死んだと思ったら異世界に飛ばされ殺されそうになった所をイケメンに拾われました

プロローグ

こんにちは、あなたはここを開けたのね。
私は誰かって？
んー、そうねぇ…。
私は…ひとつの物語を見てきた人よ。
ねぇ、ここであったのも何かの縁だし少し私の話し相手になってくれるかしら。
ありがとう。


これはね、ある一人の少女と運命の物語…

私はどこにでも居る普通の高校生だった。
友達とみんなで学校の帰りに最近噂のクレープ屋に行って騒いだり、成績が悪くて親に怒られしょぼくれたり。
毎日どこにでもあるような日々を過ごしていた。
ただ私は時が進むにつれてこの日々が終わるような気がしていた。
そして今私は…


人質にされている。

いや、いきなりは？って思うかもしれないけど私も驚いてるんだよね。
学校が終わってさぁ、家に帰ろう。と思ってホームで電車を待とうかとしたら最近ここの近くで騒ぎを起こしている強盗が警察におわれていたとこらに遭遇し、人質にされてしまった。
いやー、首に腕を回され拘束をされているため苦しいし、周りの人間が自分たちの安全を確保した距離で携帯のカメラを回してこちらに好奇の目をむけている。
日本も腐ったなぁ。こういう時に逃げるとかじゃなくて携帯を手にするとは…。
これはバズるぞ。
いや、そうじゃなくてこの状況をどうにか打開しなきゃ行けないんだ私は。
とりあえず相手が持っているのは拳銃。
警察は二人いて解放しろと離れたところから喚くだけ。
犯人は周りに銃を向け威嚇している。
正直、死にたくはないしこのまま大人しく人質にもなるつもりは無い。
幸い、私は人より体は動く。
さて、動こうか。

肘を素早く思いっきり力を込めて相手のみぞおちに入れる。

「グッ！！」

間髪入れずに相手を背負い投げ。

「ぐぇ！」

よし、決まった！
そのまま持っていた拳銃を取りあげ遠くに捨てる。
そして直ぐに警察が来て強盗を取り押さえる。

まぁ、あとは警察がやってくれるでしょ。
そう思って離れると周りから拍手が上がる。
うるせー。拍手するくらいならちょっとでも助けろ。
そう思っていると取り押さえていた警察が1人来て

「お話を聞いてもよろしいでょうか」

と聞いてきた。
まぁ、もう手錠もかけられて押さえつけられているから大丈夫かな？
そう思って話をしようと思った時犯人が押さえつけた警察を振り切りこちらに向かってきた。
私に話しかけてきた警察は唖然としている。
警察の役立たずーーー！！！！
その時運が悪かったことに待っていた電車が来た。犯人は私に向かって突進をしてきた。
嘘だろぉぉぉぉぉ！！！！！
咄嗟に殴ったが勢いは緩まず線路側にいた私は踏ん張ったが耐えきれず地面から離れてしまう。

横には電車がいた。
まじかァ…私の人生これで終わるの？
案外あっけないなぁ。

時間がゆっくりと感じる。
仕方がない。来世に期待しよう。
ただお母さん悲しむだろうな。
友達とか。
そこだけ心残りだな。
そう思いながら目を瞑る。
次の瞬間大きな衝撃に襲われ意識がブラックアウトする。



水の音が、葉が擦れる音がする。
風邪がそよそよしていて気持ちはいいのだがちょっと寝心地がなぁ。
ん？
はぁ！？！？
いやいやいや！！おかしいって！！！
一気に意識が浮上し目を開けてみる。
するとそこは森でした。


はぁぁぁぁぁぁ！？！？！？