明では、魔物の森での野外実習は秋に予定してたと思う。当初の予定では食べられる野草やキノコについて学んだ後は、学園内で野草を使った調理実習をすることになってたんだ。最初は一般的な簡単な料理をして、その後は昔ながらの携帯食料を使った料理を勉強するって順番だったかな。昔ながらの携帯食料ってのは、乾燥肉や豆、麦なんかのことだよ。食べるときには必ずひと手間必要だけど、嵩張らないから持ち運びに便利なものだ。
魔物の森へ入るのは夏休みが明けてからで、実際に野草やキノコを採取する練習だったり、ウサギとかの小動物や魚を自分でさばいて調理する練習なんかをすることになってたハズ。もちろん一回で全部は出来ないから、何回かは魔物の森へ行くことになるって聞いてた。
「野外実習は、実際に魔物の森へ入ってるグループ毎に班を作るのが望ましいと思っている。なので自分たちのグループでこの授業に参加してない奴らも、参加する方向で調整して欲しい。無理な場合は早めに連絡するように。現時点でグループに入ってないヤツはいるか? いるなら手を挙げてくれ」
「…………」
「あー、そうだな……。2年生はまだグループとか作らないか」
「えーっと、僕はどうしたら良いでしょうか?」
「とりあえず保留だな。この中でセイン君を一時的にグループに入れても大丈夫だってのは……まあ仕方ないか。つうことで、セイン君に関してはやっぱり保留だ。後日連絡するから、それまで待っていて欲しい」
「はい」
「よーし。じゃあ野草の説明から始めるぞ」
サクサクと班分け等が済んで、先生――初回と同じくウィードさんだよ――は野草の説明をし始めた。
やっぱり僕だけ仲間はずれだね。他の生徒は上級生だし、全員グループ単位で魔物の森へ入ったことがあるからね。まあ仕方ないか。
「あれっ、もうそんな時間?」
いつものように授業が終わって大図書館で読書していた僕のところへ、マシューが迎えに来てくれた。もうほとんどお約束になってるから、司書さんも知ってるんだ。たまにマシューが用事で来ない日は、「今日はお迎えが無いんだね」なんて言われることがあるくらいだもん。実は僕、ここの司書さんたちとはとても仲良しなんだよ。
2年になってクラスは別々だけど、朝食と夕食はマシューと一緒なんだ。今のところは毎日そうだよ。とは言え、今後はきっと別々になる日も出てくるのかな。騎士科は居残り練習とかが多いって聞いてるから、夜は僕が先に食べることが増えてくるのかもって思ってる。決してマシューの成績が悪いって意味じゃないよ。グループ単位の練習とかもあるみたいだからね。まあ、そう言うこと。
「そう言えばね、今日が野営料理入門の初授業だったんだけどね、マシューも受けた方が良かったかもしれないよ」
「あり得ん。オレには料理は無理だって知ってるじゃんか」
「それは分かってる。でもね、きっと料理以外では楽しめたと思うんだ」
今日のメインはダダンと野菜の煮込み。これはとっても人気があるメニューで、食堂の人たちもそれが分かってるから、普段より多めによそってくれるんだよ。それに対して文句を言う人はほとんどいないくらい。もちろん僕も大喜びだ。
「あのね、あのクラスの先生は、契約冒険者が交代でやるんだって。で、今日の先生はウィードさんとミンツさんだったの」
「へぇ~」
「ウィードさんはものすごく嫌そうな顔をしてたよ」
「ははは! そりゃそうだろうな。しかもウィードよりセインの方が料理美味いし」
「うーん……。冗談抜きであの時の料理はイマイチだったよね? あの味付けで野営料理を教えれるのかなぁ」
「大丈夫じゃないか? 誰も味なんか期待してないし、食えりゃあ良いんだよ」
「そんなもん?」
「そんなもんだ」
たとえ少ない食材でも、僕だったら美味しい方が良いと思うけどな。その為に工夫もするし、知識も深めるよ。そう言えば一番最初に僕に野営時の料理を教えてくれたのは、前々世の僕の師匠なんだよ。師匠は野草よりキノコの方が詳しかったから、たくさんのキノコ料理を教えてもらったんだ。もちろん僕は師匠の最大の被害者でもあるけどね。痺れ茸なんで軽い方だよ。
「野営料理なんて、セインが教えた方が良いんじゃないか?」
「うーん、何となくそんな気もしてる。でも僕、ここの学生なんだよね」
「そのうちに絶対助っ人要請が来ると思うぜ」
「うわあ、ヤメてよ。本当に来そうな気がしてきたよ」
楽しそうに笑わないで欲しいな。マシューのその予言、実現しそうな予感がものすごくするんだ。でも本当に助っ人要請が来たら、講師料を徴収しちゃおうかなぁ。
二回目の授業の先生は僕の知らない冒険者の人だった。ガタイが良くて、冒険者より傭兵って方が合ってそうな雰囲気の人かな。と言っても傭兵なんて職業は、この国ではほとんど需要が無いらしいけど。
「今日は皆に野草をスケッチしてもらう。スケッチは今から配るカードにやってくれ。絵を描くのはカードの片面だけで、その裏は空けておいてくれよ。あとでそこに必要なことをメモしてもらうからな。とりあえず適当に四、五人でまとまってくれるか? そしたら野草とカードを配るから」
先生は適当にまとまった僕たちの机の上に、四種類の野草を置いていった。その全てが森の中でよく見かける野草で、うち一種類は街中でもよく目にする所謂雑草と言われる類のものだった。もちろん全部食べれるよ。と言っても寮の入り口脇に生えてるのは、僕自身あまり食べたいとは思わないけど……。
カードにスケッチするのは、森へ入るときに持ち歩けるようにって考えからだ。カードの表面には野草やキノコをスケッチして、裏面に名前や特徴やちょっとしたメモを書くんだ。書き終わったら隅の方に穴を開けて、そこに紐を通したら完成だね。こうやっておけばいつでも見れるってワケ。各自にスケッチさせるのは、その方が特徴とかを覚えやすいからだと思うな。
じっくり描くと時間が足りないから、三回目の授業もスケッチの続きになると言ってた。それだけだと時間が余るから、二種類のキノコを追加で持ってくるとも言ってたかな。どのキノコを持ってきてくれるかは、何となく予想ついちゃうよ。残念だけど、僕の大好きな痺れ茸は無いだろうな。美味しいんだよねぇ。また食べたいなぁ……。
「今日は前回までにスケッチした野草とキノコについてのいろんな説明をする。必要と思われることは、カードの裏面にしっかりメモしておくこと。きっとそのカードが、君たちの卒業後に役立つときが来ると思うぞ。だからしっかりと話を聞くように。まあ、とりあえずはノートに書いて、それから必要と思う内容を選んでカードに写す方が良いかもな。そこらへんは君たちに任せる」
四回目の授業ではもう絵を描き終わってるから、全員前にいる先生の方を見ているよ。野草とキノコの説明はちょっと楽しみ。説明内容は見た目や生えていそうな場所、食べ方なんかについてだ。特に僕の知らない食べ方なんてのがあったら是非知りたいと思ってる。
「……とまあ、今日の講義内容はそんなところだが、その前に特別実習の説明をしようか。実はちょっと要望があって、かなり前倒しになるのだが、魔物の森での野外実習を行うことになった。やることは簡単だ。調味料と携帯食料を持って魔物の森へ入り、そこで採取した野草とキノコを加えた食事を作って各自で食べる。簡単だろう?」
最初の授業のときの説明では、魔物の森での野外実習は秋に予定してたと思う。当初の予定では食べられる野草やキノコについて学んだ後は、学園内で野草を使った調理実習をすることになってたんだ。最初は一般的な簡単な料理をして、その後は昔ながらの携帯食料を使った料理を勉強するって順番だったかな。昔ながらの携帯食料ってのは、乾燥肉や豆、麦なんかのことだよ。食べるときには必ずひと手間必要だけど、嵩張らないから持ち運びに便利なものだ。
魔物の森へ入るのは夏休みが明けてからで、実際に野草やキノコを採取する練習だったり、ウサギとかの小動物や魚を自分でさばいて調理する練習なんかをすることになってたハズ。もちろん一回で全部は出来ないから、何回かは魔物の森へ行くことになるって聞いてた。
「野外実習は、実際に魔物の森へ入ってるグループ毎に班を作るのが望ましいと思っている。なので自分たちのグループでこの授業に参加してない奴らも、参加する方向で調整して欲しい。無理な場合は早めに連絡するように。現時点でグループに入ってないヤツはいるか? いるなら手を挙げてくれ」
「…………」
「あー、そうだな……。2年生はまだグループとか作らないか」
「えーっと、僕はどうしたら良いでしょうか?」
「とりあえず保留だな。この中でセイン君を一時的にグループに入れても大丈夫だってのは……まあ仕方ないか。つうことで、セイン君に関してはやっぱり保留だ。後日連絡するから、それまで待っていて欲しい」
「はい」
「よーし。じゃあ野草の説明から始めるぞ」
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